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できることではなく、やりたいことを。

最終更新: 2024年6月20日

ビジネスアイディアをカタチにする「起業ゼミ」プログラムに参加した高校生のブログ第一弾をご紹介します。このブログでは実際に事業検証をした方が事業検証で何をしたのか・何を学んだのかなどを、プログラム参加者の目線からお届けします。

もしかしたら自分の事業アイディアもすでに他の人が事業検証済みかもしれない……?という疑問がよぎる方なら、その情報に触れるチャンス!

ガイアックススタートアップスタジオでは、ビジネスアイデアの相談をオンラインで実施し、優れた事業案には200万円の出資を行っています。今事業をつくろうと思い、マーケティングやプログラミング、経理などのバックオフィスができるメンバーがほしい方、出資してほしい、事業アイデアを相談したい方を対象に起業支援も行っています。興味のある方は、ぜひオンラインで相談できるスタートアップカフェにお越しください。
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これから事業検証を行う起業家候補の方や起業に興味のある方必見です!

久保田 茄音

久保田 茄音(くぼた かのん)

私は静岡県の私立高校に通う高校三年生です。好きなことは読書と音楽鑑賞。特にK-POP にはまっており、アイドルを「推している」中で行う地道な作業などが好きです。
将来は決まっていませんが、幼少期から英語を使って学んできたため、外資系の企業に勤めたいと考えています。そんなフワッとした生活を送っている私がガイアックスさん主催のビジネスコンテストに参加した理由や学びなどについてお話ししたいと思います。

»GAIAX STARTUP STUDIO 起業ゼミ

ー高3向け起業ゼミに参加したきっかけはなんですか?

まず、私が参加したきっかけは二つあります。

一つ目に、自分の置かれていた環境が大きく影響していました。私の周りには積極的にさまざまな活動に参加する子が大半を占めており、ビジコンに参加した子も多かったです。そんな多彩で経験豊富なクラスメートの中、受験が終わると私は自分に対して不安を覚え、何か新しく始めたい!という思いが強くあったので今回参加させていただきました。

二つ目に、起業に興味があったということです。私は中学から高校にかけて地元にある観光地で自発的に外国人向けに観光活動をしていました。観光活動の企画を考える際、最初にどういう課題があり、どういうふうにしたいのかを考え、解決のために企画を練るという過程がありました。

ここで得た問題発見・解決能力は起業に似ていると思っており、興味があったため、参加を決意しました。また、今後も課題発見・解決能力は必要になると思ったので能力を伸ばすためにも参加しました。

ーピッチで発表したアイディアを教えてください

ピッチで発表したアイディアは、「安心して楽にランダムグッズが匿名交換できる交換アプリ」です。
今回三人のグループで参加したのですが、三人ともK-POPが好きという共通点があったため、今回のピッチでは主にK-POPに着目して進めました。

私自身、韓国アイドルが好きなためトレーディングカード(トレカ)を交換することが多くあり、個人情報漏洩への不安、詐欺への不安、なかなか交換が見つからないことへの不満などがありました。私だけではなく同じようにトレカなどのランダムグッズを交換することに対しての不安や不満などを感じていた人がいるのでこの課題に対して向き合いました。

先ほども少し述べたようにランダムグッズ交換の課題は三つあります。

一つ目に、個人情報漏洩の可能性です。現在、ランダムグッズの交換はTwitterやInstagramなどのSNSを通して行われており、SNSで知り合った人と交換の取引をするため、住所や名前などの個人情報漏洩の責任は自分自身にあります。

二つ目に、詐欺への不安です。追跡機能などをつけないでグッズを交換することが主なため、本当にグッズを送ってくれているのかなどの不安があります。

三つ目に、交換が見つかりにくいことです。交換は、交換したいグッズの名前などをSNSで検索して探す他にも自分で交換の条件などを載せたものをツイートして交換相手を探しますが、埋もれてしまい交換が見つけにくいだけではなく、見つかりにくいという問題です。

このような問題に対して私たちは、

①個人情報保護機能 ・匿名配送機能
QRを郵便局やコンビニに提示するだけで匿名で配送できるシステムを導入することで匿名で交換相手と取引ができる。

②詐欺防止システム
保証料の入金通知と商品の発送通知が送られることで、送られてこない詐欺を防ぐことができる。(通知が期限内に来なかった場合は取引を中止し、商品を返送)

③自分の交換条件を入力すると条件と合う人とマッチングしてくれる機能

の三つを取り入れた事業を考えました。

ー最初のアイディアはどんなものでしたか?また、なぜピボットしましたか?

私たちは当初さまざまなアイディアを考えていました。
バスの現在地を教えてくれるアプリ、コロナ禍でショッピングを楽しむためのバーチャルショッピングや略語や若者言葉の翻訳機などランダムグッズの交換とはかけ離れたアイディアも出てきました。そして最終的に私たちに一番馴染みがあり、知識などもあった「安心して楽にランダムグッズが交換できる交換アプリ」を選びました。

このアイディアも最初はアニメや漫画などさまざまなジャンルに対してのサービスを考えていたのですが、さまざまなジャンルのオタクへのヒアリングを通してK-POPの界隈が最も課題意識が高いことがわかったためK-POPのランダムグッズ交換に焦点を絞りました。

また、事業のシステムも最初はグッズを一旦私たちのほうで預かることで詐欺に遭うことを防ぐシステムを考えていたのですが、送料が二倍かかることやヒアリングで手数料をなるべく払いたくない、200円までならなどがあったので送料を二倍にしない方法かつ手数料を保証料と言い換えることで顧客が払いやすいと思ってくれるように変更しました。

保証料についても、利益についてよくわかっていなかったため、当初は10円などで考えていたのですが、メンターの方からアドバイスをいただき、市場規模算出後、事業が成り立つように変えていきました。

ー参加して難しかったことと楽しかったことはなんでしたか?

ビジコンで難しかったことはヒアリングでした。
ヒアリングは直接的に自分たちの事業について質問してはいけないため、どうしたら私たちが向き合っている課題を聞き出せるのか、どうしたら自分たちの求めている答えを聞き出せるのかなど、どのような質問の聞き方をしたらいいのかなど考えるのが難しかったです。

ヒアリング中も、自分がイメージしていた通りに話が進まないことが多々あったのでその場で臨機応変に対応をしました。また、自分たちの顧客となり得る(交換をしている)という可能性が100%ではないため、多くの人にヒアリングをするのが大変でした。私たちが得たヒアリングのコツは、友達の友達に繋げてもらうことです。

初めての経験が多かったため難しかったことが多くありましたが、ヒアリングを通して自分たちの事業が求められていることが実感できたのでやりがいがありました。市場規模の算出やサービスの仕組みを具体的に考えることが楽しく、実際に自分たちで作り上げていくことも楽しかったです。また、チームのメンバーだけではなく、メンターの方々が親身にアドバイスやサポートをしてくれたので学ぶことが多く、やりがいを感じました。

 

ー今取り組んでいることを教えてください

今回のビジコンではありがたいことに事業検証賞をいただくことができたので、現在はガイアックスさんのサポートのもと、事業検証に取り組んでいます。

事業検証では「実際にTwitterで匿名交換のサービスを手動で提供することでトラクションが起こるのか」などを検証しています。ですが、まだまだ壁は厚く、現在は顧客の信頼を得ることやサービスを利用してもらうための手段に悩んでいます。

交換をしたい人への話しかけ方や顧客を得る方法など、複数パターンを作成し行動に移していますがまだまだ改善が必要な状況です。今後も引き続き検証を続け、最終的には事業を立ち上げたいと思っています。

ー振り返って学んだことはなんでしたか?

私が今回ビジコンを通して変化したことは次の二つです。

① 普段から課題を見つけるようになったこと
② さまざまな事業のシステムについて興味が湧いたこと

私は中高の課外活動を通して課題を解決するために活動していましたが、今回のビジコンを通して自分は普段生活していて悩んだことや困ったことなどあっても覚えていることが少ないのだなと感じました。ですが、ビジコンを通して普段から生活していて、自分が困ったことやもっと便利であって欲しいなどを思ったらそれを解決するために少し考えてみるような力ができました。

また、自分たちがシステムについて考える際、成功している企業などのシステムやサービスを参考にしたため、他にも自分たちの事業へ参考できることはないかなど調べるようになりました。事業を起こすにはさまざまな過程が行われており、参考にできるものが多くあるため、存在するサービスがどのように顧客をひきつけているのかなども今後私たちの事業に取り入れたいと思います。

ー今後に向けて意気込みをお願いします!

今後はこの事業検証を続けるのと同時に春からは大学生になるので大学では、「チャンスは逃さない」ことを思って行動していきたいと思っています。

私は、まだはっきりと自分のやりたいことが明確ではありませんがやりたいことは多くあります。今回ビジコンのように自分からチャンスを掴むことでさまざまな人と関わることができ、自分のできることの可能性を見ることができました。

できるのかできないのかも重要ですが、今回のビジコンに参加した時のように、自分がやってみたいからやってみることが自分にはもっと必要だと感じました。
今後も自分のやりたいことを実現し、将来の自分のためになるように行動していきたいと思います。

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1. できることではなく、やりたいことを。
2. 自分の夢のために
3. まだまだ広げられる自分の可能性
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