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「ウキウキするか?」で生きていたら、ガイアックスに辿り着いた

  • 最終更新: 2023年11月9日

遠藤 桂視子
株式会社ガイアックス ブランド推進室

こんにちは。2020年6月からガイアックスのブランド推進室に仲間入りしました 遠藤 桂視子 (えんどう よしこ)です。
Gaiaxブログや広報をメイン業務として担当します。
入社してまだ1ヶ月も経過していないので、ベースとなる担当業務について学び、トライを繰り返す日々を過ごしています。

私は元々、「読まずに参加できる読書会」の企画書をガイアックスへ持って行ったのがキッカケで入社に至りました。
不思議な入社プロセス、そして その中で出会った人、仲間とシェアしたヴィジョンなど、今回は、そのストーリーを小説風(?)に綴りました。ぜひ目を通していただけたら嬉しいです。

2017年の9月初め。
私は全く買う気の無い本を買った。
なぜだか、その本が私を呼んでいるような気がして。
3秒迷って、本を広げたら、なんだか面白そうな気がして、手にとったらウキウキした。
「買っちゃえ。」
心がそう叫んだら、もう買うしかなかった。
その本のタイトルは「はじめよう、シェアリングビジネス」というものだった。

「ウキウキ」の先へ

当時、次の時代がどうなるのか?これからどうやって生きたらいいのか?よく本を読んだり、友人の勉強会に足しげく参加したりして学んでいた。
人工知能、ブロックチェーン、ベーシックインカム。そして、このシェアリングエコノミー。
まとめ方も凄く良かったし、色んな人に勧めるほど、この本は、私のお気に入りの一冊になった。

そして、その1年後、この本を出版した「一般社団法人 シェアリングエコノミー協会」のある "ガイアックス"という企業に、企画書をたまたま持ち込むことになる。
その企画書が通り、私は「読まずに参加できる読書会」という、図解をプレゼンすることで本の内容を理解できる読書会イベントを開催する。
さらに、その1年7ヶ月後、私は、この会社に入社する事になる。

あの時、書店で、「どうしても、この本を買わないといけない」と思った意味がそれなのか、よく分からないけど、2017年のあの時は、ちょうど「迷ったら、ウキウキすることだけしよう」と心に決めて、行動し始めていた時だった。

ガイアックスには、“使命で動く”という企業理念がある。そのことについては、つい最近知ったのだけれど、ガイアックスとのファーストコンタクトは、まさに「使命で動いたから」偶然に起きたことだった。
それまで、個人で2回ほど10人規模の読書会を開催し、ノウハウがたまった頃、知人の馬場真光さんが翻訳された本「共通善の経済学」が出版された。

「booked」ができるまで

本の内容を聞いたら、社会経済学という個人主義でもマルクス主義とも違う、主流派の経済理論の欠陥を、哲学的な次元から問い直した一冊ということだった。
すぐに読み終わり、今までに無いくらい本の内容に感銘を受け、「これは、多くの人が知るべき内容だ!」と確信した。
翻訳者の馬場さんに「読書会をこの本でやりましょう!」と提案し、すぐに快諾頂き、その本を読んだ方で読書会を主催したい人、仲間を募った。

3名の方が手を挙げてくれて、その中の1人が、『感謝経済』という概念を誰よりも先駆けて作り、学生起業家として活動していた千葉恵介さんだった。
私にガイアックスのブランディングディレクター ナターシャさんを紹介してくれたのも彼がきっかけ。

その時、たまたまナターシャさんも「読まないで参加できる読書会を開催しよう!」と思っていたそうで、お互いのニーズがマッチし、ガイアックスでイベントをやることが決定した。
そうして、この読書会は『“booked”本を読まないで参加できる読書会』とゆうタイトルがついた。

読書会の概要はこうだ。まず、本の内容をスライドで説明する。その後に参加者の方同士で、それについて対話するというもの。「コミュニケーションの摩擦がない対話」。
それを一番に心がけルールを設け、本の内容をまとめたスライドも本業の合間に準備した。翻訳者の馬場さんもギリギリまで資料作成に協力してくださった。
主催メンバーも説明するために本を読み込み、自分の言葉で語れるように時間や労力を割いてくれた。
本業の傍ら、何もないところから物事を作り出すこと。そして何より日本を代表する経済学者すら「難しい」という、この厚い本を読み、スライドにまとめるという作業で、1カ月間毎日3時間しか寝られない。そんな中、外からアイディアを否定されたりもする。イベントが終わるまで完全に疲弊し切っていた。「好きだからやる」を完全に超えていたと思う。

だけれど、ウキウキした。

素晴らしい知識が書いてある本。この読書会が実現させられれば、翻訳者も嬉しい、参加者も嬉しい、何度か読書会をやってきた私も嬉しい。そして成功させられれば、主催者も達成感を味わえ、開催企業のガイアックスも嬉しい。何より、この本の内容を知った人は、世の中や世界にもっと希望が持てる。世の中の人が知るべき本だ。そう確信していた。
結果、大成功だった。

「普段、ガイアックスでイベントをやっても、こんな風にはならない。」ガイアックス のナターシャさんは、そんな風に言ってくれた。

参加してくださった人が、すごく生き生きしていた。
自分が心から思うことを言葉にして、相手の思っていることも、共有する。
ピュアな気持ちでそれが出来ると、話し足りなくなる。感動する。
だから、イベントが終わっても、みんな名残惜しくて、帰る気になれない。

「“booked”みたいな場はさ、友達とも語れないことを、ちゃんと話せるんだよね。そんな場所って、あんまりないんだよ。」
前に参加してくれて、仲良くなった人は、そんな風に言ってくれた。

私自身、何度も東京で、セミナーとか勉強会やイベントに参加してきたけど、体調が万全じゃないと、ちょっと行くのに気が引けてしまう時がある。
プライベートの時間を作って豊かな時間を過ごしにきたのに、何を私はしにきたんだっけ?と、なんだか、いたたまれなくなる時がよくあったからだった。
もう、そうゆうのは、終わりにしたかった。

そして、この”booked”の開催は、今や多くの人が、そう思っているのだということを、ひしひしと感じる機会にもなった。

この読書会には、2回目から現在は図解総研の理事をされている沖山誠さんが加わり、第3回目からは、今では“booked”のメインのモデレーターを務め、AI研究者でもある浦野真理さんが加わり、さらにイベントのクオリティが高くなっていく。

実は、第2回目が始まる前に、沖山さんとビジョンとミッションを企画書に落とし込み、共有していた。

私が思っていたことは、これから「会社」から「コミュニティ」ベースの社会に変容していくこと。そして、人々が自分たちの考えをもっとシェアする様になっていくこと。だけれど、日本に住む現代人は昔の人より物質的に豊かになったはずなのに、途上国の人より幸福度が実は低い。
ついつい、お互いを探り合って、自分を大きく見せようとしてしまい、本質や本音を語り合えない。それが課題ではないか?と。どうしたら解決できるのか?

人生に必要なエッセンスがある。だけれど、読む作業に時間がかかってしまう『本』をスライドに落とし込み、「ハイコンテクストからローコンテクストへ変換することで『知識』を民主化すること」。それにより「考える力を身につけ、健全な対話を促し、良い人間関係を育むこと」。そして「自分自身を理解し、自らの能動性を高めること」が解決策だと思った。

その考えを元に、沖山さんと決めたものが『知的基盤の向上を図ることで、世界中で健全な議論を生み出す。人々が理解を深めることにより、より良く個人や社会が前進する原動力となる。』という、ヴィジョンだった。これには私たちの「想い」が詰まっている。

さらに、コミュニティのノウハウとして、構想するコミュニティ像も資料としてまとめ、皆と方向性を共有した。(note:コミュニティノウハウを図解で公開!

ツイッターで読書会の前日に、「読書会をやるので来てください」とお願いして、面識もないのに来てくれた沖山さん。
5年来の友人で最初の読書会から参加してくれて、「”booked”の第3回目からは登壇してみたいな」と言ってくれ、今やメインのモデレーターになっている浦野さん。

左から馬場真光さんと千葉恵介さん
左から浦野真理さんと沖山誠さん

「booked」とこれから

「ウキウキするか?」

多分、その答えが「Y E S」だったから、集まってくれたのだと思う。そして、その先の「楽しさ」や「やりがい」、「人とのつながり」があったから、よりミッションドリブンで、今でも”booked”という活動を様々な場所で行ってくれているのだと思う。私は、ただ企画書やアイディアを作っただけ。

「力愛不二」という言葉がある。
この言葉の意味は、「愛なき力は暴力であるが、力なき愛は無力である」というもの。

「使命<ミッション>を持って生きること」
この考え方はとても素晴らしいことだと思うし、みんながそうできたら、幸せなことだと思う。
高邁な志があることは素晴らしいことだと思う。それを実行する行動力も素晴らしい。
だけれど、それを継続していくためには、『力』が、現実問題必要になってくる。

コミュニティの広がりについては、「愛でる」ことで「芽でる」と思っていたし、そういう気持ちをメンバーが大切にしていて、心地よい「自分の心のサードプレイス」の様な場所作りをしているからこそ、約1年半もの間、継続していると思う。

ただ、有志活動というのはライフステージが変わっていくと、活動を続けるのが難しくなるものだとも思っている。
だから、これから継続をしていくためには、今ある「愛」から更に「力」が必要になってくるのだと思う。

今まで多くの人が関わり合い、作り上げてきた“booked”というコミュニティ。
「これをしたら、みんなが嬉しい」そう最初に思った気持ちを忘れず、これからは「力」を蓄えるフェーズに入り、“booked”を支えられたらいいなと思っている。
きっと、継続できなくなることは一番悲しいことだから。

「ウキウキするか?」で、進んだ先にガイアックスがあった。
そして、Facebookで入社の打診を頂いて、今ではガイアックスに入り、ブランド推進室という場所で働いている。

つい最近、『仕事の価値』について、社内のオンライン研修で、女性4人と話したときに、共通していたものがあった。
それは、「自分にしかできない仕事をして、誰かに喜んでもらったときに私は仕事の喜びを感じる」というもの。
ガイアックスに入って2週間が過ぎたけれど、ビジネスという面だけでなく「使命で動く」ということを大切にしている風土を感じるし、周りの人たちも「仕事は楽しい?」と質問してくれる。

「今してること、ウキウキする?」

ウキウキする先に、知らず知らずのうちに、自分の「使命<ミッション>」があると思う。そして、実はそれが「好きな仕事」なのだと思う。

まずは目の前のウキウキすることに飛びついてみる。
ハマったら、全身全霊を捧げてみる。そして、見失いそうになったら、仲間と語り合う。
そんなふうに、これからも「自分にしかできない仕事をして誰かに喜んでもらう」ことを目指して、ウキウキする先へ、同じ「きらめき」を見つめる仲間と一緒に進んでいけたらいいなと思う。


遠藤 桂視子
「Booked読まずに参加できる読書会」の企画をガイアックスへ持ち込んだことをきっかけに2020年ガイアックスへ入社。ブランド推進室にて広報・公式メディアの運営やインナーブランディングを経験したのち、ソーシャルメディアマーケティング事業部へ異動。「人と人を繋げ、新しい可能性を作り出し、社会を安心と笑顔で溢れる場に変えること」が得意。その延長でコンテンツの企画や場づくりにさらに携われたらいいなと思います。
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