はじめまして!新規事業チームインターン生の寺井です!
私は2019年の8月からガイアックスの新規事業チームでインターンを開始しましたが、2020年1月をもってインターンを卒業する運びとなりました。
はじめてのブログが退職ブログになってしまいましたが、読んで下さる方に何かきっかけを与えられるようなブログになればいいなと思います。
すべてのはじまり
忘れもしない、2019年4月のある日。
私は、ある手違いで大学を卒業するための認定単位に含まれない授業を申請してしまったことを知りました(あの分厚い履修要項ってちゃんと読むべきなんですね)。
もともと座学の授業が好きではない私。卒業の認定単位に含まれない授業に毎週200分…、耐えられる自信がありませんでした。絶対寝てしまう…でも、もったいない。ならば、その分の単位を他でなんとか補完できないか、そんな時に思い付いたのが長期インターンシップへの参加でした。夏休み、4週間以上で140時間以上の稼働で認められるという、大学のインターンシップ制度です。
自他共に認めるアルバイターの私は、周りの友人がインターンシップや早期選考を受けるなか、自分のやりたいことがわからないまま、ただただ焦りを感じながら毎日を過ごしていました。でも今年はアルバイト漬けの夏休みではなく、何か「やりきったぞ!」と言えるような経験をしてみたい!と思い、あえて自分自身を厳しい環境に置くことを決意しました。
では、何故ガイアックスの新規事業チームにジョインすることになったのか。
ガイアックスで最初に社員さんとお話する機会を頂いた時、オフィスであるNagatacho GRiDで偶然お会いしたのが、ソーシャルメディアマーケティング事業部長の管さんでした(今思えば、オランダ在住の管さんの一時帰国のタイミングに日本でお会いできたのは奇跡に近いと思います)。ソーシャルメディアマーケティング事業部に所属することは決まっていたものの、そのうちどのプロジェクトにジョインするのか未定だった私は、そこで初めて管さんが立ち上げして間もない、地方在住/海外留学中の学生を対象にした就活支援サービスのお話を伺いしました。
「寺井さんも就活生だよね?どう?このサービス一緒にやってみない?」
管さんからのこのお声掛けで、私のインターン生活はスタートしました。
「自由」すぎる会社
インターン初日。
出社をしても、隣で0から教えてくれる上司、などもちろんいません。リモートワークが認められているガイアックスですが、私がジョインしたチームは完全リモートワークチーム。
当時のチームは、オランダに移住した管さん、金沢在住の大学生インターン、複業で業務委託という雇用形態の企業の人事担当者…とそれぞれ立場の異なる、多様な働き方をするメンバーが集まっていたため、チームメンバーはフルリモートで、全てのコミュニケーションはオンラインで完結している状態でした。
入社手続き後、Nagatacho GRiDで一人になった私は、まず何をするか、何ができるか、自分で考える必要がありました。何故ならば、チームメンバーが周りに一人もいないからです。「何をすればいいですか?」と聞ける上司やインターン生は周りにいない状態が基本でした。
海外・地方学生向けの就活支援サービスの立ち上げフェーズだということだけを聞いていた私は、まず自分にできそうなこととして、資料を読み込みサービスに対する就活生目線の意見をまとめてみました。逆に言えば、それくらいしか思いつかなかったんです。
当時、管さんが私がまとめたそのレポートをとても褒めて下さったのを今でも鮮明に覚えています。嬉しかったです。挑戦を歓迎してくれるカルチャーはガイアックスの素敵なところだと思います。
頑張っていたら必ず誰かが見てくれている。そして、チームにはその頑張りをしっかり評価してくれる人がいる。
「自由すぎる」企業。ここだけ切り取れば、多くの人が「自由だからこそ、楽しく好きなように働ける。」とイメージするかもしれません。恥ずかしながら、私自身もインターンに参加する前までこの「自由」を甘く見ていました。私はその「自由」に伴う大きな責任が見えてなかったのです。インターンが始まって一ヶ月ほど、自由がゆえの難しさに悩まされる日々が続きました。
自分がやるべき業務は何か、頭の中で整理し優先順位をつけ、効率的に取り組まないといけません。自由だからこそ、全てを自分で考えて自分で管理する必要がありました。
「ありがとう」と言われた喜び
新規事業の立ち上げは困難ばかりで、トライアンドエラーを繰り返す毎日でした。
私が一番悔しかったことは、イベントの参加登録をしていた学生から何名も、直前にキャンセル連絡を受けることでした。自分自身も就活生なので、大学やアルバイト、他の就活イベントとのスケジューリングの難しさに多少の理解はありました。
しかし、一生懸命運営メンバーで準備してきたイベントを「風邪をひきました。」「急用で参加できなくなりました。」・・・色々な理由で、簡単にキャンセルされてしまうことが続いて、悔しくて悔しくてたまりませんでした。イベント開催前、キャンセル連絡のあった学生に対して、ひたすら無心で「今後もよろしくお願いします♪」と個別返信をする日々が続きました。
そんな中、今でも忘れられない出来事があります。
その日もいつもと同じように、イベントに参加してくれた学生さんに対して個別で連絡をしていると、ある学生からこのような返信が来ました。「こちらこそ、参加させて頂き誠に有難うございました。非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。」何気ない連絡に対していただいたこの返信が、私にとってこのサービスを求めてくれている学生の存在を再認識できた瞬間でした。
もしかしたら、その学生さんは何気なく送った一文だったかもしれません。個別に対応してくれているから、一応お礼を言っておこうと思ってくれたのかもしれません。それでもイベントの感想をこのような形で届けてくれたことが何よりも嬉しかったです。学生にキャンセルされ続け凹む毎日でも、次のイベント開催のためにひたすら手を動かし続ける毎日。正直、自分に余裕がなくてサービスのことを考える時間がなくなってしまっていました。
「人と人を繋げる」という理念を掲げるガイアックス。
「地方や海外にいる就活生にリーチしたい企業」と「地方や海外にいるというだけで将来の選択肢が狭まれてしまう就活生(情報格差、経済的格差、インターン参加などの機会格差…)」の良いつながりを実現することを理想として掲げているのが私たちのサービス。
このサービスを求めてくれている学生が本当にいる。
そして徐々に求めてくれている学生さんに届き始めている。
新規事業だからこそのスピード感や不確実性をもっと楽しもう!と前向きに考えられるようになりました。と同時に、自分自身も周りの人に対しての「ありがとう」の気持ちを忘れないようにしよう、その気持ちを忘れてしまうくらい疲れているのであれば、自分で自分の機嫌を取れるようになろうと改めて思えるようになりました。
やりたいことがない?そんなの当たり前。
就活のために何故かやらないといけない。ひとまず参加しておく。
インターンと聞くと、そんなイメージを持つ学生さんも多いと思います。前述したように、私も周りの就活生がインターンに参加しているのを横目に見て、勝手に焦りを感じていました。
「やりたいことがない。」「やりたいことがわからない。」
就活のいわゆる自己分析で、大半の学生がぶつかる壁だと思います。食べることが好きだから食品メーカー?本を読むことが好きだから出版社?家でノートを前に考えた将来やりたいこと。全部しっくりきませんでした。
将来やりたいことが決まってないだけで、どこか自分を否定されているような気がしてずっと悩んでいました。でも、まだやりたいことが明確にはない自分を肯定できるようになったのは間違いなくガイアックスでの経験があってです。
家にいてノートとにらめっこして、やりたいことって何だろう…?と考えていても出てこなかった自分が納得できる答えは出てくるはずがありません。私自身、実際にフルタイムで働き、色々な社会人の方とお会いして、将来チャレンジしてみたいこと、逆に絶対にやりたくないことがやっと見えてくるようになりました。
「やりたいことがない」は単に行動していない言い訳だったのかもしれません。私の一歩踏み出した先がガイアックスで良かった、と心の底から思います。
私がガイアックスのインターンで取り組んでいた Online Job Fair は、将来やりたいことがわからなくても、踏み出せる一歩のひとつです。「あなたに、出会ってほしい企業だけ」が集まるオンライン開催の合同企業説明会です。海外や地方に在住している、という物理的距離によって将来の選択に課題を抱えている就活生が一歩踏み出せる場所として、このサービスが広がっていく未来がとても楽しみです。
最後に
リモートワークが推進されている事業部にも関わらず、夏休み期間毎日GRiDに通うイレギュラーな働き方をしていた私に話しかけて下さった皆さん。
どこにでもいる大学生だった私をあたたかく迎え入れて下さり、「インターン生」という目線ではなく「一緒に働くメンバー」として沢山教えて下さったチームメンバーの皆さん。
本当に感謝しかありません。ありがとうございました!
そして、単位申請を間違えて半泣きだった私へ。
ガイアックスで出会った皆さんのお陰で、今は働く未来を楽しみにしている自分がいます。例えミスや失敗をしても、その状況をどう持っていくかは自分次第です!社会人になって失敗しても、凹みすぎず気持ちを切り替えて、その選択を「よかった」と思えるような方向に自分で持っていってください。