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スタートアップが上場する確率はどれくらいなのか

  • 最終更新: 2023年11月10日

スタートアップにとって上場は一つの大きな目標であり、投資家にとってはキャピタルゲインが得られる一つの機会です。また、株式市場からの大きな資金調達が可能になり、事業の成長を加速させることができることでしょう。

起業家輩出に力を入れているガイアックスでの投資事例もふまえながら、スタートアップが上場する確率について解説していきます。

スタートアップが上場する確率はどれくらいなのか

スタートアップとベンチャーの違い」の記事で解説しているように、スタートアップは短期間のうちに急激な成長とイグジットを狙っています。一方で、ベンチャー企業は既存事業をスケール化したり、中長期的に課題解決に取り組む企業で、絶対的なイグジットへの固執はありません。

そんな急成長を狙うスタートアップにおいて、出口目標の一つである上場まで至る確率はどれくらいなのか解説していきます。

上場する確率

スタートアップが上場する確率は極めて低いです。一般的には、上場している企業は日本全体の法人のうち、0.1%以下だといわれています。今回は実際の数値を計算しながら、その確率について分析していきます。

東京商工リサーチの調査によると、1年間に登記される会社数は、14万4622社と記載されています。また年間で上場する会社の数は、JPY(日本取引所グループ)による発表では2021年度は136社の新規上場が発表されています。あえて、日本における企業数を分母とすれば0.094%の確率となります。もちろん上場や事業売却などのキャピタルゲインを目指さない起業も含まれますので、リアリティのある数字とはいえませんが、年間に起業される会社と同じ年に上場した会社を比較すると上記のような数字となります。以上のことから、上場確率は0.094%以下と極めて低い確率であることがわかりました。

次に、年間に資金調達を実施したスタートアップを分母として計算してみましょう。INITIAL 2021年 Japan Startup Finance 〜国内スタートアップ資金調達動向決定版〜による調査によると、2021年度に資金調達を実施したスタートアップは1919社です。この数値で計算すると、年間に資金調達を実施したスタートアップが上場する確率は、7%です。この数値はあくまで参考数値までと捉えて頂ければと思います。厳密には、上場した136社のうちスタートアップとして上場を果たした会社数は限られるため、スタートアップに限れば7%を下回ってくるでしょう。

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上場するメリット

上場するメリットのうち、大きくは次の二つです。

大きな資金調達が可能になる

株式市場でのオープンな資金調達が可能になり、より多くの資金を調達することができます。証券取引所を介せば、誰でも株式を買うことができ、資金調達の多様化、規模拡大が見込めます。

社会的知名度、信頼度が高まる

事業規模やガバナンス体制など上場企業になるための厳しい審査を経て、上場を果たします。加えて、上場企業は日本の法人のうち0.1%以下と、そもそも数が少ないです。上場の難易度や上場企業の数の少なさなどの理由から、社会的な知名度や信頼度が高まるといえるのでしょう。

上場が難しいスタートアップ、起業家はどうなるのか

相対的には、撤退を含め上場以外の手段を取るスタートアップが多いことは明らかかと思います。

EXITを目指す

他の企業に売却し経営統合するケースなどです。他の企業や投資家に売却することでキャピタルゲインを得て、投資家に対してリターンを提供するパターンです。

再チャレンジする

スタートアップを立ち上げた起業家がスタートアップに挑戦するために戻ってくることがあります。起業家にとっては、失敗してもまた挑戦できる起業家にとって優しい環境だと思います。

上場を成し遂げる確率を高めるには

上場企業が生まれやすい環境や上場に関する情報収集が集まりやすい最適な場所に身を置くことが重要です。また、情熱や経験のある優秀なチームであったり、成長する大きな市場、事業規模の大きいビジネス領域であれば、上場の確率は高まることでしょう。

市場の大きさと成長

大きな市場かつ、成長している市場であることはより上場確率を上げることに繋がるかと思います。市場があるということは、課題を感じお金を払うユーザーがいるということです。また、成長市場であればその規模が大きく、将来においてもそのニーズは高まっていくことです。大きな市場の成長に後押しされ上場する確率が高まるのは確かでしょう。

優秀なチーム

事業をつくるのは人です。人が集まったチームが優秀であれば当然、成功確率は高まることでしょう。ガイアックスでは起業意欲の高い同世代のチームでカーブアウトし、上場を果たしたケースも存在します。詳しくはこちらの記事に記載されています。
»【ガイアックス】チームで丸ごと起業もOK? 卒業後も関係性が続くガイアックス経済圏 

事業検証のスピードと質

スタートアップの多くは、事業が大きく伸びる前に調達が上手くいかず、事業が立ち行かなくなるケースが多いです。事業運営にはかなりのコストがかかり、事業検証や事業拡大に力を割くことができずに徐々に撤退せざるを得ない状況まで追い詰められてしまうことがあります。

そういった状況を避けるには、的確な事業検証や事業開発、資金調達を行う必要があります。ガイアックス スタートアップスタジオでは、事業検証の方向性やスピード、質を高めるために、新規事業のプロが無料で事業の相談に対応させていただいています。興味のある方は、スタートアップカフェよりご応募ください。

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