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ADDressの魅力、地域との交流

  • 最終更新: 2021年5月12日

上田 祐司

こんにちは、上田です。(個人ブログ:Gaiax CEO 上田祐司の[脳]置き場
9月に1ヶ月、ADDressを使って、全国津々浦々、行ってきました!
その中での感想をブログにしたので、ぜひ読んでください。

みなさんにおける、旅行の一番の楽しさっていうのは何だろうか。
ガイアックスでは、地域の人とも交流ができる体験のポータルサイト、aini(旧:TABICA)というサービスを運営している。また、「定額全国住み放題」のADDressにも出資をしている。ADDressでは、地域交流を大切にしていて、また、家守という、地域と訪れた人とを繋げる役割の方もいらっしゃるようにしている。
そういう立場の僕だから言うわけじゃないが、やはり、旅行の楽しさっていうのは、ズバリ、その地域との交流だろう。これしかない。
9月にADDressを1ヶ月間使ってみている最中にも、地域の交流が一番楽しかった。
うそ。
アウトドアに並ぶぐらいかな。本当は。
行く先々で、山あいの神社の澄んだ空気、見渡す限りの海の綺麗さ、温泉の湯けむりに囲まれている街並み。すごく素敵だった。
もちろん、長野では、やはり、山の中で朝一に、気持ちよく、ランニングもした。
南伊豆では、近くのヒリゾ浜で、シュノーケルもした。本当に澄んだ水で、魚がたくさん泳いでいる。なんで関東でこんなに魚がいるんだ!
宮崎では、憧れの宮崎らしい最高の波で、サーフィンもした。激アツ!
10月に東京のオフィスに出てきた時は、焼けたねーって言われた。
9月には、ADDress以外にも、新潟でトライアスロンのレースも出たから、もはや、どれで焼けたのかわからない。
ともかく、太陽の下、アウトドアで遊ぶって最高!
っていうのは、さておき、交流の楽しさについていろいろ話したい。

ADDressの1ヶ月間で、いくつも楽しい時間を過ごすことができた。
小布施では、英治出版の原田社長に紹介してもらった方にお会いした。その方は、小布施市の市役所にコンサルティングのような形で働いていらっしゃって、なんと、市役所のオフィスで、いろいろお話をお伺いすることができた。さすが、小布施の良し悪し、過去の観光対策としての施策やその結果など、「ほーっ。なるほど!」という話ばっかりだった。まさか群馬の富岡製糸場が世界遺産に登録されてしまったせいで、長野の善光寺へのバスのコースとして、小布施への停車が激減しているなんて!
小布施の地元のコワーキング施設で出会った方は、実家が小布施で、世界中を旅するウェブディレクターさんだった。同業界だけにいろいろと興味を持ってしまう。その方に勧められたトンカツ屋さんも、これまでにないぐらいの美味しさ。
鎌倉では、同じADDressのメンバーで、鎌倉に住み込んでる詳しい人から、これは普通の旅行者だと知らないだろう、っていうようなカフェを教えてもらった。完全なる古民家で、客もガラガラ。古民家カフェといえば、聞こえがいいが、どちらかというと、寂れた誰かの家だ。ランチメニューは1つぐらいしかなく、戦略的に絞り込んでいるというか、きっとまぁ普通に1種類ぐらいしか作れない感じなんだろうと思うメニュー構成だ。普通に田舎に来た感じですごく寛げる。いい店に来れた。まさに地元民の知識だ。
宮崎日南では、どこか美味しい食事処は無いかなぁってウロチョロとお店を覗いていたら、日南地域や、まさにADDressなどを視察に来ていた一団の案内をしていた地元の方に、目を止められて、日南に来たらこれを食べないと!って感じで、お勧めのお店を紹介される。そして、そのままそのお勧めのお店にいってきた。
後で聞いたら、大臣さんのご視察の一団だったそうで。大臣さんにも、ご挨拶させてもらったら良かった!
南伊豆では、家守の方が店長さんをやっているカフェにランチに行く。偶然、その場にそのカフェのオーナーさんが。店長さんもオーナーさんもお二人ともサーファーさんで、サーフィンをやりたく、メッカである下田近くのこの店を切り盛りされているとのこと。
翌日には、偶然、オーナーさんも主催者の一員として開催されているサーフィン大会があるとのこと。小規模な大会だそうだが、間近で、プロのサーフィンの大会を観たことがなく、観に行くことにした。実際に観に行くと、みなさん、さすがのテクニックで、見てて飽きない。大音量の音楽といい、フルーツとアイスなドリンクといい、まさに夏を満喫させてもらった。
夜には、下田のNanZ VILLAGEというオープンエアなサーファー御用達のお店で、その関係でプロサーファーさんと知り合いになって、で、ツーショットの写真まで撮っちゃている。僕は、ミーハーか!
こういった交流っていうのは、すごく思い出に残る。全部、偶然の産物ではあるものの、こういう偶然が発生するかどうか、が、結論、満足度として、重要なのだ。
そして、ADDressというサービスを使う人は、なんとなく、きっとこういった地域との交流の楽しさを知っていて、そして、期待しているように思う。
でも、そんなものは、偶然なんだから、提供できるかどうかわからない。
この期待値と提供物のミスマッチの問題はどうしたら良いのだろうか。

この解決方法、完全なる上田の未検証なアイデアではあるが、1つ思いついたのだ!
メンバーシップカードだ!
つまり、住み放題のメンバー向けに、ADDressが、各地域で交渉して、地域の商店の利用時に割引を受けることができるカードを発行することではないかと思う。
通常のメンバーシップカードのように、たくさんのお店の割引ができる、、というのが売りではない。極端にいえば、割引なんてものは、あっても無くてもいい。
地域の楽しいお店とADDressのメンバーとをつなぐためのサービスなのだ。

ちょっとした田舎の、地域住民が、日頃、何をしているのか。
こういうことをブログで声を大にして書いていいのか分からないが、見ている限り、一言でいうと、生産性が低い。
カフェでは、マスターさんが、隣の役所に勤めている常連のお客さんと、ツマラナイ話を永遠にしている。
お魚屋さんでは、販売されている女性の方が、魚の切り身を買いに来た近所の奥さんがいらっしゃる度に、仕事の手を止めてペチャクチャしゃべっている。
居酒屋では、なじみのお客さん同士だけでなく、働いているはずの店長さんも一緒になって、ダラダラと野球の話を話している。
生産性が低いって言っちゃダメだな。きっとお客さんの側もそういった気心知れた人がいるお店でサービスを受けたいんだと思う。だからこその毎日のおしゃべりなんだろう。
改めて考えると、東京のモノクロでデジタルな感じこそが、逆に、人が住む環境として、異常なんだろう。
そういった、おしゃべりが大好きなお店の方も、さすがに来ているお客さん全員と仲良くなることはないだろう。また、日帰りや1泊2日で通りがかった見知らぬ人とダラダラ話すこともないだろう。
ADDressのメンバーは、1週間や1ヶ月、その地域で過ごす。それに、一度使うだけでなく、その土地を気に入れば、きっと数ヶ月後にまた何日も住み込むのかもしれない。
だからこそ、その地域のことが知りたいし、そして、ある程度、時間の余裕もある。下手したら、3泊でも5泊でもどっちでもいいかな、って思って日程を決めている。数日ぐらい、ダラダラと過ごしたところで、何も変なことはない。どうせ東京での毎日の生活でもダラダラ過ごしているだけだから。
上記のような、地域で長年、商売をされていて、「おしゃべり」という人として大切なスキルを持っている方がいるお店をしっかりピックアップして、ADDressメンバーに紹介することがポイントなのだ。
そして、ADDressメンバー側も、メンバーシップカードを見せることで、「私は、この土地に興味があって、長期間、遊びにきたヒマ人なんだ!」と宣言することができ、ご飯を食べに行って、逆に、まんまとそのお店の方に餌食にされる、ということが実現するのだ。
もちろん、旅行中に、この店はどういう店かわからなくたって、何も遠慮なく、手当たり次第に、自ら積極的に話しかけれる人ならいいだろう。
でも、僕は、シャイなので、入った店で、声高らかに、「今日、僕は、ヒマを持て余す神々の遊び、として、この店に来たんだぞ!」と叫ぶことはできない。
きっと、こそっとお店に入って、「このお店のオススメってなんですかねぇ。」って小声で聞くぐらいが関の山である。

メンバーシップカードで提供されるベネフィットは、本当になんでもいい。もはや100円引きでもいい。居酒屋とかならドリンク一杯サービスでもいいし、カフェとかならミニデザートのサービスでもいい。八百屋さんやお肉屋さんとかなら、「何かオマケをつける。」でいいのだ。
まさに、例の、商店街で鳴り響く、「奥さん、今日はちょっと特別にサービスしておくからね!」だ。

ADDressっていうのは、ホテルではない。住居だ。だから、サービスが欠けまくっている。フロントの人も居なければコンシェルジュも居ない。家守と会えるタイミングがあれば大丈夫なのだが、そうでないと、この地域のどこに何があるのかを聞く相手も居ないのだ。
一方、ホテルは、普通、泊まりにきた顧客を囲い込もうとする。そしてサービスを多角化しようとする。旅行客のお財布消費の占有度を高めようとする。ホテルの中に、レストランというものがあったりする。大浴場も当たり前のようにある。なんと、併設のカラオケバーやマッサージサービスがあったりもするのだ。
ADDressではそんなものはない。食事一つ取っても、お店を探して食べるか、自分で商店街の八百屋さんとお魚屋さんに行って材料を買ってきて作らなければならないのだ。まぁ住んでいるから普通といえば普通なのだが。
だからこそ、必然的に地域との交流が増えてくる。
だからこそ、ホテルより、ある意味、ADDressの方が、パーフェクトなサービスなのだ。
そして、メンバーシップカードは、地域との交流を量産できる。
「地域ならではの人との、特別な、思い出に残る、偶発的な」交流の、再現性が高いのだ。
ぜひ、このアイデアを採用してください!

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※当ブログに記載の内容は、個人のブログの転載となっております。
私たちは、ガイアックスの従業員およびその他の関係者個人の意見を尊重し、そのままお伝えすることを大切にしています。そのため、ガイアックの公式見解ではなく、個人の見解であり、個人のブログのポリシーに基づいて記載されております。
個人の立場での感じたままの意見・感想になりますので、公式見解や客観的な視点での意見と異なることもありますが、ご了承ください。


上田 祐司
1974年大阪府生まれ、1997年同志社大学経済学部卒業。大学卒業後は起業を志し、ベンチャー支援を事業内容とする会社に入社。一年半後、同社を退社。1999年、24歳で株式会社ガイアックスを設立する。30歳で株式公開。 ガイアックスでは、「人と人をつなげる」のミッションの実現のため、ソーシャルメディア領域、シェアリングエコノミー領域に加え、web3/DAO領域にも注力し、分散型自律組織やコミュニティの分野を強化。また、新規事業・起業を支援するスタートアップスタジオとして社会課題の解決に取り組む。 一般社団法人シェアリングエコノミー協会の代表理事、AppBank株式会社および株式会社Unitoの社外取締役を務める。

主な政府委員・登壇などの実績

・消費者庁 第3回デジタル・プラットフォーム企業が介在する消費者取引における 環境整備等に関する検討会(2020年)
・G1サミット2018 登壇(2019年)
・経団連 生活サービス委員会(2018年)
・日本学術会議 経営学委員会・総合工学委員会合同 サービス学分科会(2018年)
・総務省 地域IoT実装推進タスクフォース 地域資源活用分科会(2016年~2017年)

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