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起業家は学生時代、何を経験し何を失敗していたのか |ガイアックス編

  • 最終更新: 2023年9月6日

 

ガイアックスでの経験を活かし、起業し、さらに事業の幅を広げ、活躍している経営者達。彼らはどんなマインドを持ちながら、どんな学生生活を送っていたのか?
今回は、ガイアックスの創業者、そしてガイアックス出身の5人の経営者達の学生時代の過ごし方と、その後のビジネスへの影響などをご紹介します。

ガイアックスのスタートアップスタジオでは、ビジネスアイディアの相談を随時実施しています。
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相談者の年齢関係なく、暖かく相談にのってくれるので、以下から気軽に問い合わせをしてみてください。
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1.株式会社ガイアックス 上田祐司

同志社大学出身。昔から働くモチベーションが高く、高校1年生の頃からマクドナルドなど10個から15個のアルバイトを経験。

大学では出席を計画的に最小限に抑え、その時間を数々のアルバイトやハンバーガー屋台、英会話教材の販売などの事業に費やす。

その中で、自分で工夫してお客さんに喜んでもらうことが楽しいものだということを感じ、将来は自分のアイディアで仕事を進めたいと考えるように。

学生時代からの数々のアルバイトや事業の経験から起業を志すも、新卒ですぐ起業するのはハードルが高いとし、「独立する人しか雇わない」というベンチャー支援事業会社のベンチャー・リンクへ入社。

朝から晩まで働き、社会人としての基礎を学び、1年半後、同僚など3人と独立。

その後、オンラインコミュニティの企画・開発・運営を手がける株式会社ガイアックスを24歳で起業、30歳で上場。

人と人とをつなげることをミッションに、これまでのソーシャルメディア事業に加え、シェアリングエコノミー事業の拡大、関与する企業への投資の強化を行っている。

創業時は、メンバー3人と2LDKの家で共同生活をしながら、毎日朝の4時くらいまで仕事を続けたという経験も。

上場するまで沢山の資金を集めたが、途中でベンチャーキャピタルから「早く上場しなければ会社売り払うぞ」と言われた頃は少し苦労したという。

また、上場後には変化の激しいインターネット業界で、次々と新しい業態を作っていかなければならないのが大変だったと。

M&Aに関しては、買収した企業・事業は10以上。台湾の会社の買収では、出資先の台湾の財閥の代表のスキャンダルに巻き込まれ、大きく損をしたこともあった。

今後のシェアリングエコノミー事業については、数多くのジャンルに広がっていくと考えている。

上田氏の座右の銘は船井幸雄氏の本の中にある「効率は愛」という言葉。効率を追求することが世の中に対する愛情表現に繋がると考えて活動している。

経営者へのアドバイスとして、自分の視点で成功したいと思うのは非常に危険と言う。

自分の存在が認められるのは、自分の意思ではなく、周りから必要とされるかどうか。

社会に大きなインパクトを与えるためには、より社会を見て、社会に必要とされている大きな出来事を提供しに行かなければならないとしている。

»上田祐司についてもっと知りたい方は、こちらから詳細をご覧いただけます
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上田祐司の脳の置き場

 

2.株式会社Tokyo Otaku Mode 小高奈皇光

情熱が成長曲線を左右する。意図を持つことで働き方は変わる

慶応大学出身。もともとは作家を目指していたが、高校の先生の「多面的に学んで総合的に物事を判断しないと課題解決できない」との言葉により、文学や勉強だけではなく、社会に対してどのように接するか」を考えるようになる。

学生時代は、時間を無駄にしたくないという思いで、遊ぶことや飲み会を含め自分の興味あることに全力を尽くす。

その大学在学中のボランティアの経験から、「実力をつけて、自分の力が何倍にもなって、社会に影響する仕組みを作らないと、抜本的な解決にはならない」と感じ、半導体商社や野村総合研究所などでインターンをし、実践経験を積む。

卒業後は「いかに早く成長できるか」という基準で投資銀行のメリルリンチへ入社。

入社後は「2年で契約を切られる」「評価が悪いとクビになる」というプレッシャーの中、会社に寝泊まりながら、猛烈に働く日々。

しかし、「早く実力をつけたい」という思いを持っていたため、仕事は楽しく、辛さを感じず、満足しながら働いていたと。

投資銀行にはない意思決定ができる「社会に影響を与える」主体者側になりたいとの思いを持ち、6年後にベンチャー企業へ。

その後、メンバーのパッション、意外性、特殊性が刺激的で面白く感じた株式会社ガイアックスへ移り、CFOとして資本戦略、M&A、人事、経営企画などを統括。

株式会社ガイアックスでは主体的に仕事をやり遂げることを学び、特に海外拠点をつくることや採用事業の管理では経営視点を身につける。

2012年に株式会社ガイアックスが投資をしていたTokyo Otaku Modeを共同創業者として設立。海外へ日本文化や日本の良いところについて発信。

経営者については、大学時代から経営者になりたいというゴールはなく、その時その時で「自分のど真ん中だ」と思うものに向けて走り続けてきた。

小高氏は、ことわざで「Pressure makes diamonds」とあるように、ダイヤモンドは原石に地圧がかかることでダイアモンドになる。プレッシャーがかかることで人も成長するという。

今後のTokyo Otaku Modeついては、これからも日本の良いモノを世界に伝えることをしていきたい。アニメのフィギュアなど、日本のカルチャーグッズを「越境Eコマース事業」を通して世界に広げていきたい。

また、コロナでなくなったインバウンドに代わり、世界にモノを送る国際物流を切り出したアウトバウンドインフラという強みも打ち出し、B2B向け配送代行サービス「サカイロジ」をローンチ。

今後はそれほど仕事をしなくても最低限生活していける時代になっていくので、好きなことを徹底してやり続ける選択が、より取りやすくなる。

人にやらされている仕事は、10年後にはAIに奪われ、失職し、リスクヘッジにならない。
妥協して仕事するより、好きなことを徹底してやり続けることを軸に仕事をしていかないと、仕事がなくなっていく。世の中、一気にその流れになってくると見通している。

»小高奈皇光氏についてもっと知りたい方は、こちらから詳細をご覧いただけます
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情熱が成長曲線を左右する。意図を持つことで働き方は変わる – 株式会社Tokyo Otaku Mode 代表取締役社長 小高 奈皇光

 

3.株式会社Photosynth(フォトシンス)河瀬航大

河瀬航大

筑波大学出身。24歳でネット選挙の事業責任者として事業をけん引。

仲間とスマートフォンやICカード等を用いて錠の開閉・管理を行う機器・システムであるスマートロックシステム「Akerun(アケルン)」を開発。

それが注目されたことをきっかけに株式会社Photosynthを創業。このAkerunは都内7.4%が導入するスマートロックとなる。

生まれた鹿児島の自然を守りたいという思いが強く、自然に関わることを学びたいと大学では化学を学ぶ。

学生の頃からビジネスで社会貢献にアプローチしたいと考えており、筑波大学に通いながら、早稲田大学のビジネス系インターカレッジ・サークルの代表をする。

インターカレッジ・サークルでは、自然環境問題をビジネスという切り口で解決するという活動をしており、その時にビジネスの面白さに気づく。

卒業後、まず、自分で事業を作れる人になりたいと、ベンチャーや大企業などの中から株式会社ガイアックスに入社。

しかし、1年目は基本的な報連相ができてない上、会社は自分のやりたいことをやる場所だと勘違いしていて、もがき苦しんだという。

3年目くらいから、ソーシャルリスニング事業を立ち上げ、社内での働き方や伝え方が変わった。

また、その頃にネット選挙の事業責任者を経験。

インターネットでの選挙運動が解禁されたことにより、それまでのソーシャルリスニングで口コミなどをキュレーション・分析してレポートする仕事のノウハウを、ネット選挙で生かすことができた。

法律が変わるタイミングで、まだネット選挙という領域のスペシャリストはいなかったため、選挙や政治について勉強し、それらを政治家に話すうちに講演の話が来て、選挙についてもどんどん詳しくなり、あっという間にネット選挙の人になる。

法律が変わるタイミングで市場を作り、その中で旗を立てて事業が生まれ、ニーズに沿ったプロダクトを作ることができ、お金も稼げた。

これは入社1年目のダークな時代があったからこそ、周りで起業する人達に負けたくないという気持ちが強くなったため、出来たことでもあると。

そんな中、趣味で仲間と始めたプロジェクトの一つであったAkerunが日本経済新聞に取り上げられ、「出資したい」「買いたい」という多くの問い合わせがきた。

その後、株式会社ガイアックスからの出資もあり、仲間とPhotosynthを創業。

河瀬氏は、高い壁を突破するためには地頭も必要で、交渉力や様々な人を巻き込む力も必要になる。手段にとらわれずに、ビジョンに向けて実行することができ、課題を乗り越えてくれる戦闘力の高い人がいると心強いという。

また、興味があることを何でもいいからやってみると、結果的に自分の道が出来てくる。自分が今やっていること意外のことにも挑戦することで、自分の本当の意味で没頭できたり、高めていきたいと思えるものが少しずつ見えてくるとアドバイスする。

»河瀬航大氏についてもっと知りたい方は、こちらから詳細をご覧いただけます
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スマートロックAkerunのフォトシンス代表 河瀬航大氏の活躍を知る動画/記事5選

 

4.株式会社TRUSTDOCK 千葉孝浩

Takahiro.Chiba

株式会社ガイアックスでR&D「シェアリングエコノミー×ブロックチェーン」でのデジタルID研究の結果を基に、日本初のe-KYC/本人確認API「TRUSTDOCK」を事業展開。

そして公的個人認証とeKYCに両対応したデジタル身分証アプリと、各種法規制に対応したKYC業務のAPIインフラを提供するKYCの専門機関として2017年に独立した。

中学では柔道をやっていて体育会系だったが、絵を描いたり、図工や美術も好きだったので、大学では技術と芸術のバランスがとれた建築を学ぶ。

大学時代はDJイベントをしたり、DVDのオーサリングや3DCG制作、印刷物やWEBサイトのデザインの仕事など、仲間と一緒にいろいろなバイトを経験。

実家が自営業をしていたこともあり、手に職をつけて自分で食い扶持を稼ぐという考え方に馴染み深かった。

そうしたことから大学卒業後も就職はせず、個人でデザイン制作などを請け負っていたり、漫画家のアシスタントをしたり、自分の描いた漫画を応募して賞をもらったこともあったという。

個人で仕事をしながら漫画を描く生活の中、新しいものが好きで、自分で作ることが好きだったので、職人気質もありながら、営業能力の高い面白い人達が多かった株式会社ガイアックスに入社。

実家が町工場を営んでいたこともあり、職人気質が強く、商人に対して憧れを持っていて、商人としてのスキルを身につけたいと考えていたためである。

最初はゲームのオンラインコミュニティのアバター制作のディレクションなどをし、その後、新規場開発に専念することに。

ビジネスには冷静と情熱の両方が必要で、それを養っていた期間でもある。失敗を繰り返す中、結果が思い通りに出ない時の向き合い方も学んだ。

また、千葉氏は出し惜しみしないことだけを決めて、余力を残さず、手癖や惰性でやらないことが新規事業では大事と考える。

TRUSTDOCK事業のアイディアは、株式会社ガイアックスのR&D部でのブロックチェーンでデジタルIDを作るような研究テーマであった。

その研究が事業化の話になった時、仮説検証をし、現場の課題にプロダクトフィットしているケースがあると判断。

意思決定においては直感はとても需要。意思決定を何度も繰り返して、意思決定にかかる時間がミニマムになった瞬間に直感になるのだと。それまでに何度も新規事業を失敗したからこそ、直感の精度も上がっているはずという。

TRUSTDOCKとして独立してからの一番の変化は、企業の声を多く得ることで、「パブリックカンバニー」であるという意識がさらに強まったこと。

経営者になってみて、意思決定をすること自体には大きな違いは感じてないものの、より意思決定の質と量にたいしての持ち時間が減り、一手も打ち間違えられないことをしている感覚であるという。

また、千葉氏は楽しく全力で取り組まないと全力の挫折はなく、全力の挫折は大きな財産になるとアドバイスする。

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会社づくりもデザインの一環、漫画家の道から起業家へ – 株式会社TRUSTDOCK 代表取締役 千葉孝浩

 

5.アディッシュ株式会社 江戸浩樹

研究者の道を捨てた僕は、カオス真っ只中のベンチャーで、自分の道を切り拓いてきた

東京大学出身。大学ではバイオ系の研究をしており、ビジネスには興味もなく、研究者を志す。

理系なので実験もがっつりしつつ、サークルではオーケストラでコンサートマスターをしたりと、忙しく過ごす。

また、サークル活動だけでなく、大学の垣根を超えたイベントを企画して実行するなど、ゼロベースで発案して、実行できるメンバーを集めて、そこから企画を練り、集まってくれる人を探し、プロジェクトとして実行することを楽しんでいた。

それらの経験から、ビジネスの世界に行くなら作る方が面白そうだと、研究室や大企業などの先輩に話を聞き廻るも、最終的にインターン斡旋NPO法人に紹介されたガイアックスに入社。

株式会社ガイアックス入社後は、新規事業のの立ち上げ、部署の子会社化、代表取締役として会社を上場させる。

研究の道を捨てて飛び込んだビジネスの世界で、結果が出なくて悩み、相談した年上の人から「人と一緒に何かをするときにお前には感謝がない。そんな奴とは仕事したくない」と言われたという。

そのことから人に感謝をできるようになろうと思い、修行のために本屋でのバイトを始めたことから、感謝を伝えることと、考える時間を持つことができるようになる。

また、本屋での接客経験から相手の状況を自然と考えられるようにもなり、会社で良い提案もできるようになり、流れに対する予測も当たり、確率も読めるように。

会社がゲーム事業から撤退して絶不調のとき、何かしないと会社がつぶれてしまうと、手を上げたのがSNSのコミュニティサイトの開発。これがアディッシュの前身になる。

当初は開発案件で資金を稼ぎながら、コツコツと運用系のサービスを立ち上げ、徐々に大きくしていった。

その後、ガイアックスのカーブアウト制度で事業を分社化し、上場。

会社を分社化した後、一つの会社として「自分たちがどんな組織でいたいのか」「社会に対してどんなインパクトを与えていきたいのか」ということを問い直し見直す。

そしてキャッシュ、BS・資本なども全部自分で考え、切り盛りしてデザインしていくようになり、部署だった頃とは想像以上に違い、思ったよりもプレッシャーを感じたという。

会社を上場させることで、数字の管理、内部・外部管理体制などもの凄い量の整備が必要で、その経験ができたことは良かったと。

ただ、上場させることが目的でなくて、事業やサービスを良い形で提供することが大事だと考えている。

その大変な上場作業を乗り越えられたのは、必要な時に必要な人がいてくれたことだという。チームで楽しく働けていると、自分が貢献できていると感じられ、成果を出せる。

これは、大学時代にプロジェクトを作っていた時に込みにケーションの仕方を工夫して、場を盛り上げていくことが好きだったことが原点となっている。

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研究者の道を捨てた僕は、カオス真っ只中のベンチャーで、自分の道を切り拓いてきた – アディッシュ株式会社代表取締役 江戸浩樹

 

あなたらしい働き方

どう生きるかを決めるのがあなたなら、どう働くかを決めるのもあなたです。
ガイアックスには、一人ひとりが自分の望む働き方を自由に決められるカルチャーがあります。上長には部署異動の拒否権が無く、他部署からのメンバー引き抜きがいつでも可能。社内副業では、部署間の業務委託を個人でも受けられるなど、働く上での制限は一切ありません。熱量と充実感で溢れる環境と挑戦は、あなただけの働き方から生まれるのです。

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ガイアックスでは新卒・中途採用の他、学生の長期インターンシップを行っています。また無料の起業相談「STARTUP CAFE」では、最大2,000万円の出資支援を実施しています。様々な関わり方ができるガイアックスをのぞいてみませんか。

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