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事業家としての裾野を広げるために。新卒起業家が求めた、未知なる事業経験とはーーweb3事業本部・上井 登志之


獣医学部出身で、獣医師国家試験に合格。
加えて、学生時代から起業し、事業も一定の成功を納めている。獣医としても、会社経営者としても、どちらの道でも生きていける優秀な新卒学生ーー。こうした異色のバックグラウンドを持つにもかかわらず、新卒でなぜかガイアックスに業務委託契約でかかわりはじめたメンバーがいます。
その一風変わったメンバーの名前は、2023年度卒でweb3事業本部・DAOコンサルティングディレクターを務める上井 登志之(うわい・としゆき)さん。今回の記事では、上井さんが自身の教育事業を続けつつもガイアックスとかかわりを持ちはじめた理由から、自身の企業では経験できなかった大企業と共同でのプロジェクト推進経験、起業家人材の多いガイアックスならではのカルチャーについて、お話を伺いました。
上井 登志之

上井 登志之

web3事業本部・DAOコンサルティング ディレクター

長野県安曇野市出身。東京農工大学農学部 共同獣医学科 2023年卒業。現在はweb3事業本部・DAOコンサルティングディレクターを務め、企業や自治体の新規DAO結成時のコンサルティングのディレクションおよびプロジェクトマネジメントを行う。

獣医の道を進まず、学生起業を志した理由

現在、上井さんはガイアックスではどのようなプロジェクトに関わっているのでしょうか?

コンサルタントとして、DAOを活用した新規事業づくりに携わっています。
「社内で新しくコミュニティを活用した事業づくりをしたい」と考える企業担当者様に対し、DAOの強みを活かした新規事業づくりのコンサルティング提案を行っています。

上井さんは獣医師免許を持ち、かつ学生時代から起業家として活動されていたとのことですが、どのような背景からガイアックスとの関わりがはじまったのでしょうか?

まず、獣医の道を選ばなかった背景からお話すると、そもそも自分はいわゆる臨床獣医師になろうと思って獣医学部に入っていなかったんです。
幼い頃から動物園が好きで、「どうやったら動物園をつくれるのだろう」と動物園の園長について調べてみたら、その方が獣医師だとわかって。それがきっかけで、獣医学部への進学を決めました。

ですが、大学に入ると周囲は臨床獣医師になりたい人が多かったので、温度差に悩むことも多く……。獣医以外にも研究者や公務員になる選択肢もあったのですが、自分のなかではしっくり来ず、とはいえスキルなど何もないので、悶々としながら学生生活を送っていました。

上井 登志之

「決まったレールとは違う道で」というキャリア選択はイメージできるのですが、そこから起業の道を選んだのはなぜですか?

就活が近くなった4年生のときに、X(旧:Twitter)で獣医師兼ベンチャー経営者の方を見つけて「こんな生き方があるんだ」と驚き、DMを送ったのがきっかけです。そこからインターンをはじめたところ、社長から「沖縄で動物病院を立ち上げるからついてきて」と言われ(笑)。そのまま1年半ほど、全国で動物病院を立ち上げる日々を過ごしました。

こうした経験をするうちに、「学生のうちに自分も起業したいな」と思うようになり、動物病院向けのウェブ制作の会社を立ち上げたんです。その後、何度かピボットを重ねるなかで学習塾事業をはじめたところ、サービスが口コミで広がり、事業が軌道に乗りはじめました。

起業していたがゆえに、就活がスムーズに進まなかったんです

事業がうまくいきはじめていたにもかかわらず、なぜ就活をはじめたのでしょうか?

自分は、教育に関わる上で、実体験を伴う幅広い経験が重要だと考えています。
そこで「会社に入れば、新しい物事を強制的にインプットできる環境に身を置けるはず」と考え、よりインプット量の多そうな「多領域に事業展開をする企業」を中心に就活をはじめました。
ですが、起業していたがゆえに、就活がスムーズにいかなくて……。

意外ですね、事業経験のある即戦力として引く手数多な印象がありました。

実のところ、自分も内心そう思っていたので、就活には多少の自信がありました。
ただ、「自分の会社と兼業で新卒入社する」という条件がつくと、一般企業からネガティブな印象を持たれやすくなることを後から知って。
とあるメガベンチャー企業の選考では、最終選考のタイミングで「やはり副業はNGなので」と伝えられ、泣く泣く落ちてしまいました。

たしかに「新卒はまず我が社にコミットしてほしい」という企業からすると、扱いが難しいかもしれないですね。

こうした経験があったので、「起業と会社員を両立したい自分のような人間はどうすれば……」としばらく悩んでいました。
ただ、その間に就活相談をしていたある知り合いから「ここなら上井くんみたいな人ばかりだよ」と勧められた会社があって、その会社がガイアックスだったんです。知ったその場ですぐに応募フォームを送信しました。

上井 登志之

大企業との事業提携、最先端のweb3事業……待っていたのは、自社では味わえない「未知の連続」

ガイアックスを実際に受けてみて、説明会や選考で印象に残っていることはありますか?

説明会では、web3事業本部マネージャーの廣渡さんがお話されていたのですが、率直に「この人と同じ働き方をしたい!」と感じました。
廣渡さんも教育事業を自身で起業していたり、ガイアックスとのかかわりを通じて事業家としてさらなる成長を求めていたりと自分と境遇が似ていて。「自分の1歩先を行く先輩がいる!」と心が揺れましたね。
ほかにも、事業部メンバーが自分たちの意思で事業を法人化してそのまま独立できるカーブアウトオプション制度の合理性に感銘を受けたりと、個人が大事にしたいことを第一に挑戦できる環境がとにかく鮮烈でした。

上井 登志之

実際にかかわりはじめてから感じたガイアックスの特徴を教えてください。

新規事業部に参画したこともありますが、想像以上に自由度が高い環境です(笑)。ただ、だからこその圧倒的なスピード感があります。
一般的なコンサル企業に入社した場合、最初はリサーチ業務やテレアポからはじまるところ、ガイアックスでは業務委託として参画後、初月からプロジェクトマネージャーのサポートに入って案件をキャッチアップしていけたり。
スピード感がありつつも責任を丸っと大きく任される方が働きやすい自分としてはありがたかったです。

あと、チームメンバーが8人いるのですが、そのうち5人が起業家だったことにも驚きましたね。

チームの過半数が起業家だと、なおのこと意思決定のスピードが早そうですね。

文字通り、“経営者目線”でどの仕事も進んでいくので早いですね。
プロジェクト参画後は、担当業務に関する進め方や働く時間・場所のすべてを自分の裁量で決めているので、「働き方とかどう決めてる?」とメンバー同士で話す機会も少なくありません。
こうした起業家同士ならではのやりとりも日々起きているので、毎日が刺激的です。

就活の理由として「幅広い経験をしたい」とお話されていましたが、その点についてはいかがでしたか?

印象的だったのは、三井住友海上火災保険株式会社様と共同で、新卒採用を現場社員と就活生のDAO組織で運用することで透明化した「採用DAO」プロジェクトに参画したときです。
自分の経営する事業では接することのない大企業の文化理解を深めつつ、DAOを導入する部署との調整に臨んだり、リリース発表に際する記者会見の配信準備をしたりと、普段では手の届かない範囲の経験をすることができました。
取り組みの取材記事がNewsPicksのトップニュースとして掲載されたことも新鮮な経験でした。「大手企業が先進的な取り組みに対する社会的なインパクトって、こんなにも大きいのか……」と、視座が引き上げられた瞬間でしたね。

自分の幸せを本気で考えている人は、自分のワクワクから“逃げない”

今後の上井さんのビジョンについて教えてください。

自分は1年半くらいで価値観がガラッと変わる傾向があるので、あえて長期的なビジョンは決めていません。
代わりに、最近読んだ本に「幸福の資本論」があって、そこから影響を受けて1つ意識していることがあります。その本では、「金融資本(=資産)」「人的資本(=能力・スキル)」「社会資本(=他者とのつながり)」の“3つの資本”を大きくすると人生の幸福度が向上すると説明されているのですが、これは的を得ているなと感じていて。
そこから、最近では「この“3つの資本”をいかに大きくするか」を人生の1つの指針としています。

上井 登志之

ガイアックスとかかわるなかで、具体的にはどのように“3つの資本”が大きくなっていくのでしょうか?

まず、ガイアックス社内で新規事業に関わることで「人的資本」が大きくなり、それによって「金融資本」も大きくなります。
加えて、ガイアックスには「事業家や起業家の卵が多く出入りしているコミュニティ」という唯一無二な特徴があります。
合宿やピザパーティーなど、社内外の垣根を越えた交流イベントもガイアックスには多いので、ほかの場所よりもユニークな「社会資本」を得られる感覚がありますね。
なので、しばらくはいまの環境で“3つの資本”を大きくしていきながら、いまの延長線上に待っている予期せぬ未来を楽しんでいきたいなと考えています。

ありがとうございます。最後に、ガイアックスへ自分と同じように新卒から業務委託契約での参画を考えている人へのメッセージをお願いします。

「いい大学に入れて、いい会社に就職できそうで、人生の“勝ち”がある程度確定している」と感じている人がいたら、「もう守り切ったよね」と伝えたいです。
いわゆるレールに乗り続ける人生を本当に望んでいるのであれば、その道ももちろん大正解だと思います。
ただ、「そうではない」と本心では感じている人って、自分の周りや採用イベントで出会う学生を見ていると意外と少なくないと思っていて。
自分の思い描く“本当の幸せ”を追求するのであれば、自分が本来持っている「ああしたいこうしたい」という“ワクワク”から逃げずに向き合うプロセスが、ここから先は大事です。
「他人の幸せ」ではなく「自分の幸せ」を本気で考え、そこに人生のリソースを最大限投下して生きていきたいと感じる方がいれば、ぜひガイアックスに応募してみてはいかがでしょうか。

(執筆:川口ゆり / 編集:ヤマグチタツヤ

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ガイアックスでは新卒・中途採用の他、学生の長期インターンシップを行っています。フルリモートで海外や地方で働くメンバーや、新卒1年目から事業責任者になるメンバーも少なくありません。様々な関わり方ができるガイアックスをのぞいてみませんか。

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上井登志之
動物病院の運営会社のインターンを経て大学在学中に起業。自身の会社を経営しつつ、新卒でガイアックスに入社。現在は起業や自治体の新規DAO組成時のコンサルティングのディレクション、及びプロジェクトマネジメントを行う。
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