はじめまして、インターンの安黒翔です。
2020年6月〜2021年3月まで株式会社ガイアックスの長期インターンへエンジニアとして参加させて頂きました。
この度2021年3月末でインターンを終了することになり、ここまで取り組んだことや、開発したアプリの紹介などを記録としてまとめます。これからガイアックスの長期インターンへ参加したい学生エンジニアの方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
まず、長期インターンへ参加するために必要なものを一言で説明すると、意気込みだと思います!
様々な努力を必要とされる中で、結局意気込みがあればなんとかなると思います!
<目次>
- 長期インターンへ参加するきっかけとなったハッカソン
- 開発レベルの高さに驚いた経験
- お客様のニーズに合わせることの大切さ
- ニーズと向き合い技術的に挑戦した「ずーむび」
長期インターンへ参加するきっかけとなったハッカソン
2020年5月23日〜5月24日に開催された「【第1回】オンライン学生ハッカソン」へ参加しました。
ハッカソン直前の5月22日の夜にTさんとIさんへ急遽参加をお願いして、3人でZoomにスタンプや匿名コメントを流す機能を追加するアプリを作りました。
開発したアプリの概要を簡単に説明すると、以下のようになります。
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- 背景
Zoomの利用者数が2020年3月の時点で3億人を超えています。 - 問題
多くの方が利用しているのにも関わらず、Zoomには匿名のコメント機能と、感情を表現するスタンプ機能が無いことが問題だと考えました。 - 解決方法
Zoomの背景に匿名コメントや21種類のスタンプをスマホから送信するアプリを作成しました。 - 結果
大学の講義など大人数のZoomミーティングにて質問がしづらい中でも、匿名コメントであれば気軽に質問ができ、喜怒哀楽を表現するスタンプによって友人との会話をさらに盛り上げることができます。
- 背景
9チームの中で最優秀賞とガイアックスの企業賞を頂くことができて、チームメンバーのTさんとIさんにはとても感謝しています。 ハッカソンの後に、ガイアックスの方々にチームメンバーの3人ごと長期インターンへ誘って頂き、参加することに決まりました。 今思えば、もしハッカソンに参加していなかったら、この長期インターンへ参加できなかったので、行動することの大切さを身を持って学びました。
開発レベルの高さに驚いた経験
2020年6月からアプリの開発へ取り組むことになったのですが、結論を言うとプロジェクトについていくことができなくなってしまいました。 プロジェクトに利用するWeb系の開発が未経験であることや、大学の講義レベルのプログラミングしか取り組んでいなかったため、開発するアプリの概要さえ理解できなくなるほどでした。 それに対して、Tさんは中学生からプログラミングを勉強していたり、Iさんは別の会社でゲーム開発経験があるなど、技術や経験の面から大きな差があることを痛感しました。
このような状況から、ガイアックスの佐々木さんと峯さんへ、自分のレベルに合った別の企画を私から提案させて頂き、そちらの開発を担当することにしました。この開発プロジェクトを変更させていただいたことは本当にありがたいことで、もしこの変更が無ければ長期インターンを退職しようかと考えていました。
プログラミングは、大学の講義レベルと会社で必要とされるレベルに大きく差があります。私は大学の講義レベルしかなく、開発チームのレベルについていけなくなってしまいましたが、それはそれで良い経験であったと思います。 会社で必要とされる技術レベルがどれだけ高いのか、自分には何が足りていないのか、そのようなことを知るだけでも日々のプログラミング学習への意識を変えることができるので、インターンで開発経験を積むことは本当におすすめです。
お客様のニーズに合わせることの大切さ
「バーチャル動画背景メーカー」の制作 提案した企画案は、Zoomのバーチャル動画背景を作るデスクトップアプリの制作です。「バーチャル背景 名刺」で検索すると分かるのですが、Zoomのバーチャル画像背景を作る様々なWebアプリがあることが分かります。
バーチャル「画像」背景を作るアプリは既にいくつもあるのですが、バーチャル「動画」背景を作るアプリはまだ無かったので、他のアプリと差別化ができるだろう、という戦略です。私がこれまでに学習してきたUnityを利用できることや、プログラムの開発難易度や規模においても、私にとって嬉しい企画案でした。
毎週30分、佐々木さんと峯さんに開発状況のレビューをして頂き、開発を進めました。結果として、Windows と Mac 向けのデスクトップアプリ「バーチャル動画背景メーカー」を制作し、ウェブサイトに紹介することができました。
しかし、制作したアプリは人気がなかなか出ない状態が続いてしまい、原因を探るべく様々な方に意見を聞きました。その中で特に問題だと感じた「デスクトップアプリをダウンロードして利用する手間の大きさ」に注目して、Webアプリへ作り直すことに決めました。
間違った方向で作業を進めてしまい、作業をやり直すことは仕事を進める上でとても効率が悪くなってしまうので、できる限り避けなければなりません。
私がデスクトップアプリとして開発をしていた当時に、「実際に使ってもらう際にどのような問題が発生するだろうか」といったことを事前に考えられていれば、このような作り直しは発生していなかったのかもしれません。起こりうる問題を事前に予測するスキルは、新規サービスを開発する上で重要であると気づきました。
ニーズと向き合い技術的に挑戦した「ずーむび」
バーチャル動画背景メーカーをブラウザアプリへ移植するにあたって、大きな壁に当たりました。それは、Zoomのバーチャル動画背景に必要な動画をブラウザ上で作成する機能が無いことです。
そこで、1ヶ月の間動画をブラウザ上で制作する方法を調査しました。 詳細は省略しますが、結果としてうまく実装することができました。 JavaScript 未経験の状態で挑戦したこともあり、最後まで実装できるか不安な状態が続いたのですが、結果として要望通りの機能を完成でき、プログラマーとしての大きな自信に繋がりました。 (ガイアックスの方々に JavaScript についての質問をして解決の手助けをしていただいたので、そのおかげでもあります!)
結果として、これまでのデスクトップアプリではダウンロードなどの手間に数分ほどかかっていたのですが、ブラウザアプリではURLを開くだけなので数秒程度で利用することができるようになりました。
こちら が 今回制作した「ずーむび」のブラウザアプリになります。
※それなりにスペックの高いパソコンでなければ正常に動かないことがあるので、ご注意ください。
また、このプログラムはOSSとして開発したので、どなたでもご自由に利用することができます!
今回の長期インターンで開発したアプリは、就職活動にポートフォリオの一部としてアピールすることができるので、株式会社ガイアックスの長期インターンシップへ挑戦することが良いと思います!
ちなみにですが、今回開発したものを含む私のアプリ・ゲーム作品のポートフォリオはこちらです。
趣味の開発では、前例のない機能を実装することは、挫折に繋がる場合が多いので挑戦しないことが多いのですが、この長期インターンシップで今回の開発経験を積めて大きな成長に繋がったと思います!