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わずか12日間で500名申込!のワケと、パパ育休が解決する命の問題

最終更新: 2024年6月19日

3月8日は国際女性デーです。先日GRiDではファザーリングジャパン緊急フォーラムとして『パパ育休は今度こそ本当に進むのか?~男性育休は社会を変えるボウリングの一番ピン!』のイベントが開催されました。国際女性デーに「パパ育休」について考えてみてはいかがでしょうか?

木村 智浩

ガイアックスの木村です(Facebook|Twitter|Note
なぜ10日あまりで500人の申込になったのか。そして、登壇者が紹介する生々しいメッセージ。
「育児も家事もせず、仕事に専念した男性が、今のこの世の中を作り上げてしまった」「産後の妻の死因1位は、産後うつ。」
「パパがいると思うと、子育てを一緒にやってくれると期待してしまう。いっそいないものと思わないと自分が辛くて仕方がない」
特に男性のみなさん、パパ、プレパパを抱える経営者や人事のみなさん、お読みください。

先日、2月6日、NagatachoGRiDで、ファザーリングジャパン緊急フォーラム『パパ育休は今度こそ本当に進むのか?~男性育休は社会を変えるボウリングの一番ピン!』が開催されました。
パパ育休の重要性について、こんなにも知らなかったのか、軽んじていたのかと痛感するイベント。いろいろな社会問題がありますが、自分は関係ないと思っていた問題も、実は大きく関係していたんだ! 無関係だと思っていた問題を、実は生み出す側だったんだ!と気づかされ、そして、変えていける勇気をいただくイベントでした。

わずか12日で500名申込!その理由

この問題に関心を持つ方々、ファザーリングジャパンのみなさん、またほんとにたくさんの登壇者のパワーでこんなに集まったんだと思います。

成澤 廣修(文京区長)
青野 慶久(サイボウズ 代表取締役社長)
小室 淑恵(ワーク・ライフバランス 代表取締役社長)
鈴木 英敬(三重県知事)
寺田 学(衆議院議員)
永野 裕子(豊島区議、子育て議員連盟 共同代表出産議員ネットワーク代表)
治部れんげ(ジャーナリスト)
白河桃子(少子化ジャーナリスト)
塚越 学(ファザーリング・ジャパン さんきゅーパパPJリーダー、東レ経営研究所チーフコンサルタント)
高祖常子(ファザーリング・ジャパン理事、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク 理事)
林田香織(ファザーリング・ジャパン理事、ワンダライフLLP代表)
安藤 哲也(ファザーリング・ジャパン代表)

もう一つ大きかったことは、オンライン中継&オンライン後日視聴可としたところだと思います。
というのも、今回、会場参加は200名弱、残り300名はオンラインなのです。
「オンライン中継&オンライン後日視聴可」をPRしていただいたことで、申込は、200名を超え、500名となったのです。それも開催直前数日で300名申込なんです。

ちなみに、昨年たくさんイベントを開催し、「オンライン中継チケット」ばかり販売していました。理由は、いつでも観られるとすると、いつまでも観られないからです。僕の過去の人生を振り返るとかなり正しいとは思います。
一方で、チケット販売の戦略においては、「後日オンライン視聴可」のチケット販売におけるパワーはとても高いと思います。オンラインチケットの販売枚数は2倍以上になるはずです。これも経験談です。

オンライン中継の実現の裏話

パパ育休の社会的ムーブメントを起こそうとしているだけに、様々な働き方をしている方、都内だけではなく遠方の方、緊急開催なだけに予定の都合がつかない方にお届けできなきゃ、勿体ない企画です。
オンライン中継は、Zoomでの中継であれば比較的ローコストに済みますが、NagatachoGRiDではより品質の高く、タイムシフト再生可能なYouTubeLIVE配信を提供してもらっています。

ZOOM、FacebookLIVE、YouTubeLIVEなどいろいろな中継方法があります。
NagatachoGRiDはYouTubeLIVE配信が基本。2台のカメラ映像(1台はバストアップ映像、もう一台は舞台全体映像)とスクリーン投影映像をビデオミキサーでスイッチしたり、ピクチャーINピクチャーで2つの映像をミックス。
また、音声は複数の登壇者マイクと観客の反応をとるマイクの音声をこれまたミキサーで調整・ミックスしながら提供。さらに、テロップなどを映像に入れています。(撮影、映像切り替えやテロップ、音の調整、配信、配信中の問い合わせ対応、いろいろ大変です。裏にいてわかりました)
一方、少人数のイベントはオンライン会議室Zoomで中継しています。これは上記体制が作る費用がないからです。
https://midori.so/places/nagatacho/

そんな想いに共感してくださったのが、NagatachoGRiDにオフィスを構えるEDGE株式会社の代表の佐原さん。(あと、NagatachoGRiDや私の所属する部署にも支援や拠出いただきました)。オンライン中継費用など諸々費用を拠出していただきました。NagatachoGRiDにはオンライン中継の設備はありますが高品質で提供するには熟練したスタッフが必要なのです。
おかげで、会場マイク音声、2台のカメラとスクリーン投影映像を取り込み、リアルタイムにそれらをうまく組み合わせながら、配信していただくことができました。
EDGE株式会社「人は、もっと輝ける」社会へ
会場では、10名を超える豪華登壇者が短い時間で数多くのメッセージをくださいました。一つひとつ心に残っています。衝撃的でしたし、希望もたくさん頂けました。いくつか紹介したいと思います。

家庭内で起きているパパはゾンビ問題。「パパは死んだものと思っている」

長時間労働でパートナーシップが阻害されることが生々しく伝わってきました。少子化ジャーナリストの白河桃子さんのお話しです。
画像2

”「パパは死んだものと思っている」ワーキングマザーの集まりでの発言。
この意味は、「パパがいると思うと、子育てを一緒にやってくれると期待してしまう。いっそいないものと思わないと自分が辛くて仕方がない」
主婦家庭でも「もう一人子どもが欲しいと思うために何が必要か」アンケートで、お金の話の中で、唯一ベスト10入りしていた「夫が早く家に帰ってくること」

産後の妻の死因1位は、産後うつ

また、ワーク・ライフバランス 代表取締役社長小室 淑恵さんのお話しも衝撃でした。

「産後の妻の死因1位は、産後うつ。原因の産後うつ、ピークは出産2週間から1ヶ月」

命に関わる問題であり、またパパ育休を実施することで採用へのポジティブな効果も高いことを事例で示され、「現状の育児休業法のに加える変更のポイント課題」をお話しされました。

”現在の育児介護休業法では、本人からの育児休業取得を「申し出たら」となっている。
パタハラなどの問題がある中、キャリアの王道を歩いている男性ほど育児休業を言い出せない「同調圧力」が働いている。
本人の「申請ベース型」から「企業打診型」にシステムを転換する必要がある。
義務をはたしていない企業へのペナルティを創設する「障碍者雇用納付金」と同じ仕組みを採用することが考えれる”

他の登壇者から、ジェンダーのお話しや、幼児虐待の問題など心にグッとくるお話しがたくさんありました。
ジャーナリストの治部れんげさんの話です。

グローバル・ジェンダーギャップ指数ランキング
日本は121位(153カ国中) 先進国最下位

2006年の調査以降下がり続けている
(2019年12月、世界経済フォーラムの発表)
これを解決するのはパパ育休”



虐待による死亡の8割が3歳以下

ファザーリング・ジャパン理事、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク 理事の高祖常子さんのお話しも胸が詰まります。


育児に関わる比率から考えても実父の比率が高いことがおかしい。
さらに母が育児について相談する相手の1位は、父。それだけに、父親の育児不在問題は深刻。

男性育休を批判し、名刺に「年中無休24時間」と書くアホでも変われました(鈴木 三重県知事)

もちろん、希望を頂く話も。
第一子、第二子ともに育児休暇取得した三重県知事は、経産省職員時代、育休をとった成澤さんを批判したエピソードを話されました。
(写真上:鈴木 英敬(三重県知事)、写真下:成澤 廣修(文京区長))

「ご存知じゃないからいらっしゃるかもしれませんので、言っておきます。成澤さん(登壇者の文京区長)が初めて育休とったとき、僕は経済産業省の職員で、名刺に、「年中無休24時間」と書くアホなことやっていたんです。当時のブログで成澤さんを批判したことがあるんです。
そんな男でも変われるんです。
(会場爆笑)
変われるうえに、県庁、三重県を変えていこうとしているわけなので、人間、男性、必ず変われる。」三重県知事 鈴木 英敬



父親が変われば、家庭が、地域が、企業が変わる、そして、社会が変わる。

虐待の問題も、少子化も、地域の問題も、介護も、働き方も、実は男性の働き方が引き起こしている。そんなことがよく分かりました。
寺田議員が奥様の発言を紹介されていました。

「育児も家事もせず、仕事に専念した男性議員が、今のこの世の中を作り上げてしまった」


これは政治の中にだけ当てはまる問題なのでしょうか。
男性議員だけの問題じゃない、私たち男性の問題だったんだと気づかされました。
ファザーリング・ジャパンの安藤さんはこうおっしゃいます。

「父親が変われば、家庭が変わる、地域が変わる、企業が変わる、そして、社会が変わる。そのセンターピンはパパ育休であり、男性の育児・家事参画」



パパ育休から社会についてこんなにも考えることになるなんてと感じたフォーラムでした。

会場に入ったとき、溢れんばかりのたくさんの参加者と熱気に驚かされました

最後に、今回、300名の皆さまが参加できるようにオンライン配信を手配くださったEDGEのメンバーが参加されていらっしゃいましたので、その声を紹介させていただきます。
EDGE株式会社 代表取締役社長 佐原資寛 さんからのメッセージです。

”私たちは「エアリーダイバーシティクラウド」という産育休者フォローに特化したHRテックサービスを提供させて頂いております。
今回、後援させていただいたのは、弊社顧客である各企業においては、男性の育休が増え、エアリーダイバーシティクラウドにも男性の育休者が続々参加しているなか、日本全体で見れば、まだまだ男性育休の取得率が伸び悩んでいる実情があり、それを前に進めようという趣旨に賛同したからです。これまでもファザーリングジャパンさんとは、さんきゅうパパプロジェクトにおける支援などでご一緒してきました。
そんなご縁で私たちもご一緒に会場でお話を聞かせていただきましたが、参加者の数とみなさんの一字一句聞き逃さないぞ!という熱い姿勢に感銘を受けました。
お休みを取っている方へのフォローは、復職してからの活躍や、従業員満足度をアップさせるためにも、年々重要度が上がっております。しかし、人事労務担当のみなさまは、複数のロールを兼任されている方が非常に多く、昨今の働き方改革の波も受けて実業務が非常に煩雑になってきております。
フォロー業務を提供する方達、受ける方達、双方にとって嬉しいサービスになる様、企画開発を続けておりまして、おかげさまでこれまでの取り組みが評価され、日本の人事部主催の「HRアワード2019」プロフェッショナル人事労務管理部門にて最優秀賞を受賞しました!
これからも働くみなさんが「もっと輝ける」ようにより良いサービスを提供していきます。
また、今後もこういったイベントには積極的に協力させて頂き、社会が変わる瞬間に立会い続けて参ります。

当日の資料や動画が無料公開中!

フォーラムにお申込みしていなかったけど、視聴したい!資料をみたい!
そんな方に朗報です。
ファザーリング・ジャパンのサイト( https://fathering.jp/ )にて録画も、当日資料も、パパ育休の講座案内も公開されています。ぜひアクセスください。
NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう
今後もイベントレポートなどは、このNoteFacebookTwitterなどで提供していきます。いいね!やシェアがあると書く励みになります!

Nagatacho GRiDでは、他にも沢山のオンラインイベントを開催しています!
オフラインイベントをオンラインに変更したい方のご相談も承っています。


木村 智浩
2004年4月にガイアックスに新卒入社。営業、新卒採用、経営企画などを経て、企業向SNS事業の立ち上げから国内シェアNo.1獲得に従事。その後、コンタクトセンター運用改善、ネット選挙事業を経て、現在はチーフカルチャーオフィサーに就任。モンテッソーリ教育や自然農などオルタナティブなアプローチを探求する四児の父。
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