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ドルトンの先生がみたガイアックス「できるかどうかじゃない、やりたいか、どうなりたいか」
先生と企業人の交換留学

  • 最終更新: 2023年9月6日

木村 智浩

ガイアックスの木村智浩です。
過去、ガイアックスの新卒採用に長く携わってきて、活躍する人材の鍵はなんだろうか?とロングスパンで見てきた結果、「根拠がある自信」より、「根拠のない自信」を持った人が入社後に多くチャレンジし成長していくことを実感しています。そこから教育に関心が高まり、運よくドルトン東京学園という2019年開校の先駆的な学校と企業の交換留学の機会に恵まれました。

ガイアックスは、 経済産業省「未来の教室」実証事業の「新しい「教職員向け研修サービス」の実証」として採択された株式会社教育と探求社の 「先生と企業人の交換留学プログラム『Exchange For Education』」に参画しています。
2020年1月、ガイアックスの社員2名が一週間ドルトン東京学園に、そして、ドルトン東京学園の先生お二人がガイアックスという交換留学を行っています。
そこで、先生からみたガイアックスについてご感想を聞かせていただきました。

ドルトン東京学園 片上先生
ドルトン東京学園 片上先生
左:ドルトン東京学園 片上先生、右:同学園 木之下先生
左:ドルトン東京学園 片上先生、右:同学園 木之下先生

まずそもそも「先生と企業人の交換留学プログラム」という予想がつかない初めてのプログラムで、お忙しい中、時間を作るだけでも大変なところ、どうしてこのプログラムに参加されたのですか?
片上:木之下先生からの誘いがあり、学校という枠を出て「当たり前」を見つめ直してみようと考えました。また、企業人に学校のことを知ってもらい、実践している教育へのヒントを得たかったことも一つです。世間知らずからのプチ脱却と、学校と社会をつなぐきっかけに出会うことが目標でした。
Q.交換留学前のガイアックスについては、どんなイメージを持たれていましたか?教育機関向けに事業をやっているわけではないので、ガイアックスもNagatachoGRiDもまずそもそも知らないですよね?
片上:恥ずかしながら、全然知りませんでした。留学前に調べただけですが、バイタリティ溢れる人たちが集まってるんだなぁ、という印象を受けました。あと、とにかくオシャレでスマートというイメージでした。
Q.当初スマートなイメージのガイアックスは、交換留学を経て、どのようにイメージは変わりましたか?
片上:漠然と「ビジネスで一発あててやるぞ」という方が集まっているのかなと想像していたのですが、いかに仕事で成功するかではなく、「いかに自分らしく生きるか」ということにフォーカスしているのだとわかりました。また、ドルトン東京学園での教育に通ずるものがたくさんあることも大きな発見でした。
Q.学校教育に通ずるものがあるというのはどんなことでしょうか?
片上:例えば、利益(学び)を最大化するために企業(学校や教師)がタスク(学び)を管理しないこと。メンバー(生徒)を信じて自由と責任を与え、自主性・達成感・自己肯定感を促そうという考え方は似ているのではないでしょうか。もちろん勇気のいることですが、腹をくくって信じて任せることが、みんなの幸せにつながっていくのだと思います。
Q.企業も学校も、本人を信じ管理せず自由を責任を持ってもらうことが重要なのですね。交換留学中に、社員へのインタビュー機会を複数持たせていただいました。社員へのインタビューで印象的であったことなどはありましたか?
片上:さまざまな想いを持ったみなさんとお話して、「学校ができることは何だろう」という問いを投げかけられたような気がしています。千葉さんの「幼いころに抱いた夢を、ずっと大切にできる大人になってほしい。そこが原点であり、必要不可欠なもの。いろんな人といろんな関わりを持つこと。そして選択肢の幅を無限に広げて、自分らしさを見つけて生きてほしい」という言葉が特に印象的でした。
Q.どうして片上さんは「幼いころに抱いた夢を大切にできる人になってほしい」が特に印象に残ったのですか?
片上:「できるかどうか」よりも「やりたいかどうか」を第一に考えて、なりたい自分をイメージし続けることが大切なんだなと気付いたからです。簡単に思えても、日々の生活に忙殺されたり、大人になって現実的になったり、いろんな言い訳をしながら生きている人は少なくないはず。私も例外ではありません。しかし、無限の可能性を秘めた現代の子どもたちにはそんなふうに育ってほしくないと、教員としての使命を再認識しました。

左からドルトン東京学園 片上先生、木之下先生、ガイアックス 日比
左から、ドルトン東京学園の片上先生、木之下先生、ガイアックス日比

Q.ガイアックスの働き方や働く環境はユニークだと思います。リモートワークや、フリー・フラット・オープンといわれる文化について、見ただけでなく、社員と話したからこそ分かったことはありますか。
片上:フリー・フラット・オープンという考え方は、ドルトン東京学園にも多くの部分で共通しています。ただ、手段が目的になっては本末転倒ですし、形骸化(とりあえずやっているだけ、良さげに見えるだけ)させてはならないのです。そのコンセプトが生まれた経緯や意義を十分に理解し、組織全体が共通認識を持てるようにしなければならないなと感じました。
Q.ドルトン東京学園ではどんな文化を大切にされていますか?そして、形骸化しないようにする鍵はなんでしょうか?振り返られて、こういうとき形骸化せず文化がつくれたなと感じれられたのはどんなどきだったりしますか?
片上:基本的に、学校や教員が「こうしなさい」と言うことはほとんどありません。つまり「どうさせたいのか」ではなく、「生徒たちはどうしたいのか」を一番に考えています。そして彼らが主体的に課題と向き合い、他者と協働しながら解決していく様子を、私たちは見守るだけ。教員の中だけではなく生徒や保護者と対話し続けることが、この理念を形骸化させない鍵となるはずです。
Q.見守ること、対話することが形骸化させない鍵なのですね。交換留学の最終日には、社員総会にも参加されましたね。どんなことが心に残っていますか?
片上:代表の上田さんのお話には強烈なインパクトがありました。「何度も内省しながら、何が個人としての長期目標だったかを見失わないようにしてほしい。私たちは【使命】で動くのだということを忘れるな。何かを始めるときに、誰かの承認を得ようとするな。自分自身に誓いを立てて、悔いのない人生を歩んでほしい」というメッセージが頭から離れません。自分はできているのかな、と良い意味でモヤモヤするきっかけとなりました。

2020年1月のガイアックス社員総会GaiaKitchenでのガイアックス代表上田
2020年1月のガイアックス社員総会GaiaKitchenでのガイアックス代表上田

Q.交換留学を経て、ご自身の中での変化などありましたら教えてください。
片上:社会が学校に期待することは大きく、私たちはそれに答えなければならないのだと改めて痛感しました。しかし、良い教育は学校だけでは達成されません。「これが正解」というものがないからこそ面白い。”Society As a Classroom”(学びは学校だけではなく、社会のどこでも起こりうる)という考え方を忘れずにいたいです。
Q.最後にガイアックスのみなさんへのメッセージがあればお願いします。
片上:ここで生まれた新しい繋がりを大切にし、今後さらに大きな輪になると嬉しいです。ぜひドルトン東京学園にも足を運んでください。学校教育の概念が変わると思います。

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Exchange For Education
1. ドルトンの先生がみたガイアックス「できるかどうかじゃない、やりたいか、どうなりたいか」
2. 自由で教えない。だからこそ育つ。これは企業も学校も同じ
3. 企業と先生の交換留学〜ガイアックスの事業戦略は教育改革にも通じる〜
木村 智浩
2004年4月にガイアックスに新卒入社。営業、新卒採用、経営企画などを経て、企業向SNS事業の立ち上げから国内シェアNo.1獲得に従事。その後、コンタクトセンター運用改善、ネット選挙事業を経て、現在はチーフカルチャーオフィサーに就任。モンテッソーリ教育や自然農などオルタナティブなアプローチを探求する四児の父。
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