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【2021年】女性起業家が語る起業を成功させるための鍵とは?起業の道のりも紹介

  • 最終更新: 2023年11月10日

今日、徐々に増加傾向にあるという女性起業家。しかし、まだまだマイノリティであるともいわれています。そのため、まだわからないことが多いその実態。「起業したいけど、女性起業家として活動するのはそもそもどんなものなのか」と疑問を抱く方も多いのでは無いでしょうか。
今回はその実態をデータから分析するとともに、実際に女性起業家として今年まさに会社を登記させ、現在奮闘なさっている 株式会社KOHAKU 代表のYUKIMIさんに根掘り葉掘りお話を聞いてきました!女性起業の実態や、起業を成功させるための鍵など、今から起業したい女性必見です。

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2021年 女性起業の実態

女性起業家は年々増加傾向にあり、2021年の起業家界隈のトレンドといっても過言ではありません。起業は男性のするものという日本特有の固定概念が今徐々に変化しようとしています。

女性起業家は年々増加傾向にある!

日本政策金融公庫総合研究所(2020)の発表によると、女性開業比率は年々増加しており、2018年段階では19.9%だったのに対し、2020年では21.4%となっています。

この背景にはインターネットの普及・発達があると考えられています。あらゆるツールに気軽に触れることができるようになったことで、より安易に事業を始められるようになりました。例えばアパレル業界でいうと、今までは開業するには店舗を構える必要があったのに対し、現在では実店舗をもたずパソコン上で売買することが可能になりました。

このような背景により女性起業家は増加しているといえるでしょう。

女性起業家は30代が一番多い?!

経済産業省の発表によると、女性起業家が最も多い年代は30代となっており、起業年齢も女性は平均で36.5歳であり、これは男性の41.0歳よりも5歳若い結果となっています。

また、多くの女性起業家は比較的小規模な起業を行っているケースが多く、女性起業家の7割の個人所得が100万円未満、また9割が雇用せず一人で起業しているとわかっています。

つまり、女性起業家の多くは20代などの若い年齢で起業し、比較的小規模な事業を運営しているケースが多いということです。

今回はまさしくその20代で起業をした女性起業家のYUKIMIさんにインタビューを行い、女性起業家のリアルを聞いてきました!女性起業家ならではのリアルな苦悩や起業を成功させるための鍵をつかんでみましょう!

yukimi

YUKIMI

株式会社KOHAKU・代表取締役

医学部入学後幸福の追求をテーマとしミュージカル計6公演、合同会社HR1年間、医療系キャリアイベント主催2回などの活動を経て2020年に1年間休学。FEMMAの立ち上げ、クラウドファンディングを経て2021年5月11日に株式会社KOHAKUとして登記・現在は復学。趣味はダンスとコーヒーと気を遣わない呑み会です。

体験談・女性が起業をするまでの道のり

矢野 本日はよろしくお願いします。今年まさに登記をなさって、現在会社をスケールさせるべく奮闘されておられるわけですが、まずはこれまでの道のりを教えてください。

YUKIMI 前提として、「女性」起業家として注目されることのない社会を願っています。だけれど現状ではマイノリティであること、それゆえにロールモデルが少ないという事実が残念ながらありますよね…。

だからこそ、今「FEMMA(フェマ)」というコンセプトブランドを運営しています。
この事業は元々、クラウドファンディングからスタートしました。女性の悩みをプロダクトを通じて解決するという目標を掲げ、1サービスというよりも、ブランドとしてキックオフしたのがはじまり。そこから現在に至るまでに、もちろんいろんな状況に直面しました。

矢野 なるほど。その中のストーリーをいくつかお聞かせください。

YUKIMI 例えば、たまにいわれたのが「私は女性ではないけど、応援はします」という言葉です。

応援してもらえて嬉しいと思った反面、私は男性・女性という生物学的な差、関係なく理念や信念をもった人をサポートしたいと考えてビジネスを始めたので、なんだか少し残念な気持ちになりました。

矢野 つまり、一人の起業家である前に女性として扱われてしまうということですね。

YUKIMI そうですね。女性であることで相手の態度が変わることもあります。
そして、そういった状況に対峙したことがある女性起業家が多いというのも残念なことです。

矢野 確かにそれは残念ですね。YUKIMIさんも現在に至るまで、様々な苦悩があったということですね。

女性起業家が語る起業を成功させるための鍵とは

女性起業家としてのメリット・デメリット

矢野 次に、女性起業家として感じたメリットを教えてください。

YUKIMI 1つは「女性は共感力が強い」という点です。
生物学的な問題かもしれませんが、やはり誰かの痛みに共感しやすいというのは女性の方が強いのではないでしょうか。

矢野 なるほど、確かに事業を考える際に重要な「ペイン」は共感力が強い女性の方が見つけやすいのかもしれませんね。

YUKIMI 自分の特性や感じている痛みが共感されやすいのは起業する上でも強みとなります。例えば、男性に比べて女性は体力がなかったりもしますが、そのイレギュラー感が結果として起業アイデアを出す上での良いきっかけになることがあります。

矢野 なるほど。確かに女性起業家の数は現状としては、まだまだ少ない。現状ブルーオーシャンであるのは間違い無いですね。逆に、デメリットして感じたことはありますか?

YUKIMI そうですね。女性はどうしてもホルモンの関係もありメンタルや体調に波があります。だから、どうしてもコンスタントにパフォーマンスを発揮することが難しい…。
出産でも、起業家は先の見通しを立てにくいので、育休が取りにくいなど、キャリア設計をする上でも様々な障壁が存在します。

矢野 なるほど。それは女性だからこその難点ですね。

YUKIMI はい。それに加えて「女性起業家」というレッテルの元、扱われてしまうのは非常に残念です。
男性には起きにくいですが、女性起業家の場合、性別や年齢が大きく切り取られがちです。そういった点で、男性との扱われ方の違いを感じます。

女性起業家として起業を成功させる鍵

矢野 今まで女性起業家として感じたデメリットについてお話ししていただきましたが、その上で女性起業家目線で見て思う、女性が起業で成功するための鍵があれば教えてください。

YUKIMI 成功といっても、ビジネスを初めていくつかクラウドファンディングを成功させたというところでまだまだなのですが、強いていうなら変に「女性だがら」ということに囚われてはいけないことかなと思います。
女性だからと事業を立ち上げるというのではなく、しっかりと一人の人間として自分のしたいことを突き進めて行くべきだと思います。

矢野 なるほど。女性であるという理由で女性ならではの事業をするのではなく、前提として自分の感じたペインを元に、したいことを突き進めていくことが大切なのですね。

YUKIMI はい。それをサポートしてくれる人を見つけるのも大切ですね。

矢野 つまり「チームをつくる」ということですか。

YUKIMI その通りです。もちろん事業をする上では様々な戦い方があります。その中でも、私はチームを組んで事業を進めることをおすすめします。

そして大切だと感じるのは、自分の弱点を補ってくれる人からサポートを受けることです。また、起業経験や社会経験の豊富な方から事業に対するアドバイスやサポートを受ける必要があります。そのためにも適切なコネクションがあるといいですね。

矢野 なるほど。チームをつくるために経験豊富な方とのコネクションをしっかりとつくっておく。確かに起業するにあたり非常に重要なポイントですよね。

YUKIMI

女性起業家が陥りやすい失敗

矢野 次に、女性起業家が陥りやすい失敗などがあれば教えてください。

YUKIMI そうですね。自分自身のメンタルとの付き合い方を間違えることですかね。
先ほどもお話しした通り、様々なメンタル上の問題が起きやすいというのは事実です。

その上で、メンタル的に弱くなった時にどのようにリカバリーをするのかが重要になってきます。私であれば、そのような状況になった時は、逃げ口をつくり、「起業しなくても生きていけるけど、やっぱり起業したい」と思うようにしています。

矢野 なるほど。「自分をどうメンタリングするか」という問題との向き合い方は、やはり重要ですね。

YUKIMI はい。他にも、起業は女性の一般的なキャリアイメージから外れてしまうので、両親からの承認が得にくいという問題があります。
だからこそ、自信と確証をもって事業をはじめることも重要ですね。

女性におすすめの事業例

矢野 最後に今日、女性の起業が大変注目されている中で起業したいと考えている女性におすすめの起業内容があれば教えてください。

YUKIMI 大切なことは「自分なりのペインを見つけられるか」ということだと思っています。それをベースに事業をつくってみることがおすすめです。
もちろんそれが女性ならではのペインでもいいですし、そうでなくても良いのです。

矢野 言い換えれば、自分でペインをしっかりと見つけられるような事業がおすすめしたい事業ということですね。そしてそれが女性ならではであるか否かは重要ではなく、その人が考えた事業次第ということですね。

起業をなさったYUKIMIさんだからこそ伝えられるお話、ありがとうございました!
この記事を読んだ一人での多くの女性が自信をもって起業家になり、女性起業家の数がマイノリティでは無くなる日を心待ちにしております。

引き続き、何か今から起業をなさる女性のためになる情報がございましたら、ぜひお話をお聞かせください。また、今後FEMMAがスケールし、大きくなっていうことを楽しみにしております。

本日はありがとうございました。

YUKIMI ありがとうございました!

一人ひとりが自分らしくいれるように

さまざまな人が暮らすこの地球で社会の課題を解決していくためには、小さくとも、まず私たちがそのようなコミュニティを作っていくことが重要だと考えています。人種、年齢、宗教、性別、家族構成などに関係なく、全ての人が自分らしく働ける。ガイアックスでは、そんな環境を目指しています。

構成 廣渡裕介
ライター 矢野莉央
編集 遠藤桂視子

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Yukimi
医学部入学後幸福の追求をテーマとしミュージカル計6公演、合同会社HR1年間、医療系キャリアイベント主催2回などの活動を経て2020年に1年間休学。FEMMAの立ち上げ、クラウドファンディングを経て2021年5月11日に株式会社KOHAKUとして登記・現在は復学。趣味はダンスとコーヒーと気を遣わない呑み会です。
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