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「やさしい生活づくり」目標再設定して2ヶ月、進捗と思っていること

  • 最終更新: 2021年6月30日

Gaiaxは、フリー・フラット・オープンの精神を大切にしています。
そして、そこには様々なライフスタイルを持ち、さまざまなことをしている人々がいます。石川潤さんは、adishや複数にわたる現在上場している企業の海外事業・会社の立ち上げに関わってこられた方です。
「お金を稼ぐために生きる」ということに疑問を持ち、「幸せに生きること」を追求するため、現在島根県の隠岐諸島である海士町にお子さんとパートナーのさやかさんとお住まいです。
ガイアックスの事業に関わり合いながら、潤さんが求める幸せのあり方を日記のようにブログ公開している「幸せのあり方シリーズ」、ご覧ください!
※本シリーズの前回のブログはこちらからご覧いただけます

Ishikawa-Jun

前々回のブログでは、「自然に、他人に、自分にやさしい生活モデル」の、2021年3月時点で僕が達成したい目標をご紹介しました。その後、日々その目標に向かって色々な取り組みをしています。今回は、それを進める中で今思っていることを、いつものようにインタビューをしてもらいまとめてみましたので、どうぞご覧ください。

「他人にやさしい」について、今、思っていること

香庄:今日は、前々回のブログで聞かせてもらった達成したい目標、それに向かって潤さんが日々取り組む中で、今思っていることを話してくれるということだったけれども、それでよかったかな?
潤:はい、そうです。目標を再設定してから2か月ほど経過したので、今思っていることを3つの項目別に率直に話してみたいと思っています。
香庄:わかりました。ではお願いしますね。
潤:まずは「他人にやさしい」から話してみます。これに関しては、毎日記録をとりつつ振り返りをしているんですが、それを続ける中でわかってきたことは、僕は日々、おおよそ15名前後の人びとと関わっているんですけど、やさしくしているなあと実感できるのは、その中で2,3名くらいなんですね。なので、家族のさやか(妻)も、ゆう(娘)も入ったり入らなかったりで・・・、どちらかと言えば、家族には辛く当たっているなあと感じることが多いくらいです(笑)
ただ、記録を始める前は、もっと人にやさしくできていると思っていたので、実際に書き出してみて意外にできていないことに気づけたことはよかったですね。だからこそ前より確実に意識するようにはなっているし、さらにそれがちょっとずつ習慣化できてきたこともあって、いいカタチで人に接することができているなあと思うことが増えてきていると感じています。
香庄:記録を始めてみて、以前よりも人にやさしくできている自分を客観的に見た時、幸せだなあという実感はあったりするんですか?
潤:ううん、どうなんだろう・・・、こんなカタチが理想なのかなあという状態には近づいている感じはしているので、そういう意味で幸せを感じているかといえば、そうだと思います。それよりも、これが意識できていると、相手を敵視してしまうことがないとでもいうのかなあ、気持ちよく人に接することができている気がして、それが自分としてはいい感じなんです。ただ、この状態が僕のデフォルトではないので、ちゃんと意識をしていないとすぐに戻ってしまうというのはまだあるなぁと思っています。
香庄:他には何かありますか?
潤:そうですね。他人にやさしくする中で、「いつでもより深く行動を起こし、自分のことのように僕を動かす」という部分があったかと思うんですが、これをちょっと変えないとなあって思っています。というのも、他人に何かを提案しようと思うと、相手が感じている「これがいい!」というのを深く知らないと行動ができない、つまり、僕の最初のアクションが「相手が長期に思う幸せを理解する」ということになってしまって、一歩目のハードルがとても高くて実際のところなかなか進めていないんですね。なので、何か最初に取り組み易い小さめのステップを考える必要があるなあと思っています。
香庄:確かに今のままだとハードルが高そうですね。

jun_ishikawa
jun_ishikawa

「自然にやさしい」について、今、思っていること

潤:「自然にやさしい」についても同じように日々の記録をつけていて、「自然の物質・エネルギーの循環の中で生きているか」という評価は前とほとんど変わらず、1%できているかどうかといったくらいですね。ただ、実際に変化しているなあということで話すと、前回のインタビューでさやか(妻)と「やろう!」と宣言していた、生活の中に入ってくるものと出ていくものを見直すために、関所のようなものを設けて検討するということを始めました。
香庄:どんな感じでやっているんですか?
潤:実際にやっていることは、お互い気になったことをホワイトボードに書いておいて、二人で話すようにしています。例えば今ホワイトボードに書かれてあることを挙げてみると、「母の日のお花」というがあります。これは、僕の母がバラの切り花なんか好きなので、母の日にさやかが送りたいと思っているけれども、簡単にオンラインで注文してしまっていいものだろうか、と疑問に感じてリスト書いてくれたものです。
この件については二人でまだ議論をしていませんが、すでに話し合ったことだと「柔軟剤の使用をどうするか」なんてのがあります。夏になるので冬物のセーターを洗濯してしまおうと思って、いつもなら柔軟剤を使うけれど、これやっぱり違うよねってなったんですね。その時は話し合いの結果、柔軟剤をやめて植物由来の洗剤を使おうということになりました。もちろんこの選択にしても、「自然の物質・エネルギーの循環の中で生きているか」という観点で見ると、洗剤はプラスチックの容器に入れられているし、どこかで作ったものを海士町に送るために化石燃料も消費しているので、植物由来であればそれでいいんだろうかとは思いました。それならばもはやセーターを洗わなくてもいいじゃないかとも考えたのですが、この件について今回はここまでで、それらをすべて考え切るだけのエネルギーは割けませんでした。とはいえ、こうしてさやかに言ってもらわなければ、洗濯については生活の中で僕が気づかないことなので、ちょっとした変化ではあるかなあとは思っています。
香庄:潤さんが設定した「自然の物質・エネルギーの循環の中で生きているか」という点で見てみると、確かに実際の評価は1%かもしれませんが、僕個人としては今のお話を聞かせてもらって、この取り組みに1%以上の何かを感じました。
潤:ありがとうございます。ただし、ストイックになり過ぎないようには気を付けるようにしています。前にもお話したかもしれませんが、僕の場合、生活を「自然にやさしい」に切り替えよう、2021年の3月末まで8割達成しようと決めると、そのプレッシャーがどうしてもかかってしまって、自分の行動1つ1つに対して常に選択肢を迫られている感じがするんです。例えばペンを一つ見ても、これって違うよねと考えてしまったりするんですね。なので今は生活のルーティンとして、晩御飯を食べた後は、「意識して生活を変えていくぞ!」といった感じで踏んでいたアクセルを、「まぁ、明日考えよう」というように踏まなくなるというか、オンをオフにするということにしています。
香庄:前回の対談でさやかさんが話していた、潤さんのストイックさの部分ですね。
潤:そうですね。ただ、オンをオフにすると説明しておきながらなんですが、晩御飯後にお酒を一杯飲むんですね。この時のお酒、あるいはコーヒーやワインや焼酎なんかの嗜好性の高いものに関しては、「自分が他の物質を無駄使いせず貴重にあつかえているのか」という点で、少し考えてはしまいます。中でもお酒に関しては、やっぱり本能というか、飲みだすと無駄使いしてもいいじゃん!というようなモードになりそうな気がしたり、それってただの快楽主義なんじゃないかって思ってしまったり・・・。
香庄:「自然にやさしい」には、その評価軸もありましたね。
潤:そうなんです。でも、さやかから「結局何のためにこれをやっているのかを忘れてはいけないよ」とか、「自分を幸せにしようと思ってやっているということ、常にそこに戻って」と何度か言われてもいて、なので、「自分にやさしい」ということを忘れずに、自分にもやさしいペースで行動を変えていくというか、このルーティンが今はバランスがいい感じがしていますね。

jun_ishikawa
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「自分にやさしい」について、今、思っていること

香庄:あとは「自分にやさしい」ですが、どうですか?
潤:これは「合格!」っていう感じですかね(笑)
香庄:そうなんですね(笑)。もう少し具体的に聞いてもいいですか?
潤:「他のことを思いやる、貢献する、気にかける」という部分ができているからだと思います。今進めているこれ自体が、将来的に他の人に共有できるものになるんじゃないかなあという点でもクリアしているかなと感じています。
仕組みとして新しく始めたことでは、午前に2時間が2コマの計4時間、午後も同じように4時間、夜は休みということにして、1週間ごとにスケジュールを作るようにしました。必ずしもこの通り進めているわけではないですけど、こうすることで自然と振り返りをするようになっていて、この時間が大事だったんだなあと気づきがあることがいいですね。あとは、ともするとFacebookやLINEのメッセージばかりやっていることがあるので、そういったメッセージのやりとりはコマとコマの間にのみに限定することで、ゆっくりする時間や思い付きの時間が有意義になっている気がしています。
香庄:1つ1つに集中できることで、時間の使い方が有意義になるのはいいですね。
潤:前回一度決めたものの変えた仕組みとしては、日々のゴール数です。何度も話している通り、自分の性格上オンとオフの切り替えが難しいので、前回はゴールがある日とない日を作ろうって言っていたんですけど、今は月曜日から金曜日にゴールを5個、土曜日と日曜日は1個に変えました。というのも、ゴールって「自然にやさしい、他人にやさしい、自分やさしい」に関することだけでなくて、年間のゴールとして、親や悠に対しての取り組んでいきたいものもあるので、そういうものを土日に設定にしようと思ったんです。それにゴールが0個だとかえって普段気になっていてできてないことをしないとと思ってしまうんです。1個だけと決めてみると没頭もできて、僕にとってはとてもいい感じでした。これってゴール依存症かもしれないんですけどね(笑)
香庄:ゴール依存症ですか・・・(笑)。でもこの方がバランスは良さそうなのでいいですね。
潤:はい。そして、日々のテーマ設定は継続しています。テーマを設定すると、自分はこんな気持ちで今日いきたいんだなあってス~っとする感じがしていいんです。書いたものを見ながらいくつか挙げてみると、例えば、「1つだけでもやり遂げてハッピー」とか、「「しみじみ1つずつやろう」、「土に足をつけて」とか、「しつこくフォーカス」なんてのもあります。
香庄:その日は何にフォーカスしていたんですか?
潤:畑って書いてありますね。畑は初めて取り組むことなので、きっとあまり集中できてなかったんでしょうね(笑)。今思ったんですが、こうやってテーマを振り返ることはしてなかったんですけど、これもいいですね。その日がパッとよみがえる感じがします。
こんな感じで「自分にやさしい」についても基本的に記録をしているんですけど、月曜日の記録を火曜日に、火曜日の記録を水曜日にと一日ずれるんですね。そうすると、金曜日の記録は土曜日になるわけですが、土日はあまり振り返るモードになっていないので、金曜日と土曜日のものは書かないことが多いんです。でも、週終わりの金曜日、土曜日は気づきが多いようにも思うので書けるような仕組みが必要だなあって思っています。
香庄:そうすると、ちょっとしたメモでもとれるといいですね。

jun_ishikawa
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「自然、他人、自分にやさしい」の3つが同時に達成できているかについて

香庄:最後の質問なんですが、潤さんにとって大事な3項目のバランス、「同時に達成できているかどうか」についてはどうですか?
潤:同時にやろうとしていることに関しては、やっぱりいいなあと思っていますが、まだ3つが融合されている感じはないですね。ただ、変化してきたことを少し話してみると、これまでは「自分にやさしい」が、取り組みを進める中で自分自身が極端に苦しくなり過ぎないように、安全弁みたいな位置づけだった感じなんですが、今はもうちょっとポジティブな安全弁というか、残りの2つ「自然にやさしい」と「他人にやさしい」の在り方を、より自分がやってみたい方向に変えていくためのものとして機能している感じがしています。
なのでこの点においては、「自分がやさしい」が残りの2つに融合している感じはあるんですが、「自然にやさしい」と「他人にやさしい」の融合がまだ見えてきていません。でも、チリの経済学者マンフレッド・マックス=ニーフが言うように、人も自然も含めたみんなを満たすニーズがあると信じているので、どこかの時点では、自分のやっていることを融合させる必要があって、もしかしたら今年の後半あたりにはあるんだろうなあって思ったりしています。だって今のままでは、あくまで僕の個人の生活をどうするかでしかないので、他の人にとっては“知ったこっちゃねぇ”と言われればそうなんで(笑)
香庄:(笑)、今年の後半が楽しみです。
潤:でも、複雑に考えすぎないほうが取り組み自体は進むので、今は無理に“自然と他人にやさしい”の2つを融合させようとはしません。それを意識し過ぎると、どこかで自分の価値観を他人に押し付けてしまいそうで・・・。だから今は1つの獲物を追いかけているのではなく、2つの獲物を追いかけていると考えるほうが、やり易いかなあと考えています。
香庄:僕が今日一番感じたことは、前回で目標を再設定し、日々何に意識を向けていくのかがより明確になったことで、どこを向いて進み何を使用としているのか、また、仮にそこから外れた時にも、目標がはっきりしていることで修正点などもわかりやすくなっているなあという感じがしました。ぜひ次回はまた、生活を共にするさやかさんも交えてお話が聞けるといいなあと思っています。

jun_ishikawa
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石川潤の幸せな生き方へのフォーカス旅日記
1. 幸せで有意義な人生のために、万物にやさしい生活モデルの探求はじめました。
2. 人口二千人の離島、隠岐海士町でスタートした『万物にやさしい生活モデル探求』
3. 『万物にやさしい生活モデル探求』、背景にある体験と大切にしている考え方
4. 「生活モデルの探求」圏外で感じる葛藤
5. 僕がやりたいのは持続可能な社会ではないことが見えてきた
6. 「やさしい」について、マインドフルネスの荻野淳也さんと話してみました。
7. 1年後のゴールを公開します。(現状、自然にやさしい生活が絶望的な状況であることが判明)
8. 自然にやさしい生活について、伴侶・さやかと話しました
9. 「やさしい生活づくり」目標再設定して2ヶ月、進捗と思っていること
10. 1ヵ月間、「やさしい生活作り」をお休みします
11. 休暇を1ヵ月とってみて、気づいたこと
12. 自然の循環の中で生きることを達成して、僕は幸せになれるんだろうか
13. 「やさしい生活づくり」を楽しむ自分と迷う自分、その狭間で
14. 社内コーチ宇田川さんとのコーチングセッションを、記事にしてみました。
15. 「やさしさ」について、tiny peace kitchenの荒井智子さんと話してみました
16. しばらくブログをお休みします。
17. 「自然の循環の中のワイン」と「自然の循環に乗り、幸せな生活を広める活動」
18. 「自然の循環にのること」と「生活を楽しむこと」
石川 潤
ガイアックス歴8年8ヶ月。そのうち、8年7ヶ月を海外での会社、チーム、事業立ち上げをリード。さやか(伴侶)、悠(4歳の子供)と海士町に引っ越し。Type-A Breakfast オーガナイザー。
ライフスタイル
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  • 最終更新: 2021年6月30日

Gaiaxは、フリー・フラット・オープンの精神を大切にしています。
そして、そこには様々なライフスタイルを持ち、さまざまなことをしている人々がいます。石川潤さんは、adishや複数にわたる現在上場している企業の海外事業・会社の立ち上げに関わってこられた方です。
「お金を稼ぐために生きる」ということに疑問を持ち、「幸せに生きること」を追求するため、現在島根県の隠岐諸島である海士町にお子さんとパートナーのさやかさんとお住まいです。
ガイアックスの事業に関わり合いながら、潤さんが求める幸せのあり方を日記のようにブログ公開している「幸せのあり方シリーズ」、ご覧ください!
※本シリーズの前回のブログはこちらからご覧いただけます

Ishikawa-Jun

前々回のブログでは、「自然に、他人に、自分にやさしい生活モデル」の、2021年3月時点で僕が達成したい目標をご紹介しました。その後、日々その目標に向かって色々な取り組みをしています。今回は、それを進める中で今思っていることを、いつものようにインタビューをしてもらいまとめてみましたので、どうぞご覧ください。

「他人にやさしい」について、今、思っていること

香庄:今日は、前々回のブログで聞かせてもらった達成したい目標、それに向かって潤さんが日々取り組む中で、今思っていることを話してくれるということだったけれども、それでよかったかな?
潤:はい、そうです。目標を再設定してから2か月ほど経過したので、今思っていることを3つの項目別に率直に話してみたいと思っています。
香庄:わかりました。ではお願いしますね。
潤:まずは「他人にやさしい」から話してみます。これに関しては、毎日記録をとりつつ振り返りをしているんですが、それを続ける中でわかってきたことは、僕は日々、おおよそ15名前後の人びとと関わっているんですけど、やさしくしているなあと実感できるのは、その中で2,3名くらいなんですね。なので、家族のさやか(妻)も、ゆう(娘)も入ったり入らなかったりで・・・、どちらかと言えば、家族には辛く当たっているなあと感じることが多いくらいです(笑)
ただ、記録を始める前は、もっと人にやさしくできていると思っていたので、実際に書き出してみて意外にできていないことに気づけたことはよかったですね。だからこそ前より確実に意識するようにはなっているし、さらにそれがちょっとずつ習慣化できてきたこともあって、いいカタチで人に接することができているなあと思うことが増えてきていると感じています。
香庄:記録を始めてみて、以前よりも人にやさしくできている自分を客観的に見た時、幸せだなあという実感はあったりするんですか?
潤:ううん、どうなんだろう・・・、こんなカタチが理想なのかなあという状態には近づいている感じはしているので、そういう意味で幸せを感じているかといえば、そうだと思います。それよりも、これが意識できていると、相手を敵視してしまうことがないとでもいうのかなあ、気持ちよく人に接することができている気がして、それが自分としてはいい感じなんです。ただ、この状態が僕のデフォルトではないので、ちゃんと意識をしていないとすぐに戻ってしまうというのはまだあるなぁと思っています。
香庄:他には何かありますか?
潤:そうですね。他人にやさしくする中で、「いつでもより深く行動を起こし、自分のことのように僕を動かす」という部分があったかと思うんですが、これをちょっと変えないとなあって思っています。というのも、他人に何かを提案しようと思うと、相手が感じている「これがいい!」というのを深く知らないと行動ができない、つまり、僕の最初のアクションが「相手が長期に思う幸せを理解する」ということになってしまって、一歩目のハードルがとても高くて実際のところなかなか進めていないんですね。なので、何か最初に取り組み易い小さめのステップを考える必要があるなあと思っています。
香庄:確かに今のままだとハードルが高そうですね。

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「自然にやさしい」について、今、思っていること

潤:「自然にやさしい」についても同じように日々の記録をつけていて、「自然の物質・エネルギーの循環の中で生きているか」という評価は前とほとんど変わらず、1%できているかどうかといったくらいですね。ただ、実際に変化しているなあということで話すと、前回のインタビューでさやか(妻)と「やろう!」と宣言していた、生活の中に入ってくるものと出ていくものを見直すために、関所のようなものを設けて検討するということを始めました。
香庄:どんな感じでやっているんですか?
潤:実際にやっていることは、お互い気になったことをホワイトボードに書いておいて、二人で話すようにしています。例えば今ホワイトボードに書かれてあることを挙げてみると、「母の日のお花」というがあります。これは、僕の母がバラの切り花なんか好きなので、母の日にさやかが送りたいと思っているけれども、簡単にオンラインで注文してしまっていいものだろうか、と疑問に感じてリスト書いてくれたものです。
この件については二人でまだ議論をしていませんが、すでに話し合ったことだと「柔軟剤の使用をどうするか」なんてのがあります。夏になるので冬物のセーターを洗濯してしまおうと思って、いつもなら柔軟剤を使うけれど、これやっぱり違うよねってなったんですね。その時は話し合いの結果、柔軟剤をやめて植物由来の洗剤を使おうということになりました。もちろんこの選択にしても、「自然の物質・エネルギーの循環の中で生きているか」という観点で見ると、洗剤はプラスチックの容器に入れられているし、どこかで作ったものを海士町に送るために化石燃料も消費しているので、植物由来であればそれでいいんだろうかとは思いました。それならばもはやセーターを洗わなくてもいいじゃないかとも考えたのですが、この件について今回はここまでで、それらをすべて考え切るだけのエネルギーは割けませんでした。とはいえ、こうしてさやかに言ってもらわなければ、洗濯については生活の中で僕が気づかないことなので、ちょっとした変化ではあるかなあとは思っています。
香庄:潤さんが設定した「自然の物質・エネルギーの循環の中で生きているか」という点で見てみると、確かに実際の評価は1%かもしれませんが、僕個人としては今のお話を聞かせてもらって、この取り組みに1%以上の何かを感じました。
潤:ありがとうございます。ただし、ストイックになり過ぎないようには気を付けるようにしています。前にもお話したかもしれませんが、僕の場合、生活を「自然にやさしい」に切り替えよう、2021年の3月末まで8割達成しようと決めると、そのプレッシャーがどうしてもかかってしまって、自分の行動1つ1つに対して常に選択肢を迫られている感じがするんです。例えばペンを一つ見ても、これって違うよねと考えてしまったりするんですね。なので今は生活のルーティンとして、晩御飯を食べた後は、「意識して生活を変えていくぞ!」といった感じで踏んでいたアクセルを、「まぁ、明日考えよう」というように踏まなくなるというか、オンをオフにするということにしています。
香庄:前回の対談でさやかさんが話していた、潤さんのストイックさの部分ですね。
潤:そうですね。ただ、オンをオフにすると説明しておきながらなんですが、晩御飯後にお酒を一杯飲むんですね。この時のお酒、あるいはコーヒーやワインや焼酎なんかの嗜好性の高いものに関しては、「自分が他の物質を無駄使いせず貴重にあつかえているのか」という点で、少し考えてはしまいます。中でもお酒に関しては、やっぱり本能というか、飲みだすと無駄使いしてもいいじゃん!というようなモードになりそうな気がしたり、それってただの快楽主義なんじゃないかって思ってしまったり・・・。
香庄:「自然にやさしい」には、その評価軸もありましたね。
潤:そうなんです。でも、さやかから「結局何のためにこれをやっているのかを忘れてはいけないよ」とか、「自分を幸せにしようと思ってやっているということ、常にそこに戻って」と何度か言われてもいて、なので、「自分にやさしい」ということを忘れずに、自分にもやさしいペースで行動を変えていくというか、このルーティンが今はバランスがいい感じがしていますね。

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「自分にやさしい」について、今、思っていること

香庄:あとは「自分にやさしい」ですが、どうですか?
潤:これは「合格!」っていう感じですかね(笑)
香庄:そうなんですね(笑)。もう少し具体的に聞いてもいいですか?
潤:「他のことを思いやる、貢献する、気にかける」という部分ができているからだと思います。今進めているこれ自体が、将来的に他の人に共有できるものになるんじゃないかなあという点でもクリアしているかなと感じています。
仕組みとして新しく始めたことでは、午前に2時間が2コマの計4時間、午後も同じように4時間、夜は休みということにして、1週間ごとにスケジュールを作るようにしました。必ずしもこの通り進めているわけではないですけど、こうすることで自然と振り返りをするようになっていて、この時間が大事だったんだなあと気づきがあることがいいですね。あとは、ともするとFacebookやLINEのメッセージばかりやっていることがあるので、そういったメッセージのやりとりはコマとコマの間にのみに限定することで、ゆっくりする時間や思い付きの時間が有意義になっている気がしています。
香庄:1つ1つに集中できることで、時間の使い方が有意義になるのはいいですね。
潤:前回一度決めたものの変えた仕組みとしては、日々のゴール数です。何度も話している通り、自分の性格上オンとオフの切り替えが難しいので、前回はゴールがある日とない日を作ろうって言っていたんですけど、今は月曜日から金曜日にゴールを5個、土曜日と日曜日は1個に変えました。というのも、ゴールって「自然にやさしい、他人にやさしい、自分やさしい」に関することだけでなくて、年間のゴールとして、親や悠に対しての取り組んでいきたいものもあるので、そういうものを土日に設定にしようと思ったんです。それにゴールが0個だとかえって普段気になっていてできてないことをしないとと思ってしまうんです。1個だけと決めてみると没頭もできて、僕にとってはとてもいい感じでした。これってゴール依存症かもしれないんですけどね(笑)
香庄:ゴール依存症ですか・・・(笑)。でもこの方がバランスは良さそうなのでいいですね。
潤:はい。そして、日々のテーマ設定は継続しています。テーマを設定すると、自分はこんな気持ちで今日いきたいんだなあってス~っとする感じがしていいんです。書いたものを見ながらいくつか挙げてみると、例えば、「1つだけでもやり遂げてハッピー」とか、「「しみじみ1つずつやろう」、「土に足をつけて」とか、「しつこくフォーカス」なんてのもあります。
香庄:その日は何にフォーカスしていたんですか?
潤:畑って書いてありますね。畑は初めて取り組むことなので、きっとあまり集中できてなかったんでしょうね(笑)。今思ったんですが、こうやってテーマを振り返ることはしてなかったんですけど、これもいいですね。その日がパッとよみがえる感じがします。
こんな感じで「自分にやさしい」についても基本的に記録をしているんですけど、月曜日の記録を火曜日に、火曜日の記録を水曜日にと一日ずれるんですね。そうすると、金曜日の記録は土曜日になるわけですが、土日はあまり振り返るモードになっていないので、金曜日と土曜日のものは書かないことが多いんです。でも、週終わりの金曜日、土曜日は気づきが多いようにも思うので書けるような仕組みが必要だなあって思っています。
香庄:そうすると、ちょっとしたメモでもとれるといいですね。

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「自然、他人、自分にやさしい」の3つが同時に達成できているかについて

香庄:最後の質問なんですが、潤さんにとって大事な3項目のバランス、「同時に達成できているかどうか」についてはどうですか?
潤:同時にやろうとしていることに関しては、やっぱりいいなあと思っていますが、まだ3つが融合されている感じはないですね。ただ、変化してきたことを少し話してみると、これまでは「自分にやさしい」が、取り組みを進める中で自分自身が極端に苦しくなり過ぎないように、安全弁みたいな位置づけだった感じなんですが、今はもうちょっとポジティブな安全弁というか、残りの2つ「自然にやさしい」と「他人にやさしい」の在り方を、より自分がやってみたい方向に変えていくためのものとして機能している感じがしています。
なのでこの点においては、「自分がやさしい」が残りの2つに融合している感じはあるんですが、「自然にやさしい」と「他人にやさしい」の融合がまだ見えてきていません。でも、チリの経済学者マンフレッド・マックス=ニーフが言うように、人も自然も含めたみんなを満たすニーズがあると信じているので、どこかの時点では、自分のやっていることを融合させる必要があって、もしかしたら今年の後半あたりにはあるんだろうなあって思ったりしています。だって今のままでは、あくまで僕の個人の生活をどうするかでしかないので、他の人にとっては“知ったこっちゃねぇ”と言われればそうなんで(笑)
香庄:(笑)、今年の後半が楽しみです。
潤:でも、複雑に考えすぎないほうが取り組み自体は進むので、今は無理に“自然と他人にやさしい”の2つを融合させようとはしません。それを意識し過ぎると、どこかで自分の価値観を他人に押し付けてしまいそうで・・・。だから今は1つの獲物を追いかけているのではなく、2つの獲物を追いかけていると考えるほうが、やり易いかなあと考えています。
香庄:僕が今日一番感じたことは、前回で目標を再設定し、日々何に意識を向けていくのかがより明確になったことで、どこを向いて進み何を使用としているのか、また、仮にそこから外れた時にも、目標がはっきりしていることで修正点などもわかりやすくなっているなあという感じがしました。ぜひ次回はまた、生活を共にするさやかさんも交えてお話が聞けるといいなあと思っています。

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石川潤の幸せな生き方へのフォーカス旅日記
1. 幸せで有意義な人生のために、万物にやさしい生活モデルの探求はじめました。
2. 人口二千人の離島、隠岐海士町でスタートした『万物にやさしい生活モデル探求』
3. 『万物にやさしい生活モデル探求』、背景にある体験と大切にしている考え方
4. 「生活モデルの探求」圏外で感じる葛藤
5. 僕がやりたいのは持続可能な社会ではないことが見えてきた
6. 「やさしい」について、マインドフルネスの荻野淳也さんと話してみました。
7. 1年後のゴールを公開します。(現状、自然にやさしい生活が絶望的な状況であることが判明)
8. 自然にやさしい生活について、伴侶・さやかと話しました
9. 「やさしい生活づくり」目標再設定して2ヶ月、進捗と思っていること
10. 1ヵ月間、「やさしい生活作り」をお休みします
11. 休暇を1ヵ月とってみて、気づいたこと
12. 自然の循環の中で生きることを達成して、僕は幸せになれるんだろうか
13. 「やさしい生活づくり」を楽しむ自分と迷う自分、その狭間で
14. 社内コーチ宇田川さんとのコーチングセッションを、記事にしてみました。
15. 「やさしさ」について、tiny peace kitchenの荒井智子さんと話してみました
16. しばらくブログをお休みします。
17. 「自然の循環の中のワイン」と「自然の循環に乗り、幸せな生活を広める活動」
18. 「自然の循環にのること」と「生活を楽しむこと」
石川 潤
ガイアックス歴8年8ヶ月。そのうち、8年7ヶ月を海外での会社、チーム、事業立ち上げをリード。さやか(伴侶)、悠(4歳の子供)と海士町に引っ越し。Type-A Breakfast オーガナイザー。
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