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あなたの”好き”を仕事に。 人生を楽しもう。

  • 最終更新: 2023年11月9日

ガイアックスは、2017年にNagatachoGRiDへ移転しました。シェアリングエコノミーを日本で一番体験できるオフィスビルをコンセプトに、様々なシェアリングサービスの導入、コラボレーションを推進しています。このブランド戦略を担っているのがナタリア。社内外で大活躍のナタリアが描く世界観の後ろにあるストーリーをインタビューしました。

ダビドバ ナタリア

2000年、株式会社ガイアックスに参画。エンジニア、デザイナー、クリエイティブディレクター、マーケターとして、数々のプロダクト創出に携わる。2015年より、ガイアックスグループ全体のリブランディングキャンペーンを発足させ、ワークスタイル制度改革とともにNagatcho GRIDを創設。Nagatacho GRIDは、ガイアックス社員とグローバルかつ多様なコミュニティメンバーが協働するためのコラボレーションプラットフォームとして機能するもので、特に、社会イノベーションにフォーカスしながら、アジャイルなライフスタイルの啓蒙促進、マインドフルネス、起業家精神など各種イベントのプロデュースを手掛けている。

ナタリアさんは、どのようなお子さんでしたか?

私の両親は働いていたので、一人でいることが多かったですね。ロールプレイングをしたり、絵を描いたり、空想をして一人で遊んでいました。学校では、他の子たちが一緒に校庭で遊んでいる間、一人で本を読むような子どもでした。静かだった一方で、反抗的でもあって、固定概念に収まることを嫌っていましたね。例えば、学校の文学プログラムが主にソビエト作家を中心に設計されていたのですが、わざとアメリカやフランス文学について作文をしてみたり。幸いにも、先生が理解を示してくれたので良かったです…
他から閉ざされた国で育ったので、幼い頃から、海外に何があるのか興味を持っていました。父は世界中を後悔する商船のエンジニアとして働いていたので、私の子ども時代を振り返ると、父の話を聞くことはすべてだったなと。父の話は刺激的で、いつも私をより良い方向へと導いてくれました。夢の描き方やリスクを恐れない方法も教えてくれました。

お父さんの影響が大きかったんですね。お母さんはいかがだったんですか?

こういう表現になることは少し残念ですが、母は、決して私のロールモデルではなかったです。子どもの頃は、母のすごさやありがたさを理解していなかったんですね。やってくれて当然だと思ってしまっていました。父が1年のうち9ヶ月を航海するような生活だったので、母は1人で私と兄弟を育てました。政治的、経済的に不安定な国で、2人の子どもを育てるために母は働き、私も1児の母になりましたので、今、ようやくすごいと思うことができています。ただ、私が幼い頃、母が、好きではない仕事をして苦労していた姿を見ていました。そんなことがあって、母のようになりたくないと思ってしまっていたんですね。だからこそ私は、自分の仕事を好きでいたいと思っています。

違う世界を見る

ところで、初めての海外は日本だったんですか?

いいえ、初めて海外旅行をしたのは13歳のとき。父がエンジニアの仕事を辞め、自分の会社を始めた頃かな。父は、私が海外にいけるようにと頑張ってくれました。私の可能性を信じて様々な機会を与えてくれたんです。

ナタリアさんは、AIESECのメンバーだったと聞いたことがあります。参加した理由を伺いたいです。

大学3年のとき、海外でインターンシップができるということを知って、AIESECに参加しました。実は、父と、自分がやりたいことが見つからなかったら、大学卒業後は父と働くという約束をしていました(笑)父のことは好きですが、ロシアで働くという選択肢はありませんでした。本当に、ロシアという国が私には合わなかったんです…

なぜ、日本のインターンシップを選んだんですか?

選んだというより、選ばれちゃったというかんじです(笑)当時、AIESECは技術系のインターンシッププログラムが少なかったのですが、偶然、技術系の求人があったようです。私は少しだけプログラミングができたので、唯一の候補者となった(笑)その話をもらい、挑戦することに決めました。大きな変化と大きなチャレンジをしたくてたまらなかったから。これが、ガイアックスとの出会いです。

初めて日本に来たとき、いかがでしたか?

いやー、次から次へとカルチャーショックがありました。最初に住んだ部屋は、とても古いアパートの小さな畳の部屋でした。家具が一切なかったので、ベッドではなく床で眠り、床に座って食事をしなければいけなかった。大きな試練でしたね…

自分の仕事を好きになる

インターンシップをされていた頃から考えると、ガイアックス歴、長いですよね(笑)何か変化はありましたか?

年月を経るごとに、自分の仕事を好きになっています。私は、プログラミングをすることが好きだったのですが、正直あまり上手くできませんでした。しかも、仕事が遅くてミスも多かったです。ただ、不思議とデザインはできました。なので、ウェブデザインへシフトしないかという話をもらったときは、すぐに決断しました。その後、自分のスキルと情熱を仕事に活かせるようになりました。奇跡だと思います。

それまでの間、ガイアックスで働き続けることに迷いはなかったんですか?

いや、本当に感謝しています。ウェブデザインは、私にとっては挑戦でしたが、とにかくやりました。私の家族と、そして私自身に、言葉も話せない日本という国で、仕事を得て自立できていることを誇れるようになれたと思っています。6ヶ月のインターンシップを経て、最終的には、社員としてガイアックスで働かないかというオファーをもらいました。もはや自分が好きなことができる職場になっていたので、社員として入社することに決めました。これが私がガイアックスで仕事を続けている理由です。個人のやりたいことが尊重され、自分で選択ができる会社は、他にはないと思っています。心から好きだと思うことを仕事にして、それを楽しむ。一貫して、私のミッションですね。

人生を無駄にしないように、生きている限り挑戦し続けたい。
日々の生活を当たり前と思ってしまうことが一番怖い。

人生のミッションは?

ただ幸せでいることかな。これは、仕事のミッションにも直結しています。仕事を好きでなければ私が幸せではないし、周りの人も幸せでないと思います。すべては、自分次第ですよね。周りの人に幸せでいてほしいと思うならば、まず自分を幸せにしてあげる。自分の中の光を灯せば、人生が輝くと思います。
私の人生で大切なのは、私自身と私の周りの人が幸せになることです。周りの人も幸せにできるような情熱や目的を探すこと。自分の家族やコミュニティに貢献すること。物事を当たり前と思わず感謝すること。これらのことを、日々、そして取捨選択をするときに大切にしています。

これからやりたいことを教えてください。

いま、私は新たなことに挑戦しています。そのために、多くのことを勉強し、常に前向きな計画を立てておくことが求められています。次の目標は、私がいまやっている仕事で、会社を飛躍させることです。
そもそも、私は働いていない自分が想像できないんです。仕事や目標なしに生きることはイメージができないです。人生を無駄にしないように、生きている限り挑戦し続けたい。日々の生活を当たり前と思ってしまうことが一番怖いです。だから私は、自分のために、どこに向かいたいかを設定し続けています。

Natalia Davydova

家庭を持って変わったことはありますか?

優先順位が大きく変わりましたね。息子が一番大切。ただ、仕事に情熱が持てなければ、息子にとって良い親になれないと思っています。自分の目標を満たすことができているからこそ、毎日、家で息子の相手に集中できてます。

息子さんから何か刺激を受けていますか?

はい!息子がいると、エネルギーがわきますよね。それから、仕事から家庭へとスイッチを変えることは、私にとっては良いこと。息子は私を幸せにしてくれますし、母としての喜びを感じさせてくれます。だからこそ、仕事でも、自分に誇りを持って頑張れています。仕事が上手くいかないときは、家に帰って充電してます。私の人生でいったい何が大切か、日常の些細なことにこだわらないこと、息子に教えてもらったと思います。シンプルに考えること、こだわらないこと、ときには辛抱すること、オープンマインドでいることも学びました。

ガイアックスグループには、ナタリアさんのようなワーキングマザーがたくさんいます。何か違うと思いますか?

日本では、子どもができたら仕事を辞めるのが一般的だと聞きました。日本の女性は、母になると多くの壁に直面しますが、ガイアックスのワーキングマザーは、簡単には諦めないですよね(笑)出産を終えたすべての女性が仕事に復帰するし、なんなら状況によって育児休暇を縮める人もいる。母になって、自分のやりたいことが妨げられるなんていう考え方はしてない。いつも一生懸命に働き、新たなアイデイアを提案しています。彼女たちのアイデア、行動、イニシアチブは、ガイアックスの進化を支えていると思います。まさに、Needle(針)を前に進めるべく動いていますよね。

最後に、ガイアックスってどんな会社?と聞かれたら、どのように答えますか?

なんだかすごく奇妙な会社で(笑)、でもガイアックスで働いていることが誇りですと、そう伝えたいです。

※このインタビューは、2016年7月に実施されました。再掲です。

ダビドバナタリア
2000年、株式会社ガイアックスに参画。エンジニア、デザイナー、Webデベロッパー、クリエイティブディレクターとして数々のソリューション提供に携わる。 2015年より、ガイアックスグループ全体のリブランディングキャンペーンを発足すると共に、本社であるコミュニティビル「Nagatacho GRiD」を新設。 社内外の垣根を超えたコミュニケーションを目指し、最先端のライフスタイルとイノベーション促進に関するイベントを同ビル内で数多くプロデュースした結果、10,000名を超えるコミュニティ形成を実現する。現在は、コーポレートブランドの戦略企画・コンテンツ制作を担当。
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