Gaiaxのユニークな働き方が注目されています。人手不足が深刻化する現代における「本当の働きやすさ」そして、それ以上に「働きがい」「熱意をもって取り組める環境」づくりが重要になっています。起業家輩出で注目いただくことの多いGaiaxは、これまでの様々なメディアにて取材、また表彰いただきました。

報酬も仕事内容も自分で決める!?
最近、注目いただいているのは、Gaiax独自の評価・報酬制度「マイルストーンセッション(MSS)」です。これは、単に上司から評価されるのではなく、メンバー自らが市場価値に基づいた報酬を申告し、会社と「交渉」する場です。
Gaiaxでは、目標管理制度をマイルストーンセッションと名付けています。
メンバー各自が、自分の人生のゴールを基軸に自分の仕事内容・報酬について考え、チームの責任者や経営陣に話す場・時間です。これはGaiax独自の目標設定方法であり、評価制度でもあります。
基本的には、四半期に1度のセッション形式で実施されています。四半期が始まる前に、次の四半期で自分が取り組む仕事内容と成果目標について、いくつかのケース、たとえば、ベストケース・ノーマルケース・ワーストケースで設計しておき、報酬についても実際の成果に紐付ける形で設計します。そして四半期終了後、自分の待遇や報酬について誰も評価を行うことなく、事前に宣言しておいた内容と実際の成果を照らし合わせて自動的に報酬を決めるという仕組みで運用されています。

納得感が高いという特徴
このマイルストーンセッションについて、元教員という経歴を持ち現在は起業家教育事業の責任者を務める吉川に聞きました。吉川は、前職の教員時代の年功序列な環境と比較し、現在の環境をこう語ります。
自分の出した成果=評価・報酬という、シンプルかつフェアな世界。自由に見えるかもしれませんが、それはアウトプットに対する責任と背中合わせの『厳しい自由』です。だからこそ、これ以上ない納得感があります。
報酬制度の本質は納得感
組織の成長を支えるのは、社員一人ひとりの高いモチベーションです。私たちは、報酬制度を単なる「労働の対価」ではなく、組織と個人の信頼関係を築く重要なコミュニケーションツールであると考えています。
心理学者ハーズバーグの提唱した理論によれば、報酬は「衛生要因」に分類されます。これは、不足すれば強い不満を引き起こす一方で、ただ金額を積み上げるだけでは、持続的な意欲向上(動機付け)には繋がりにくいという性質を持っています。
報酬に対する不満は、多くの場合「金額の絶対値」ではなく、「相対的な不公平感」から生まれます。
- 「なぜあの人と同じ評価なのか」
- 「これだけ貢献したのに、なぜこの金額なのか」
こうした不透明な感覚は、社員の心理的安全性を損ない、パフォーマンスを著しく低下させる要因となります。
報酬そのものは衛生要因ですが、支払われるプロセスに「評価テーブルの自己設計」を入れることで「納得感」が伴うとき、それは「動機付け要因(承認・達成)」へと昇華されます。納得感はもちろん、自分で設計するという部分が仕事へのオーナーシップと達成意欲を高めています。このようにマイルストーンセッションは、仕事や成長に没頭できる環境を作る鍵と考えています。
「納得感のない高給」よりも、「納得感のある適正給」こそが、健全な組織文化を育みます。
自分が社長だったらいくらもらう?起業家と同じ給与決定方法
この3ヶ月毎に各自が複数の目標シナリオを描き、「どの目標まで到達したらいくら給与がほしい」、と事前に確定しておく仕組みは、「自分が経営者だったら将来の自分にいくら払うか?」を考えて各自が算出する。安易に自分を高給取りにできそうな仕組みではないのか。という質問をいただくときがあります。
上田もちろん、容易に達成できそうな低めの目標設定にも関わらず、達成時に大幅な昇給を設定する人も稀にいます。しかし、我々も上場し、100人以上の社員を雇っている企業です。1人や2人そのようなことを考える社員がいても経営に支障はありません。むしろ、20代の大切な時期に、そのような低い目標を定めて過ごそうと思うマインドセットの方が心配になります。ただし、ガイアックスが優秀で夢を持つ人を採用できなくなったら、すぐ潰れるでしょうね(笑)。
キャリアを振り返ったり、将来を見つめ直すというと、一般的には独立や転職など、企業を離れるきっかけになりやすいように思えます。実際に上場前、とあるベンチャーキャピタルから派遣された役員がライフプランをGaiax経営陣と一緒に作成した数週間後、「私が本当にやりたいことはベンチャーキャピタリストではない」と言い辞職していったという笑い話も起きたこともありました。しかし、「人生にミッションと責任をもっている自律人材」を歓迎するガイアックスでは、むしろこのような仕組みを積極的に取り入れることで、メンバーが本当にやりたいことを見つけるチャンスを増やし、他人や企業に与えられたミッションではなく、自分の人生のミッション達成に向けて、日々最高のパフォーマンスで過ごせるように環境をセットしています。
(出典:FASTGROW 「新卒者、退職者のうち7割が起業する “起業家輩出企業”ガイアックス徹底解剖 若手社員は放任で伸ばす。ガイアックス上田の性善説経営の秘密。」

このような制度を運用し続ける理由
マイルストーンセッションのシートには、このような記載があります。
”Gaiaxは、「自主自律的に生きる個人の集合体」としてのコミュニティでありたいと思っています。会社・組織というよりは、個々人が有機的に動いている生命体的なコミュニティというのが実態に近い表現だと思います。
個々人が大人で、理性を持って判断できて、自分の人生をどう生きていきたいかを考えた結果、同じ道を歩いているというのが、Gaiaxというコミュニティが目指す姿です。完全に同じ方向ではないかもしれませんが、その場合は重なっている部分を大切にしていきます。
自主自律的なコミュニティであるためには、このコミュニティに参加する個々人が自分の人生をどう歩みたいのかがわかっていることが重要になります。自分が何者であり、自分の人生にとって大事なことは何で、自分はどんな人生を歩みたいのかを明らかにしていくこと。仕事について考える前に、まずは人生全体のことがあり、それを基軸に仕事について考えていくという順番が望ましいと思っています。
みなさんが、人生に対してどのようなマイルストーンを持っていて、どんな仕事がしたくて、どれぐらいの報酬を必要としているのか。それらの希望を元に、Gaiaxでの仕事内容や報酬プランについて設計し、会社側(リーダー)と合意する場が、マイルストーンセッションです。あくまで主体者はメンバーであるみなさん個々人ですし、会社側はみなさんの意思を尊重し、邪魔せず、応援するというのが、Gaiaxカルチャーの根底だと考えています。だからこそ、運用が難しいという話も度々出てきますが、それでも創業当時からこのスタイルを変えずに大切にし続けています。”


初公開!目標設定・報酬設計のシートの内容とは!?
マイルストーンセッションのシートは、以下で構成されています。なお、そのフォーマットは本人自身で変えることも可能です。あくまでもメンバー自身が人生で大切にしたい長期目標や価値観、ライフプラン、キャリアプランなどから逆算し、4半期(3ヶ月)の目標を考える流れとなっています。会社のために人生があるのではなく、個人の成し遂げたい人生(マイルストーン)を実現するための『手段』としてGaiaxがあるというものです。
(質問例)
1. 一番大切な「あなたの人生にとって大切なこと」
- あなたの人生において、大事なことは何ですか?
- あなたの人生において大事なことを、現在どれぐらい大事にできていますか
- あなたの人生において大事なことを、もっと大事にするとしたらどんなことができそうですか?
2. あなたは人生を通じて、最終的に何を達成したいですか?
- BE(どんな人でありたいですか?どんな心持ちで生きていきたいですか?)
- DO(達成したい事は何ですか?)
- HAVE(人生を通じて何を手にしたいですか?)
3. これからの10年間、何を大切にして生きていきますか?
4. 大切なことを大切にしていくために、今何を意識して生きていきますか?
- あなたが今、最重要視している人生のマイルストーンは何ですか?(いつまでに、何を目指したい?)
- あなたが最重要視している人生のマイルストーンに向けて、今年1年でどこまで進んでおきたいですか?
- あなたが最重要視している人生のマイルストーンに向けて、この四半期でどこまで進んでおきたいですか?
5. Gaiaxでは、この四半期にどんな仕事に取り組みますか?
マイルストーンセッションについて詳しい情報はこちら
マイルストーンセッションの説明資料・テンプレートはこちら(PDF)
※社内では本内容をスプレッドシートで運用しています。

その他Gaiaxのユニークな制度やその表彰
また、以下の記事等を通じて、テレビ放送だけでは伝えきれなかった「Gaiaxのリアル」を感じていただければ幸いです。
リーダーシップではなく、オーナーシップ。Gaiax流の社内起業制度「カーブアウト・オプション」
全事業部のリーダーが自らの意志で事業を法人化できる制度です。申請すれば事業を子会社化でき、事業メンバーに対して全株式の50%にあたるストックオプションが付与されます。事業の経営陣が議決権の所有や第三者からの資金調達を意思決定できるようになります。オーナーシップや株式を所有することで、より事業成長を加速させます。既に当社事業のカーブアウトから2社が株式公開を果たしています。
あなたの「情熱」に火を灯しませんか?
Gaiaxは、単なる「働く場所」ではなく、個人のライフプランと会社の利益を接続し、連続的に社会課題を解決する事業を生み出す場所でありたいと考えています。
「自分のキャリアを自分でデザインしたい」「厳しい自由の中で、圧倒的な成長を遂げたい」そんな想いを持つ方の挑戦をお待ちしています。
気づけばあなたも起業家に 自分の情熱に向き合い続け、言い続け、実行し続ける環境で働く。その延長線上の未来で、ふと気づいた時には、あなたも起業家になっているかもしれません。個人の情熱を徹底的に邪魔しない。「裁量権」なんて言葉では言い表せない、無制限なオーナーシップがある環境であなたも挑戦しませんか。



