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「イキイキと働く事」を実現するために。
Emotion Techが考えるこれからのオフィスの在り方とは

  • 最終更新: 2023年11月10日

Nagatacho GRiD(通称:GRiD)』の入居者をインタビュー形式でご紹介する企画、第3弾。
働き方改革が推進される中、新型コロナウィルスの感染拡大の影響によりリモートワークを導入する企業も増え、仕事=出社という当たり前とされてきた価値観に疑問を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。
2017年12からNagatacho GRiDに入居している株式会社Emotion Techは「すべての人々がイキイキと働ける世の中を創る」という思いを実現するために、独自のテクノロジーを搭載したクラウドサービスにより企業の改善活動をサポートしています。
様々な契約形態の方を合わせると60名強のメンバーがいるという中、それぞれがイキイキと働くためにどんな工夫をされているのでしょうか?
代表取締役である今西良光さんに、働き方についての思いや、シェアオフィスを選んだ理由などをお聞きしました。

マックスむらい

今西良光(いまにし よしみつ)株式会社Emotion Tech代表取締役CEO。
新卒で日立製作所に入社しITシステムの営業に従事した後、ユニクロに入社。店舗のマネジメント業務の経験の中でサービスの現場におけるマネジメントの課題を痛感。課題解決の為、早稲田大学大学院に入学。在学中に海外のCX・EXに関する事例や論文を研究し2013年に株式会社wizpra(現Emotion Tech)を創業。

「イキイキと働く事」に対する思い

感情を紐解き、企業の改善活動をサポートする

ーまず最初に、Emotion Techさんはどんなことをしている会社なのか、お聞かせいただけますか?
今西:Emotion Techという社名の通り、人の感情(エモーション)をデータ解析技術やAIなどのテクノロジーを使って紐解くことで、企業の改善活動をサポートしています。具体化には、2つのサービスを通じて価値提供をしています。
1つは、企業にとっての「顧客」の体験をより向上させるためには何を改善したらいいのか、データを分析する技術を使いながらサポートするシステムを提供しています。
もう1つは、企業で働く「従業員」が、もっとその企業や組織を好きになりイキイキと働くためには、組織の中で何を改善していけばいいのか、人の感情を解析する技術を使いながら明らかにして、改善活動をサポートするシステムを提供しています。

感情にフォーカスできなかったからこそ、見えないものをカタチにしたい

ー働く事において、人の感情や、人と人との関係性を改善する事に着目されていると思うのですが、現在のサービスを提供するに至った背景にはどういった思いがあったのでしょうか?
今西:背景としては、僕が前職でサービス業のマネジメントをしていた時の経験があります。当時は人の感情にフォーカスできなかったために、自分自身がうまくマネジメントができなかったんです。サービス業はオペレーションを回していくためにやらなければならない事はたくさんありますし、忙しい時には自分も最前線に出ないといけません。本当なら、大切な従業員の人達が何を感じていて、どんな風に力を伸ばしてあげたらいいのかという事に時間やパワーを割きたいのに、それが満足にできない部分がどうしても出てきてしまう。
そういう課題に対して、気合いや根性や勘ではどうにもならない事があります。僕はそれを「サービス業の3K」と呼んでいるのですが(笑)、そうではなく、システマティックに仕組み化をして、皆がハッピーに働けるようにしたいんです。その結果、お客さまは高いクオリティのサービスを享受できてハッピーになる。そして企業のファンになり、企業の収益が持続的に上がっていく、という流れで世の中を作っていきたいという思いが原体験としてあります。

イキイキと働くために、メンバーと作り上げた7つの行動規範

ーだからこそデータを分析して、勘ではなく事実をもとに改善していこう、という事なんですね。Emotion Techさん自身が、イキイキと働くために大切にされている事はありますか?
今西:大切にしている事で言うと、「SEVEN Let’s」という7つの行動規範があります。それが一番僕たちらしさを表現しているし、イキイキと働く事を実現するために大切にしているポイントですね。
この規範は当時いたメンバーで合宿をして、自分たちが大切にしたいものを話し合って決めました。そして大事な根の部分は変えないまま、会社の変化に合わせてブラッシュアップしてきました。
ーそれを会社内に浸透させるために、どのような取り組みをしていますか?
今西:有志のチームを募り、そのチームがプロジェクトに関して全権を担い、浸透させるための意見出しをしたりしています。
例えば仕事をする中で、隣の席の人が規範に基づいた素晴らしい活動をしていたり、「真似したい」と思えるような行動をする事があると思います。それを皆で推薦して、月末に投票し、「BEST SEVEN Let’ser」という形で推薦した人とされた人の両方を表彰しています。

EmotionTech
社内ランチ会の様子
EmotionTech
講演会の様子

シェアオフィスを選んだ理由

事業の状況やスピード感に合わせ、柔軟にキャパシティを調整できることの大切さ

ーチームがイキイキと働くためには、オフィス環境も重要だと思いますが、そもそもなぜシェアオフィスを選んだのでしょうか?
今西:僕たちのようなベンチャー企業だと、普通の固定オフィスに入っても、5年間同じ場所にいることはないと思っています。アップサイドに行き人が増えていくか、ダウンサイドに行き最終的には事業を畳むかの2択で、現状維持はまずありません。だからオフィスに関しても、柔軟にキャパシティを増減できる事は重視しています。
今回は新型コロナウィルスの感染拡大という社会的に大きな動きがありましたが、そういった予期せぬ出来事においても、経営のコンディションに合わせてオフィスのキャパシティを調整できるのは大きなメリットです。
また、経費削減の観点では、固定のオフィスだとまず大きく初期費用がかかり、そこから何年間も契約して維持するというのはリスクになる、と感じていました。
これらを考え、僕らにはシェアオフィスがいいんじゃないかと判断しました。

Nagatacho GRiDを選んだ理由

「平河町」という利便性と、イメージの手堅さ

今西:その中でNagatacho GRiDを選んだ理由ですが、まず一つは場所の良さです。交通の便がいいというだけではなく、僕らは法人向けにビジネス活動をしているので「お客さまにどう見られるか」も大事だと思っています。ベンチャー企業がNagatacho GRiDのある平河町に住所が持てるというのは、イメージアップにも繋がっていると実感しています。
また、ビル内にイベントスペースがあるのも魅力的ですし、入居している他のベンチャー企業の方と交流できることにより、新しい広がりが生まれることも期待し、入居を決めました。
ー実際に入居してみて良かった事や、変化した事はありますか?
今西:もともと、ベンチャー企業として環境変化へ適応しやすいという点から、シェアオフィスにして良かったと感じていましたが、それはあくまでも自分たちの経営環境に合わせるという、ミクロ的な視点でした。
今回のコロナで大きな環境の変化があり、マクロ的な要素がのしかかってきました。本当に何があるかわからないという状況で、Nagatacho GRiDだとオフィススペースの拡張や縮小を柔軟にご相談できるという所はすごくありがたかったです。もし固定オフィスを持っていたら、経営の難度が全く違っただろうと思います。
また、シェアオフィス内での企業間の交流が生まれやすいよう、ランチ会などのイベントを定期的に開催してサポートをしてもらえるのはNagatacho GRiDならではだと思います。
お洒落な外観や内装はお客さまからの反応も良く、メンバーのモチベーションアップにも繋がっているようです。

・平河町に住所が持てるという会社としてのイメージアップ
・入居している他のベンチャー企業の方と交流ができる
・お洒落なオフィスでメンバーのモチベーションもアップ

NagatachoGRiD
NagatachoGRiD外観
EmotionTech
ご飯会の様子

働き方改革と社内アンケート

リモートワークを取り入れたからこそ、対面の良さも発見した

ーコロナの影響で、会社も社会全体も大きく変化をしていると思いますが、それにあたり働き方はどのように変化しましたか?
今西:コロナの影響により、現在は原則リモートワークとし、どうしても対面でないといけない事や、対面の方が圧倒的に生産性があがる事は出社して行なっています。7月くらいからは、リモートワークとリアルを織り交ぜながらやっていこうとしています。
以前はリモートワークという文化がほとんどなく、オフィス出社を原則としていたので、そういう意味では働き方はガラッと変わりました。
ー原則出社という所からいきなりリモートワークになり、社内の空気感に変化はありましたか?
今西:メンバーの皆はリモートワークをポジティブに捉えていて、働きやすさやイキイキ度合いは上がっていると思います。
一方で、完全にリモートワークに振ったからこそ、気付いた事もあります。
例えば、業務を円滑に進めたり、お客さまに迷惑がかからないように注意したり、クリエイティブなことをする時にはやはり「対面ならではの良さ」もあると実感しました。今後はリモートワークとリアルの両方の利点を活かせるように折衷しながら、よりよい働き方を見つけていきたいです。

リアルの「価値」を見直し、オススメしたくなるオフィスへ

ー出社とリモートワークを織り交ぜた働き方を進めていく中で、最適なオフィスサイズや、オフィスの使い方が見えてきそうですね。
今西:これからは、社会的にもどんどんオンライン化が進むと思っていて、だからこそオフラインならではの価値をどう創るかが重要になると思います。
オフィスという「場」が完全になくなるとは思いませんが、オフィスをどんな場にしていくのかは、各社各様で意識をするポイントになると思います。
僕らの場合ですと、オフィススペースを、もっと対面でのコミュニケーションが取りやすい場にするために、これまでは目線が外向きになるように机を配置していたのを、逆に内側を向くよう配置し、話しかけやすいレイアウトにするのはどうか?など目下議論をしています。
しばらくは、今までとは違った場の意味を模索していくことになるでしょうね。僕たちがサービスとして持っているアンケート調査を社内でも実施し、みんなの声を集めながら今後のことについて考えています。
ー実際にどのようなアンケートを実施し、社内の声を拾ったのでしょうか?
今西:僕らが実施するアンケートでは、不満や要望を聞く事よりも、皆さんがあげてくれる意見をデータの観点から解析し、どこを改善すれば皆がイキイキと働ける「オススメしたくなるオフィス」になるのかを正確に掴む事を目的として、設問を作っています。
統計的に見たときに、場に対してのロイヤルティ(忠誠心)やオススメ度合いが上がる、共通の改善ポイントを見つけ出すような質問をしています。また、多様化する働き方に合わせ、リモートワーク向けのサービスも展開しています。
ー今後の働き方やオフィスの在り方について悩む会社も多いと思うので、ぜひ参考にしていただきたいですね。
Emotion Techさんらしいオフィスの作り方や使い方について、ぜひまたお聞きしたいです。Nagatacho GRiDとしても、一緒に模索していきたいと思います。
ありがとうございました。

ちなみに……

GRiDにはほかにもこんなメリットがあります。

  • 保証金・敷金・礼金なし
  • 固定費の削減が可能(オフィス内装費がかからないため)
  • プリンター設備、Wi-Fi、スマートロックなどの運用管理費が社内でかからない
  • 1ヶ月前退去、固定席変更可能(柔軟な経営判断ができる)
  • 自由度の高い「働く場所」(地下1階から屋上好きな場所で作業可能 ※)
  • Gaiaxが展開する​「Work Shift School ​リーダー育成研修」受講可能

※…会議室、プライベートオフィス、みどり荘を除く。また、イベント時は利用不可な場所も

今回のEmotion Techさんのように社員の希望する働き方に合わせてオフィスを調整したい方、入居を検討したい企業様がいらっしゃればオンラインでのご案内もしていますのでぜひお問い合わせください!

編集後記

「感情」という目には見えないものを「データ」として紐解く。
これまでは「データ」や「システム」というと、なんだか血の通わない冷たいもののように感じていましたが、今回お話を伺って、その向こう側にある温かさを感じました。(ライター:黒岩麻衣)


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