kanako yamazaki

こんにちは、ガイアックスブランド推進室の山崎嘉那子です!
最近パーパスという言葉をよく耳にしませんか。原著発売後15カ国語・40万部を超えるベストセラーになり、「HRアワード 2018」優秀賞、「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2019」マネジメント部門、「ITエンジニアに読んでほしい! 技術書・ビジネス書 大賞 2019」ベスト10となったティール組織』でも取り上げられており、企業理念としてミッション、ビジョンに加え注目されています。今回はそんなパーパスを生かした経営、生き方に興味のある方々のためにGRiDで行われた『PURPOSE DRIVEN COMPANY』のイベントをご紹介します。

人は自身の存在に意義を求めます。
意義は私たちの行動を正当化し、後押しとなるモチベーションを与えてくれるのです。だからこそ、私たちは意義のあるブランドを好みます。
ユニリーバ やグーグル、スターバックスなど今、世界中のトップ企業で浸透している「パーパス・ブランディング」ビジョンやミッションと合わせてよく耳にする言葉です。

しかし

パーパスとは?
何が良いのか?
どう取り入れたらいいのか?


ということはよく分からない。そんなモヤモヤした気持ちを晴らすべく、今回は永田町GRiDで行われた『PURPOSE DRIVEN COMPANY』に参加してきました。私と同じような疑問を抱く皆さんにイベントの様子をお伝えします。

【イベント概要】

19:00   オープニング 「パーパスとは何か?」海外の成功事例も紹介
19:20   パネルディスカッション 「パーパス経営がもたらすビジネスの成長と社会的価値」
20:10   パーパスワークショップ「Find your purpose」
20:40   ネットワーキング

【登壇者紹介】

shimada yuka

島田 由香(しまだ ゆか)

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総務本部長。
慶応義塾大学卒業後、株式会社パソナを経て、2002年米国ニューヨーク州コロンビア大学大学院卒業。組織心理学修士号取得。
その後、日本GE(ゼネラル・エレクトリック)にて人事マネジャーを経験し、現職。R&D、マーケティング、営業部門のHRビジネスパートナー、リーダーシップ開発マネジャー、HRダイレクターを経て現在に至る。
米国NLP協会マスタープラクティショナー、マインドフルネスNLPトレーナー。日本の人事部HRアワード2016 個人の部・最優秀賞受賞。

木村 智浩

木村 智浩(きむら ともひろ)

株式会社ガイアックス ブランドマネージャー
奈良県生まれ。早稲田大学卒業後、起業家輩出のガイアックスにて、事業立ち上げ(国内トップシェア獲得)、出資先企業広報、シェアリングエコノミー協会広報立ち上げ等、幅広く経験。 また家族で沖縄に短期移住のリモートワークを実践。2017年にガイアックスは「新たな社会を構想する人がつながり、ビジョンや活動を共有するコミュニティビルの設立にも携わる。

齊藤 三希子

齊藤 三希子(さいとう みきこ)

エスエムオー株式会社 代表取締役
株式会社電通に入社後、電通総研への出向。未来予測やトレンド予測を行うとともに、サービス、ブランドや企業の未来のあるべき姿のコンサル業務を行う。2005年に株式会社齊藤三希子事務所(後にエスエムオー株式会社に社名変更)を設立。本質的なものの価値を見据えた上で、トレンドクリエーションを行い、それをベースにブランド・コンサルティング業務を行う。上質なマーケティングとクリエイティブの融合で独自の提案をする。

パーパスとは一体何か?

一体パーパスとは何を指しているんでしょうか?
パーパスブランディングの元祖サウスウエスト航空では、パーパスを「私たちがなぜ存在するのかを最もシンプルかつ純粋に表現したもの」と定義しているようです。
つまり、パーパスは私たちの存在理由なんですね。
ビジネスの世界では今までビジョン、ミッションという言葉が多く使われてきましたが、それらとパーパスの違いはどこにあるんでしょうか。

「パーパス」

  • 現在のことについて語る
  • 明確、シンプル
  • 一般の人も使う言葉

「ビジョン、ミッション」

  • 未来のことについて語る
  • 抽象度が高く曖昧
  • ビジネスの場面で使われる言葉

変化が激しく、不確実性が高い今の時代、現在のことについて語る明確なパーパスはとても親和性の高い考え方なんですね。

パーパスとビジョン、ミッションは以下のような関係性にあります。

パーパスとビジョン、ミッションの関係性

purpose:なぜ存在するのか?(存在理由)

vision:なりたい姿、未来への約束

mission:visionに行きつくために必要な行動

パーパスは全く新しい概念ではなく、私たちが今まで使用してきたミッションやビジョンを定義する上で必要な概念なんですね。

パーパス・ブランディングの実践

ここからは、ユニリーバ・ジャパン株式会社CHROの島田由香さんとGaiaxの人事労務・コーポレートブランディング室マネージャー木村さんとのパネルディスカッションにはいります。実際に企業ではどのようなパーパス・ブランディング・マネジメントが取り組まれているのでしょうか。

島田さんの働くユニリーバは会社名ではなく、ブランドで多くの人に知られています。ユニリーバという会社を知らなくても、その商品は毎日のように使っている人が多くいる、そのことがユニリーバにおけるブランディングの成功なんだそうです。ユニリーバでは、それぞれのブランドがパーパスをもっていますが、強いパーパスを持つブランドはそうではないブランドより46%成長が早いのだそう。
有名なDoveやLiptonなどが良い例で、人は「商品にパーパスがあるかどうか」を敏感に感じ取るのだそうです。人はパーパスのあるものを買いたいと思い、パーパスのある人問と一緒にいたいと思い、パーパスのある会社と一緒に働きたい、と思うのですね。

対して、ガイアックスは会社としてのパーパスはもっていませんが、どこからどこまでが会社なのか分からないほど、自由な風土を持つ企業として、個人のパーパスを基にしたミッションを会社に浸透させていくことの重要さを感じているという木村さん。社会を変えるのは、会社じゃなくて個人、その姿勢はガイアックスで働く私も強く感じています。

Q What is your purpose?(あなたのパーパスはなんですか?)

木村:1票と同様に1円が重要。お金をより良く使うすることで、良い社会を作っていくことを当たり前にしたい。

島田:愛とかハッピースプリンクラー。全ての人が笑顔で豊かな世界を作りたい。

 

Q どうしたら個人のパーパスを大切にできますか?

木村:ビクトール・フランクルの言葉に以下のようなものがある。常にこのシチュエーションは何を僕に問うているんだろうと考えると、その瞬間瞬間のパーパスを見つけることができる。また、仕事が次々に降ってくる中でパーパスを見つけるのは大変なので、休暇や副業などの自由な時間でなにをするか、何を感じるか、ということを見つめるとパーパスが見つかることもある。

「私は人生にまだなにを期待できるか」ということはありません。いまではもう、「人生は私になにを期待しているか」と問うだけです。人生のどのよう仕事が私を待っているかと問うだけなのです。

ここでまたおわかりいただけたでしょう。

私たちが『生きる意味があるのか』と問うのは、はじめから誤っているのです。つまり、私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。私たちは問われている存在なのです。私たちは、人生がたえずそのときそのときに出す問い、「人生の問い」に答えなければならない、答えを出さなければならない存在なのです。生きること自体、問われていることにほかなりません。私たちが生きていくことは答えることにほかなりません。そしてそれは、生きていることに責任を担うことです。

こう考えると、おそれるものはものはもうなにもありません。どのような未来もこわくはありません。未来がないように思われても、こわくはありません。もう、現在がすべてであり、その現在は、人生が私たちに出すいつまでも新しい問いを含んでいるからです。すべてはもう、そのつど私たちにどんなことが期待されているかにかかっているのです。その際、どんな未来が私たちを待ちうけているかは、知るよしもありませんし、また知る必要もないのです。
(『それでも人生にイエスと言う』ビクトール・フランクル)

島田:ユニリーバで大切にしてるのは、「あなたのパーパスは何?」と問い続けること。上司が部下に一番最初に問うのは、「なんのために生きてるの?」という問い。そうすると目の前のタスクから視点をあげて、パーパスを考えることができる。

 

Q 前向きにパーパスを持って仕事に望めない時はどうしたらいいのか?

 

木村:「あなたの幸せは何ですか?」という問いだと答えやすい。
自分の幸せを追求し始めたら、自分らしく社会のために何かをすることに繋がっていく。まずは自分を満たすこと。自分を満たさずに、他人を満たすことはできない。自分を受容し自分をを満たしたら、次のフェーズにいける。

島田:何か沈滞してることがあるなら、それを味わい生きることがいいと思う。ちゃんとしなきゃいけないと思うことで感覚を麻痺させて、社会的に評価されることを求めなくてもいい。そうすると人間はレジリエンスがあるので、どうしようかって思える。

パーパスを使ったパーソナル・ブランディング

その後は、実際にパーパスを使ったパーソナル・ブランディングについて学習しました。

世界的に有名な歌手、レディガガのパーパスは「Celebrate Individuality and Equality」というものです。
彼女はそれを実現するために強み、ニーズ、情熱という3つの重なりを使って活動しています。それらは彼女にとって歌とパフォーマンス、自己表現、マイノリティの後押し、だったんですね。

その後は自分自身のパーパスを探すワークを参加者同士で行いました。
参加者でペアになり、お互いに相手に4つの質問をし、その後相手のパーパスを考え、最後にそれをシェアしました。
ワーク時間が終わってもしばらく話し声が静まらないほど、皆さん熱心にワークに取り組んでおられました。質問項目は下記の4つです。この記事を読まれたあなたも良かったらこのワークを行なってみてくださいね。

 

What do you do?
What do you help?
What do you enjoy about your works?
What do they need?

 

 

パーパスを考えることは、なぜ自分が生きているのかを考えること。

パーパスとは、なぜ自分が存在しているのかを考えること。そう考えると、それは決してビジネスの文脈だけではなく、私たちの身近にあるものかもしれません。
自分にとってのパーパスとは何か?また働く部署や扱うサービス、商品のパーパスは何か。そんな問いが一つあるだけで、見えてくる世界は少し変わってくるのかもしれませんね。


山崎 嘉那子

大阪府出身、同志社大学グローバル地域文化学部アジア・太平洋コース卒業。管理本部 ブランド推進室。芸術を通して、よりよい人との向き合い方のできる社会を考えたい。