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YouTubeのショート動画は作るべき?メリットや事例も紹介!

  • 最終更新: 2023年11月10日

 

2021年はYouTubeにおいて「YouTubeショート」が実装され、YouTubeチャンネルの伸びそのものへの大きなインパクトをもたらした事例などが出てきました。

今回はそんなYouTubeショートの概要紹介から挑戦する利点、投稿方法まで解説していきます。

なお、ガイアックス社長の上田とミーティングしていたところ、偶然一緒に車に乗っていたYouTuberのマックスむらい(AppBank社長村井さん)にもYouTubeショートに関する経験、知見を伺うことができました。記事の中でいくつか知見を共有します。

マックスむらいは、YouTubeでチャンネル登録者数145万人を持つだけでなく、AppBank社長であり、ガイアックス卒業生でもあります。ショートでは、2ヶ月トライして2,000万回以上の再生回数が出ているとのことです。
» マックスむらい | YouTube

”YouTubeショート”とは?

「YouTubeショート(YouTube shorts)」とは、YouTubeがTikTokやインスタグラムのリールといったショート動画の波に対応するために新しく出した、60秒未満の縦長動画のフォーマットです。

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スマートフォン向けのアプリでは、ホームの「ショート(ベータ版)」という部分に表示されます(2021年10月現在)。

動画が短い分、視聴のハードルが低く、視聴数が100万回を超えている動画も多くみられます。

記事執筆時点(2021年10月)の1〜2ヶ月前あたりから、スマホアプリにおいて「探索」欄がなくなり、ショートに置き換わりました。

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以前のスマホアプリにおいては、「探索」から急上昇や音楽、ゲーム、ニュース、学び、ライブ、スポーツなどが選択できました。YouTube運営はその時々でアプリ内の導線やアルゴリズムを変更していて、最近の運営は、ショート動画の露出を推進しているといえます。

YouTubeショートとTikTokの違い

プラットフォームとしての違いを置いておくと、 「YouTubeショートはTikTokよりも尺が短い」というのが挙げられます。

TikTokは記事を執筆している2021年10月20日時点では、動画の長さが「3分まで」対応しています。一方で、YouTubeショートは「60秒まで」です。この尺の長さの差は実際に投稿してみるとすごく大きく感じました。YouTubeショートだと、結論や要点だけが話せ、3分のTikTokのように「雑談」や「空気感」をコンテンツとして伝えるのは難しいです。とはいえ、3分の動画をYouTubeに投稿したい場合は通常動画にすればOKです。

そんなYouTubeショートですが、どのような目的をもって発信者や企業は利用しているのでしょうか。

YouTubeショートに取り組むメリット

投稿のハードルが低いなど都合の良い点はありますが、YouTubeショートに取り組む一番の目的は、「認知の拡大」だと思います。

マスの認知を獲得しやすい

こちらが最大のメリットであり、狙いであるところです。

YouTubeではここ1〜2年でプレイヤーが増え、ハイレベルなコンテンツも増加し、新規視聴者を集める難易度が高まってきています。そんな中、YouTubeショートは現在ベータ版であり、本格参入しているプレイヤーが少ないです。動画が短く、視聴のハードルも低いです。チャンネル登録されていない人の画面にも表示されやすいです。これらの理由から、これまでリーチできなかった層の視聴を獲得することが期待されています。

実際の事例としては、マックスむらいに「岡野タケシ弁護士」を紹介いただきました。

岡野弁護士は、YouTubeは2年目。YouTubeを開始して最初の1年半で登録者数10万人。そこからショートを活用し、その後の4ヶ月は毎月10万人のペースで登録者数が増加し、直近48時間の視聴回数が900万〜1,000万回まで伸びているそうです。

詳しい内容は、マックスむらいチャンネルの「『登録者が毎月10万人増えた』岡野タケシ弁護士に聞くYouTubeショートの成長戦略」からご覧いただけます。

 

このように、有益で実用性の高いノウハウだけど、ニッチな領域なのでエンタメ性が低く、伸びづらかったチャンネルなどは、もう少しレベルを下げつつ間口を広げるといった使い方もできます。

また、TikTokとは違い、YouTubeショートからYouTubeチャンネルへの流入は、プラットフォームを移動しません。そのため、ユーザー側のハードルも低く、メインコンテンツへの宣伝効果が高いといえます。

投稿のハードルが低い

スマホ一つで動画の撮影、編集、投稿まで完結させることができます。既存のコンテンツを切り抜く場合は、縦横比のサイズ変更の必要がありますが、最初から縦長想定で動画を撮影しておけば、尺も短いので編集の負担も少なく済みます。通常動画の場合、撮影だけでなく、編集ハードルも高かったので、動画投稿の継続がしやすくなります。撮影の撮り直しも、通常動画とは異なり楽に行えます。

マックスむらいも、ショートの撮影は楽で「2週間に一回1時間半で、メンバーに質問を読んでもらい30本撮る」というスタイルで効率的に撮影できているとのことです。

YouTubeにすでに上がっているBGMを利用できる

YouTubeショートでは、BGMとして楽曲を一覧から選択して利用することが可能です。スマホアプリでは、他の動画を見て、そこで使用されているサウンドを利用してショート動画を出すこともできます。

これらがYouTubeショートの魅力で、続いてデメリットについても言及します。

スマホから投稿

YouTubeショートのデメリット

動画の資産性は低い

一つ目は、コンテンツとしては資産性が低いことが挙げられます。

通常動画のようにYouTube内の検索からたどり着くといった流入がほとんどないため、タイトルにキーワードを入れるなどの手法によるSEOが期待できません。

また、ショートフィードと呼ばれるショート動画のアプリ内での露出から流入がありますが、視聴数の伸びた動画は公開後2日目以降から視聴回数が増えるも、数日で伸びは収まってしまいます。コンテンツの資産性に関しては、ブログや通常のYouTube動画というよりは、ツイッターやTikTokに近いです。

チャンネルのターゲットでない人が流入する可能性がある

YouTubeのアルゴリズムでは、視聴維持率や高評価・低評価・コメントの有無も動画視聴回数の伸びに影響するといわれています。視聴者からの反応がある動画の方が優遇して検索や関連動画として回るということです。そのため、通常動画に対して、YouTuberの中には「Twitterなど、他のSNSで拡散するな」という方もいました。理由は、その動画への興味・関心の低い人が視聴すると、一瞬で離脱して視聴維持率が落ちたり、コメントや評価などのリアクションが期待できないからです。そのように反応のない視聴者が増えるほど、YouTubeの中で視聴回数が回らなくなっていくという考えです。

それと同様に、いくらショート動画が視聴数を獲得しやすいといえど、チャンネルのコンセプトに興味のない動画でバズったり、コンセプトとずれる動画でチャンネル登録者数が増えると、その後に投稿した動画に悪影響が及ぶと言っている人もいます。

YouTubeショートの投稿方法

YouTubeショートに対応した動画のサイズ

これまで紹介した「60秒まで」の秒数制約に加えて、画面サイズなどにも条件があります。

サイズはスマホの画面サイズに合わせて縦長の16:9、画面の解像度でいうと1,080×1,920pxまでになります。

スマホから投稿する方法

  • スマホでYouTubeアプリをインストール
  • アプリ内の画面下部、「+」をタップ

youtube-short

  • 「ショート動画を作成(ベータ版)」をタップ
  • 動画をその場で撮影するか、ファイルをカメラロールからアップロード

注意点としては、BGMは「サウンドから追加」で追加できるのですが、これは15秒しか使えないので、もし15秒以上で使いたい場合は、動画編集ソフトで入れるしかありません。

PCから投稿する方法

通常動画と同じ容量でアップロードするのですが、その際に動画が60秒未満で縦長であること、タイトルか概要欄に「#Shorts」の入力があることが条件です。

一点注意点は、スマホ版のようにBGMを追加できないので、ほかの動画で使われているBGMを使いたい場合は、スマホから投稿が良さそうです。

YouTubeショートは収益化できない?!

以前は通常動画のような広告を貼ることはできなかったのですが、最近は「ショートファンド」という仕組みが登場しました。これにより、YouTubeショートファンドという基金から、クリエイターにお金が支払われます。

ショートファンドの対象としては、通常動画のパートナープログラム(登録者数1,000人以上かつ総再生時間4,000時間以上)とは関係なく、動画の視聴回数やエンゲージメントなどの指標によって動画単位で対象かが決まります。

細かい条件としては、オリジナルの他のSNSで使いまわされた動画ではないことやガイドラインの遵守などがあります。

とはいえ、ショートファンド全体での予算が合計1億ドルと決まっており、ここの動画では金額的にそれほど多くは期待できません。あくまで他で広告や自社商品への誘導が前提で、YouTubeショートは集客としての意味合いが強いでしょう。

YouTubeショートを試した感想

ガイアックス公式チャンネルにて、過去の自社から輩出した経営者インタビューを切り抜き、ショート動画にしたものを公開しました。
» YouTubeショート動画一覧 | Gaiax公式YouTube

結果としては、視聴数が数百回まで伸びるものと、数十回にとどまるものがあり、これらの差は「Shorts feed(おすすめ)」にどれくらい載れたかに起因していました。

そのため、もう少し初見で若手の起業家志望の視聴者が見やすいコンテンツの作成を社内で進めています。

YouTubeショートを伸ばすコツ

アルゴリズムに優遇される設計にする

ショートのアルゴリズム的にはコメントが多い動画の方が再生が回るため、「あえて議論やツッコミどころがあっても良い」とマックスむらいは語っていました。

目を引く画像、タイトルにする

「クリック率の改善」なる対策です。日本語圏の動画で何百万回も再生されているものを見ると、男女関係であったり、ドッキリやエンタメ系YouTuberの企画であったりが多いです。非エンタメで伸びているものだと、「ひろゆきの切り抜き」などがあります。いずれにせよ、タイトルやビジュアルで気になる、今目先の1分作業を止めてでもクリックしたくなるような動画が多く、ニッチすぎない話題で、悪くいうと、通常動画以上に視聴者を一瞬で釣るような工夫が必要であるといえます。

早めに参入する

あとは、先行者優位を狙うというタイミングの問題です。YouTubeにおいてショートのコンテンツを投稿するプレイヤーが増えれば増えるほど、視聴数、すなわち新規の視聴者にリーチできる機会は失われていきます。マックスむらいも「YouTubeショートもTikTokもまだ学習系、ビジネス系の”大人が語る動画”は多くないため、チャンスがある」と語っていました。

オンデマンド配信とは?ライブ配信との違いについても解説します

全社会人がビジネス系の動画をアップしよう

記事の最後に、ガイアックス社長の上田が社員総会でメンバーに向けて「全社会人ビジネスYouTubeをアップした方がいい」と語っていたので、その話も共有します。

“時代の流れ的には、もう1時間のテレビは見ていられなくて、全部10分程度のYouTubeになってきています。さらには10分の動画でも長くて、YouTubeショートやTikTokといったショート動画の方が楽に見れる状態になってきていますね。みなさんがやっている活動や事業を世の中に認知させることを考えると、今後はショート動画をアップしていくのが良いです。そのような情報発信を通して、「みなさんがネット上に存在すること」ということを実現してもらいたいと思います。1〜2本ではなく、50本・100本単位でアーカイブを残し、あなたがネット上に存在しているということを出していってほしいです。そして「あなたらしさ」を表現して仲間を集め、世の中をいつでも巻き込めるようにしていってほしいと思っています。”

詳しくは「全社会人がビジネスYouTubeをアップした方がいい理由 | Gaiax社員総会切り抜き」をご覧ください。

こういった考えにも基づき、引き続き会社の公式YouTubeでもメンバーの活動、事業部の活動をショート動画も活用しながら発信していきます。あなたもぜひ、YouTubeショートに挑戦してみてください。

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廣山 晃也
コーポレート推進室にて公式メディアの運営を担当。過去にはオンライン配信事業の立ち上げ、マーケティング担当も経験。個人では、SEO・分析を中心にしたメディア運用支援会社アネマとD2C会社を運営。地方移住した岐阜で、観葉植物に囲まれながら仕事をしている。
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