今回の記事では、ガイアックス・スタートアップスタジオで週10件以上の起業相談を受け、一人でも多くの起業家の輩出を目指している私、廣渡が起業相談の際に抑えておくポイントをお伝えします。
僕自身、資金調達の経験があり、当初は様々な悩みを抱えてきました。そんな体験談を踏まえながらリアルなお話をしていきます。
ガイアックススタートアップスタジオでは、ビジネスアイディアの相談をオンラインで実施し、優れた事業案には200万円の出資を行っています。今事業を作ろうと思い、マーケティングやプログラミング、経理などのバックオフィスができるメンバーがほしい方、出資してほしい、事業アイデアを相談したい方を対象に起業支援も行っています。興味のある方は、ぜひオンラインで相談できるスタートアップカフェにお越しください。
起業相談の相手は専門家やVCよりも現役起業家
起業の相談は断然、「現役の起業家」がおすすめです。その理由は、その時の市場の動向やトレンドに一番敏感な人に直接体験談を元にフィードバックをもらうことができるからです。
また、時代によって、活用するべきツールやサービスも異なるので、相談相手によって事業の進め方から費用のかけ方のアドバイスも変わってきます。
この様な理由から、現時点で失敗と成功を繰り返している起業家にアドバイスをもらう方が価値があると言えます。
それではアドバイスをくれる現役起業家はどこにアクセスすれば見つかるのかお話します。
相談を受けてくれる現役起業家へのアクセス
結論からお話すると、ガイアックス・スタートアップスタジオの「STARTUP CAFE」に応募してください。
私たちが実施している「STARTUP CAFE」では、スタートアップスタジオ内で新規事業を担っているアントレプレナー(起業家)が起業相談の対応をします。
現在進行系で一番リーンに進める方法を提示したり、事業に対して真摯にフィードバックを行います。
起業する上でのピンポイントの疑問(例:どのフェーズでいくら費用がかかるのか)はもちろんのこと、起業について知識がゼロの状態からでも相談可能です。
一人ひとりに合った知識やスキルを私たちが提供します。そして、もしガイアックスで一緒に進めていくべきと判断した場合は、ガイアックス・スタートアップスタジオ内で一緒に仮説検証を実施する場合もあります。
次に相談する際に聞いておくべき点をご紹介します。
起業相談でヒアリングするべきポイント
起業の目的を明確に共有する
起業して事業をつくるということは、その事業の出口(イグジット)についても考えておく必要があります。
イグジット地点を定めておくことで、会社の価値の付け方やキャッシュフローの考え方も変わってきます。
イグジットには大きく分けて2種類あります。
・M&A (売却)
1つ目は、会社/事業売却です。バイアウト(する/される)とも言います。自社株式を売却し、経営権を譲渡します。
業績低下で存続が難しい理由で売却する、という理由だけでなく、売却先のシナジーを活用し、更に伸ばしていくという判断で売却の意思決定をする場合が多いです。
特に売却でのショートイグジットを目指している場合は、短期で利益を生み出すビジネスモデルである必要があります。
どれだけ最小限の初期費用で始め、安定的に右肩上がりの資本政策をとることが重要です。
・IPO(上場)
2つ目は、IPO(上場)といわれるイグジットです。上場するということは、証券取引所に株式を公開し、売買が自由に行えるようになることをいいます。なお、株式市場に上場するためには、定められた厳しい基準をクリアする必要があります。
上場はハードルが高い為、ロングスパンでの資本政策が必要です。どう拡張性をもたせていくか、市場シェアをどれくらいとるのか、などM&Aを目指す場合よりも更に大きな絵を描いていく必要があります。
自分が目指す目標によって事業モデルが変わってくるので、相談する際には目標を明確にしておきましょう。
事業に対するフィードバックをもらう
起業する際の注意点として、「客観視」する必要があります。自分が考えついたアイデアは自分の知識内のもので、実は市場では需要がない可能性も大いにあります。
第3者からの客観的なフィードバックをもらうことで、アイデアを実現する現実感を得ることができます。
自分の常識や知識外の意見をもらうことは非常に大切です。出来る限り、自分の事業アイデアに知見がある起業家に話を聞いてもらいましょう。
必要なリソースが適切かヒアリングする
起業アイデアの相談をする際には「ピッチ」という短時間で要件定義するプレゼンテーションを行うのが一般的です。
ピッチではリーンキャンバスを元に事業アイデアをプレゼンします。
リーンキャンバスの作り方参考
そこで自分がかかげる理想や解決したい社会課題を伝え、そのソリューション、そしてそれに必要なリソースを提示します。
例えば、メルカリのMVPを作る際に必要なのは、ざっくり、
・マーケットプレイスの開発
・ユーザー集め(購入者&出品者)
だと思います。
開発にはエンジニアの採用、ユーザー集めにはマーケターや営業をしてくれる人が必要です。これはほんの一部の例です。
起業の相談をする際には、サービスを形にする為に必要なリソースを洗い出し、それが正しいか確認してもらいましょう。
起業相談にガイアックスがおすすめな理由
当記事の最初にもお話した通り、起業の相談相手は現役の起業家がおすすめです。商工会議所や中小企業基盤整備機構の様な機関ももちろん良いのですが、どうしても数値や現実可能性に偏ってしまいます。
しかし、最も重要なのは起業家のビジョンを理解し、起業家の悩みへの共感です。それが出来るのは実際に新規事業を創出し、スタートアップとして活動している起業家です。
ガイアックス・スタートアップスタジオではメンバー自身がそれぞれ自分のサービスの仮説検証を行っており、起業家候補に最も近い視点で物事を見ることができます。
その時の市場の動向やトレンドを把握しているので、自身の経験を元に最適なアドバイスをすることができます。
ガイアックス・スタートアップスタジオでは、誰もが無料でオンライン相談できる場所「STARTUP CAFE」を実施しています。
相談内容に合わせてメンバーが相談・フィードバックを行っています。お気軽にご相談ください。