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「もっと“生きている状態”で働きたい」スタートアップスタジオで活躍する富士茜音さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」

  • 最終更新: 2023年9月14日

私たちGaiaxは、“使命で動く” というPhilosophy (経営哲学/企業理念) を持っています。使命で動くとは、世の中の課題を自分ごととして捉え、ビジョンや問題意識を打ち出し、ムーブメントを生み出すことで社会を巻き込み実現すること。そんなGaiaxメンバーの様子を連載で紹介していく「使命で動くシリーズ」、今回は2020年卒の新入社員メンバーにガイアックスの「自由と責任」について思うところを話してもらいました。ご覧ください!

今回インタビューしたのは、スタートアップスタジオの富士茜音(ふじ あかね)さん

ガイアックスでは「人と人をつなげて社会や個人の課題を解決するための事業を生み出す」をミッションに掲げ、それを実現するための手段として起業を考えている人への投資やサポートを行っています。様々な事業を生み出すスタートアップスタジオに所属し、主に新規事業開発に携わる富士さんの使命についてお聞きしました。

富士茜音

富士 茜音

Otell事業責任者

20卒ガイアックス入社。現在は仕事環境が整ったワーケーションにぴったりのホテル予約サイト『Otell(オーテル)』の事業責任者。ガイアックス代表の上田が解説するYouTube「経営カレッジ」に出演。大学在学中は、インドでボランティア活動や学生団体にて日本人学生向けに海外インターンシップを企画/運営などをしていた。

「当たり前を疑うこと」自分で考え、選び続けていきたい

ー まず、富士さんが掲げる使命について教えてください。

富士:まだ明確な使命とまでは言えませんが、「当たり前を疑うこと」を大事にしています。「仕方ない」や「そういうものだよね」と諦めて受け入れるのではなく、「なぜだろう?」と自分で選ぶ意識を大事に持ち続けたいと思っています。

ー 「当たり前」を受け入れるのではなく、自分で選ぶ。

富士:例えば家族というテーマなら「結婚することが当たり前」「子どもを産んだら幸せ」じゃなく、「どうして結婚をするんだろう?」「私はどうしたいんだろう?」ということを考えていきたいです。
こういう話をすると「そもそもそんなことを考えたことがなかった」と言われることも多いので、人よりそういう発想が強いのだと思います。

ー そのような考えに辿り着くきっかけにはどのようなものがありましたか?

富士:自分の当たり前が当たり前ではないと気づけたのは、インドに行った時の経験が大きいです。大学1年生の時、ボランティアのインターンシップで1ヶ月半1人でインドに行って、スラム街の小学校で先生をしました。
生徒のお家に行った時、机も電気もなく、家族5人で1日400円で暮らしているような生活だったんですが、その状況にも関わらずジュースやお菓子を出してくれたり、インドの子どもたちが私よりも英語ができたことにも衝撃を受けました。自分は大学に行かせてもらっているのに、学校がおもしろくないと文句を言っていたことに恥ずかしさや申し訳なさが湧いてきて、すでに十分恵まれていることを実感しました。自分をこれまで縛っていたものは何だったんだと思うくらい、ルールも価値観も全然違いました。今まで生きていた世界は狭くて、どこで生きるかは選択できると気づいたんです。
それからは自分が得意なものなど、「持っているもの」に目を向けるようになりました。

ー 自分が持っているものに目を向けることで、どんな変化がありましたか?

富士:社会や他人に貢献することに目が向くようになったと思います。
自分が100%満たされているとは今でも思いませんが、他人と補い合ったり、他人のために行動した方が幸せだなという価値観に変わりました。
一方で、他人に提供したいと口で言うのは簡単なんですが、まだまだ力が足りないと思っているんです。他人のために行動する手段はいろいろとある中で、今は私はビジネスという分野で自分の役割を探したいと思っています。
私は服が好きなこともあり、大学時代に服の大量生産の現状を勉強していました。勉強していくうちに、服作りの過程では生産者が弱者になったり、環境負荷を考えない方が利益が出るといった、根深い人権問題や環境問題があることを知りました。
服が好きだからこそショックでしたし、そういった問題を知らなくて当たり前になっていることが怖いと感じました。
大学生の時に「自分にも何かできないか」という思いから、環境に優しい素材で服を作り、それを売ればいいんじゃないかと考えました。服作りを学びにタイに行き、環境に優しい服作りをしている方の元へ行き、社長と行動を共にしました。使命に向かっていてすごく尊敬できる方だったんですけど、手段はこれだけではないとも思いました。私はもっと仕組みにアプローチしたり、ビジネスとして大きくしたりすることに挑戦したい気持ちになったんです。

経営カレッジ
akane_fuji

ゲームチェンジャーを目指す

ー ガイアックスとの出会いは?

富士:友達に「向いているんじゃない?」と言われてガイアックスのホームページを見た時に、「人と人をつなげる」というミッションにビビっときました。
ホームページをいろいろと見ていたら、ガイアックス社長の上田さんの個人ブログに辿り着いたんです。その記事の中に「資本主義の中で戦うのか、ゲームチェンジャーになるのか、どちらがいいか?」というような文言がありました。
インドで貧困格差のリアルな現状を目の当たりにしたり、タイでビジネスとして形にする大切さを体感したからこそ、どんなにビジョンがあったとしても綺麗事を並べるだけでは何も変わらない、と思っていました。だから、ゲームチェンジャーとして社会課題の解決を目指しつつも、スピードや時代の流れを大事にして資本主義の中での成果にもこだわるガイアックスを魅力的に感じたんです。
そこからガイアックスの選考を受けようと思いました。

ー 富士さんは、ガイアックスのビジネスコンテストに出たんですよね。

富士:エントリーシートを出して、選考途中でビジコンに誘っていただいたんです。アパレルのシェアリングサービスをプレゼンして、その後にインターンとしてスタートアップスタジオの業務に関わり、2019年の6月頃に内定をいただきました。
スタートアップスタジオとは、新しい事業が連続的に立ち上がってくるための支援の枠組みです。社会に大きなインパクトを与える事業をアイディアからグロースフェーズまで見送る支援をおこなっています。

ー 現在スタートアップスタジオではどんな業務をしていますか?

富士:1つ目は、新規事業部で事業検証をしています。今はスキルシェアマッチングという事業の検証のためにひたすらヒアリングをしていて、MVPという最小限のプロダクトを作って実際に回しています。
オンデマンド型のスキルシェアマッチングサービスで、ホストの方がオンラインなのかどうかがわかかるようになっているんです。オンラインのホストにはメッセージを送ることができ、そのままビデオ通話ができるサービスを作ろうとしています。
質問したいけどなかなかできないという人が、安心して一対一で質問できる環境を作っています。
2つ目はドルトン東京学園で中学生向けにビジネスモデルや経営ノウハウの授業をしています。ビジネスモデルの考案やヒアリングなど、私が新規事業立ち上げのためにしていることと全く同じことに、中学生が取り組んでいます。
3つ目は、経営カレッジというYoutubeチャンネルの撮影・運営をしています。Gaiaxの上田社長がレクチャー形式で会計や財務についてお話しするというチャンネルです。

ー 富士さんが大切にしている「当たり前を疑うこと」は、今の仕事とどんなつながりがありますか?

富士:ドルトン東京学園での授業でいうと、「中学・高校はみんなが同じ教育を受けないといけない」「大学に行かないと就職に不利になる」というルールを壊したいし、壊すことに貢献できていると感じています。
経営カレッジについても、そもそも新入社員と社長が一緒にYoutubeで共演できていることが、私としてはかなり面白いし、有難いと思っています。
大学時代は経営学部だったので半強制的に簿記を受けましたが、その時は丸暗記するしかないという説明をされる事もありました。一方、上田さんのレクチャーでは、社長という経験から見て「どうして会計のルールがこうなっているか?」などを学べます。大学時代に教わったことの背景がわかるのでコンテンツとして面白いし、日本は経営者を目指す人が少ないと言われる中で、こういうコンテンツが増えたら目指す人が増えるんじゃないかというところに意義を感じています。

ー 仕事をする上でどんな葛藤がありますか?

富士:スタートアップスタジオは「これをしてください」と指示されることはなく、自分自身がやりたいことができる環境です。そのための環境も整っていますし、そもそもスタジオの環境に縛られる必要もありません。だからこそ、やりたいことを実現する力がまだまだない自分に対して葛藤しています。自分で何をするかを決めて成果を出していくことが楽しい反面、なかなかできていないことも多く悔しいですね。
私自身はやる意義があると思ったサービスでも、実際に検証してみるとあまりニーズがないことがわかり、形にできなかったこともあります。
実現可能性と、自分のやりたいこととの塩梅を取りながらビジネスにしていく力をもっとつけたいです。

自分で決めているから、「生きている状態」で働ける

ー ガイアックスの「自由と責任」について、どんなことを感じていますか?

富士:ガイアックスに入って感じているのは、あまり「仕事」という言葉がしっくりこないということですね。自分でコントロールできる範囲が広いから、言われてやっていることがほとんどないんです。だから「仕事」という言葉より「活動」の方がしっくりしています。もっとそういう方向に行きたいですし、なるべく生きている状態に近い働き方がしたいです。

ー 生きている状態、ですか?

富士:やりたいことをやっている状態です。大学生の時は、自分でやりたいことを考えて実行できていたと思っていて。就職したらその感覚を失うかもしれないと思っていたんですけど、ガイアックスでは指示や命令をされることが少なく、自分でやりたいことを考えてやっているので、大学生時代の感覚を失わずにいることができています。
ガイアックスでは部署の異動が自由にできるのが面白いですよね。例えば、私自身もスタートアップスタジオの業務をしつつ、オンライン配信事業部に関わっていたこともありましたが、部長には事後報告でも問題なかったです。本人の意思を尊重するカルチャーがあるので、いろいろなことを自分で決めている感覚が強いです。

ー 自分で決められる自由を感じる一方で、責任を感じることもありますか?

富士:いい意味で環境のせいにできないと思っています。自分で選ぶ理由を考え続けることが責任としてあるなって。
短期的には環境に対して不満を持つこともあるかもしれませんが、仕事がしにくい環境にいるならそれさえも自分で変えていく責任があると思います。

ー 今後はどんなことにチャレンジしたいですか?

富士:入社して半年経った節目の時なので、今していることには集中しつつ、好き嫌いせずにいろんな機会に飛び込みたい気持ちがあります。
これまでは自分の使命というよりは、苦戦しながらも新規事業を検証すること自体を楽しんでいました。アイディアもどんどん変わっていきますし、そこは柔軟に楽しみつつ、自分がより使命で動く方法を模索したいです。

ー 最後にメッセージはありますか?

富士:経営カレッジ、とても面白いコンテンツなのでぜひ見てください!

インタビュー:宇田川寛和
ライティング :黒岩麻衣

編集後記
やりたいことを実現するために着々と力をつけている富士さん。今後、どのように思いを形にしていくのかがとても楽しみです!

ShiftME

普通の学生だった私が、新規事業づくりに1年間取り組んでどんな力を身につけたか〜新卒2年目新規事業メンバーの事例をもとに紹介〜

【登壇者に続いて自分をシフトしていこう】という思いを込めたイベント、#ShiftME
「新規事業に携わりたいと考えている」「挑戦を通して成長したいと考えている」
そんな方にぴったりの、リアルな新規事業づくりの進め方と内面について知ることができるイベントです。
新規事業づくりに携わる株式会社ガイアックス スタートアップスタジオ Otell事業責任者:富士茜音さんをゲストにお迎えし新規事業に取り組むことでつく力やどんな状態になっているかについてお話いただきます。

ゲスト情報
株式会社ガイアックス スタートアップスタジオ
Otell事業責任者 富士茜音

タイムスケジュール
7/6(火)15:00-16:00


ガイアックスの自由と責任
1. 入社一年目にしてMeet Geisha事業部長を務める西村環希さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
2. 新規事業を率いる矢部立也さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
3. 入社1ヶ月で新規事業に自らチャレンジした小林樹さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
4. 家業を継ぐという僕の運命の中に、ガイアックスで走り抜ける。20卒入社エンジニア荒巻 陽佑さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
5. 「試さずに終わる苦痛に耐えられない」20卒入社エンジニア前田桜花さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
6. 「ヒリヒリして進んだ先にある景色を観に行きたい」20卒・TABICAマーケティングリーダー清水浩司さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
7. 新規事業でマネタイズから逃げたら、活動を継続できない。廣山晃也さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
8. 「もっと“生きている状態”で働きたい」スタートアップスタジオで活躍する富士茜音さんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
9. 「SNSマーケティングを通して、軸を持った購買活動に溢れた社会を実現する」平井みのりさんが語る、ガイアックスの「自由と責任」
富士 茜音
20卒ガイアックス入社。現在は仕事環境が整ったワーケーションにぴったりのホテル予約サイト『Otell(オーテル)』の事業責任者。ガイアックス代表の上田が解説するYouTube「経営カレッジ」に出演。大学在学中は、インドでボランティア活動や学生団体にて日本人学生向けに海外インターンシップを企画/運営などをしていた。
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