石野慧太です。(個人note:いっしー
本職は(株)侍にて、学生、社会人といった様々な方に対してライフプランに基づくプログラミング学習計画を提案をするコンサルタントをしています。また、約10年ほどシェアなワーク&ライフスタイルを送ってきているのでその経験を活かした自分にできる「次の社会づくり」の形を模索中でもあります。

今回、Nagatacho GRiDで開催された 『GaiaxとNagatacho Gridが気になる方集まれ!中身が知れるオフィスツアー』に参加しました。オフィスツアーの感想と勝手な考察をご紹介します!

先日、Gaiaxという会社のオフィス見学ツアーに参加してきた。Gaiaxは、企業内でのソーシャルメディア活用や、シェアリングエコノミー事業をなどを手がけているIT企業である。
また、代表である上田社長はシェアリングエコノミー協会の代表理事もされている。
そんな背景から日本で一番シェアを体験できるビルとして2017年1月にオープンしたのがNagatacho GRiDというビルである。その6階建のビルを見学することを通じて、Gaiaxという非常にユニーク(私にとっては非常に本質的だと感じる)な組織を垣間見ることができるというのが企画の趣旨だ。

参加者は十数人で、年齢も様々。中学生くらいの息子さんを連れていらっしゃった方もいた。
おそらく、初めてGaiaxを知り、この場所に来た人にとってはクエスチョンマークが何個も飛んで、場合によっては意味がわからなすぎてフリーズしていた人もいるのではないかと思う。
以下に聞いた特徴と、普通の会社と違うと感じたところを紹介したい。

■特徴(覚えている範囲なので数字・表現など間違っている可能性あり)

・時間ではなく、成果へコミットする。そのため出社義務はない。四半期に1回、上長ロールの人と給与面などを含めたミーティングをしている。
・出社義務は基本的にはない。ただし、リモートワークではない部門もある。(管理部、システム部)
・120名中、半分くらいの人がオフィスに出社している。
・パソコンは自社のものを配布している。
・自分の仕事を進める上でクラウドソーシングの活用を推奨している。
・複業も推奨している。
・各事業部の収支は社長が見ているが、収入は経費などは各事業部で判断している。
・1Fのレストランでは、福利厚生として社員は半額でランチなどご飯を食べられる
・固定電話はない。代表電話は委託先にて一次対応。

他にもあるが、HPなどに書いてあるようなのでそこを参照

 

私が特に普通の会社と違うと感じたところは社員、業務委託、共感した外部の人、それらの境界線が限りなく曖昧である点だ。
具体的には、2Fにコミュニティスペースがあるのだが、社員も社長もイベントなどに参加してメアド登録したコミュニティメンバーも、肩を並べて働いている。(もちろんコミュニティメンバーは自分の仕事をしている。)社員さんも知らない人がいることが常態らしい。
しかも、そのコミュニティメンバーは何かお金を払う必要があるわけではなく、定められたエリア内であればWi-Fi無料かつ、フリーデスクなのだ。(それでも、月4回くらいの利用が最適とのこと。)

また、上の階には会議スペースなど個室もあるが、基本的にはオープンな場所で働いているのが Gaiaxの社員なのである。
私も含めた参加者の中には、メインとなるオフィスがどこかにあって、社員さんは主にそこにいるんじゃないかという認識があって、それはどこだろう?と探していたが、そんなものはなかった。
そういう意味では、特定の場所がオフィスなのではなくて、社員がいる場所がオフィスというイメージなのだ。
これは、企業は場所なり!と言わず、企業は人なり!と言うように企業の本質が可視化されているように感じる。
また、この会社はGaia理論(地球は1つの生命体)を中心概念と置いているようなのだが、本当は境界線などない自然界と同じように、関わり方が内と外という風に二元的なのではなくて、グラデーションになっているところにも、理想の世界観を体現しようとする気概を感じた。

私がもう1つすごいと感じたのは、社内の他事業部への依頼は、事業部間取引として、その事業部にお金を払っているとのこと。例えば、GRiDのイベントスペースを利用する場合は、GRiD事業部にお金を支払っているとのこと。
また、その関係性の中で社員は、個人として仕事を受けてもいいそうなのだ。プロジェクトを進める上ではクラウドソーシングも活用できるし、GRiDはシェアオフィスも運営しているので、そこの入居者の方に依頼もできるし、もちろん社内の人にも依頼できるが、その時の選択肢として会社人としてか個人としてか選べちゃうのだ。
すごい!そう考えると、お金目的の人にとってはGaiaxの威を借りて稼ぎ放題にもなりえる気がする。
しかし、そういった関わりをする人に対しての自浄作用があるならば、そういう人は淘汰されていく。また、個人としてだけ勝とうとするのではなく、Gaiaxも勝たせた方が豊かだと気づくのかもしれない。
あるいは、すでにそのように感じている人が社員として働いているのかもしれない。
そういう重力が中心にいけばいくほど強くなり、損得マインドの人は一定のグラデーションを超えられないのかもしれない。

じゃぁ、一体何を以って会社との関係性について濃淡が決まっているのか?
理念の共感なのか?いや、必ずしもそこへの共感がなくても、プロジェクトで得られる経験が欲しいからという理由で関わる人もいるらしい。
そう考えると、理念に共感する人だけを集めたいという価値観が先にあるのではなく、プロジェクトを推進する人が何を大事にしていきたいのか?という想いに応じたチームが形成されているということなのかもしれない。

ドキドキするなと思ったことがある。
会社へのロイヤリティについてはどう考えていますか?と質問してみた。返ってきた答えは「会社の前に自分へのロイヤリティはどうですか?という話になる」とのことだった。

つまり、会社への帰属意識を持つよりも、自分自身への帰属意識を持つことに重きが置かれているのだ。その上で、Gaiaxという会社にどう関わりたいのか?主体性が求められるというわけだ。
実際、中途で入社した方の中には、「自分の市場価値がどのくらいだと思うか?」と問われた人もいるという。これは事業部の上長ロールの人にもよりそうなので、どこまで共通のものなのかは分からない。

この環境は、今まで「私が何をしたいのか?」を深く考えたことがない人、人生で主体性を発揮することができるとまだ気づいていない人にとっては非常に酷な環境だと思う。
〇〇会社の、という自分ではなく肩書きのない自分自身の存在が問われるからだ。
多くの場合、肩書きや会社の自分以外の自覚がなかったり、そこで発揮している自分の価値についての自覚がない。
そういう意味ではこういう環境に飛び込むことは映画『千と千尋の神隠し』で、主人公の千尋が湯婆婆に名前を奪われて取り戻そうとするが如く、奪われていたとすら気づいていない自分の名前・存在を取り戻すことであるかもしれない。(ストーリーの大筋を忘れてしまったのでまた見てみよう。)

肩書きのない自分自身の存在を問うことなど、自分には関係ない。
そう思うかもしれないが、私がドキドキすると思ったのは、やがて日本自体がそういう環境になると感じるからだ。
つまり、上記のドキドキは遅かれ早かれ多くの方が向き合うことになるのだと思っている。このあたりは別の機会にまた書こうと思う。

ここまで書いてきたような特徴を見る限り、Gaiaxは従来のピラミッド一色で、内と外が分かれている組織というよりも、網の目のように色んな関係の線が交わりあってできている組織のように思える。
何かに代表の上田社長が書いていた気がするが、変化していくことに逆らわないことを徹底している組織のように感じる。また、機能として自然淘汰の仕組みを持っているとも思える。

先に会社としてではなく個人としても仕事を受けることができると書いたが、この傾向が続くと会社自体が自然淘汰されていくことも当然ありえるのだろう。
しかし、そうならないとしたら、残したいと想う人の想いによって存続していく気がする。
そして、この想いは、ティール組織で言う存在目的のようなもので、個人だけで所有されているものではなく、weとかourとかそういう感覚のものではないか。

この感覚を個人的には、○○精神と呼びたい。
そして、個人的には今後はこの○○精神というものが、血は水よりも濃い( 血の繋がった血縁者同士の絆は、どれほど深い他人との関係よりも深く強いものであるということ)という言葉の定義を変え、○○精神は国籍よりも濃い。という風に、従来の国の定義も変えていってしまうように思っている。
今回大盛り上がりだったラグビー日本代表は、従来の日本人観でのチームではなく、言うなれば「日本精神」という絆で結ばれた日本人のチームだった。
これは、未来社会の先触れなのではないか。そういう意味で、Gaiax自体も未来の先触れであると感じるし、そこには未来の国の形や組織の形など色んなことのヒントを見出すことができると思う。

すでにそういう社会づくりに向けて動いている方にとっては、ここまで可視化されていることに嫉妬すら覚えるレベルなのではないだろうか。
関わりのグラデーションはそれぞれとして、ここまで読んでみて何か気になるものがあればぜひ一度は足を運んでみて欲しい。

これから定期的にOPEN HOUSE(オフィスツアー)を行って行きます!
次回は夜の開催が決定しました。この記事を読んで、もっと知りたくなった方、お待ちしてます♪

GaiaxとNagatacho Gridが気になる方集まれ!中身が知れるオフィスツアー
11/20(水) 19:30-21:30

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