Skip to content

【受賞コメント】カーブアウト・オプション制度が「Work Design Award2021 」​​エンプロイーベネフィット部門賞を受賞

  • 最終更新: 2023年9月6日

 

日本の「働きやすさ」を、前に進めるためのアワードである、Work Design Award 2021で、ガイアックスの取り組みが以下の賞を受賞しました!

  • エンプロイーベネフィット部門 (給与・福利厚生・報酬など従業員が享受するベネフィットに関する試み)
    • 従業員が事業部を法人化し、株式・オーナーシップを持つ 「カーブアウト・オプション制度」

審査員の講評とともに、11月24日に行われました授賞式でのコメントをご紹介します。

プレスリリースはこちら

 

審査員講評 L&G GLOBAL BUSINESS, Inc.代表/CHILLNN, Inc.代表 龍崎翔子氏

日本の企業では「雇われて働いている」という感覚が強い、と言われていますが、それは企業にとっても本人にとっても非常に勿体無いことだと常々感じています。「雇われ」じゃなくなる体系を、ただの新規事業としてでなく、キャピタルゲインも得られる法人化制度として実現しているのは極めて本質的だと感じます。従業員側のオーナーシップを抱きやすく、また良質な人材を獲得しやすいなど、会社側にとってのメリットもある仕組みを制度として作り上げられており、実際にIPO している企業も複数あるなど、大きな成果を残している点が審査員から評価されました。

龍崎翔子氏 プロフィール
1996 年生まれ。2015 年にL&G GLOBAL BUSINESS, Inc.を設立後、2016 年に「HOTEL SHE,
KYOTO」、2017 年に「HOTEL SHE, OSAKA」を開業したほか、「THE RYOKAN TOKYO」
「HOTEL KUMOI」の運営も手がける。2020 年にはホテル予約システムのための新会社CHILLNN,
Inc.を本格始動。また、2020 年9 月に一般社団法人Intellectual Inovations と共同で、次世代観
光人材育成のためのtourism academy “SOMEWHERE”を設立。 2021 年1 月よりオンライン専用
の講義を開始。

参考記事
»新たな文化もたらす地域の創造者 龍崎翔子さんが尊敬する同業のフロントランナー | 朝日新聞デジタルマガジン
»22歳でホテル5軒を経営 気鋭のホテルプロデューサーの構想

 

Tomohiro Kimura

授賞式コメント ガイアックス管理本部・全社行事担当 木村 智浩

今、世界各地に、マネジメントの常識を覆す次世代型組織が出現しはじめたといわれています。代表的なものはフレデリック・ラルーが紹介する「ティール組織」です。日本では10万部を超える反響です。

複雑化する世界の問題

また、その一方で、VUCAのもとで、世界の複雑化した問題に対応するには、従来の上意下達やピラミッド的の組織だけでは通用しない時代となりました。今まさに起こっている気候危機、環境問題、水資源問題、格差の問題、これらは私達一人ひとりが作り出した集合的なカルマ(問題)です。

さらに、今世紀最大のベストセラー経済書、トマ・ピケティの『21世紀の資本論』は、資本家だけが儲かり、格差を助長していることを明らかにしました。世界で最も裕福な26人が、世界人口のうち所得の低い半数に当たる38億人の総資産と同額の富を握っている(Oxfam調べ、2019)時代となっています。

映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』 © 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.

そんな世界を担う私たち自身の能力開発

他方、モチベーションやウェルビーイングや創造性の研究においては、いかに自己決定できるか、自分らしさオーセンティックなリーダーシップが重要であることが明らかになりました。
2018年、国内2万人に対するアンケート調査の結果、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることを、神戸大学社会 西村和雄特命教授と同志社大学 八木匡教授が明らかにしました。

そして、幸福度が高いと、創造性は3倍、生産性は31%、売上37%高いことが、米カリフォルニア大学のソニア・リュボミアスキー教授らによって明かにされています。

また、コロナ禍でのテレワークはじめ、働き方の多様化とともに、キャリア自律の重要性は高まる一方です。経済成長では豊かさを実感できない時代です。だからこそ、私達は外発的動機ではなく、内発的動機をエンジンにし、自分で決定し、自分らしく働くことを求めています。

一人ひとりのオーナーシップの重要性が今以上に高い時代はあったでしょうか。

これらに対する一つのソリューションが、カーブアウトオプション制度だと思います。
従来の会社組織では考えられなかったでしょう。しかし、ガイアックスは、従業員の可能性を圧倒的に信じることが多くの人に恩恵をもたらす事実に遭遇してきました。

私達一人ひとりが仕事だけでなくマネジメントや株式においてもオーナーシップを持つ。英雄的なリーダーシップではなく、一人ひとりがリーダーシップを発揮する。このことの重要性が今以上に高い時代はあったでしょうか。

卒業生のみなさん、おめでとうございます!

このカーブアウトオプション制度をつくり、活用してきたガイアックス卒業生経営者、事業リーダーのみなさん、みなさんの活躍でこの取り組みが評価されました。本当におめでとうございます。

カーブアウトオプション制度とは?

ガイアックスは、2015年に全事業部のリーダーやメンバーが自らの意志で事業を法人化できる制度、当社独自の制度「カーブアウト・オプション制度」を作り導入しました。ベンチャー企業やスタートアップでよく活用されているストック・オプションならぬ、カーブアウト・オプションです。
このオプションの活用により、事業部を運営するチームメンバーは株式の少なくとも3〜4割を所有できます。仕組みとしては、株式の1/3にあたるストックオプションが事業を運営するメンバーに付与されます。
さらに、議決権の所有や第三者からの資金調達はもちろん、報酬を配当か給与にするかの決定に至るまで、事業に関する全ての意思決定を事業部で行うことも可能になります。

これは短期的にはこのカーブアウトオプションを行使することにより、ガイアックスは連結売上の減少、また、従業員においては、雇用者から経営者、または上場企業従業員から、中小のスタートアップ企業の従業員となるものです。
しかし、メンバーのオーナーシップの高まりにより、メンバーの働きがい、モチベーション、キャリアや金銭的報酬においてベネフィットがもたらされるものです。その長期的リターンが2020年、2021年に大きく現れました。

2014年10月、アディッシュ株式会社分社化
2017年4月、EDGE株式会社分社化
2017年11月、株式会社TRUSTDOCK分社化
2018年1月、アディッシュ株式会社、連結から除外
2018年1月、アディッシュ株式会社、第三者割当増資を実施資本受入
2018年、株式会社TRUSTDOCKから除外
2019年5月、株式会社TRUSTDOCK、第三者割当増資を実施
2020年3月、アディッシュ株式会社、東証マザーズに上場
2021年1月、EDGE株式会社、連結から除外
2021年4月、EDGE株式会社、資金調達によりMBO(ガイアックスは引き続き株主)

カーブアウトオプション制度

»カーブアウトオプション制度の詳細はこちらから

あなたらしいキャリアをつくりませんか?

ガイアックスでは新卒・中途採用の他、学生の長期インターンシップを行っています。フルリモートで海外や地方で働くメンバーや、新卒1年目から事業責任者になるメンバーも少なくありません。様々な関わり方ができるガイアックスをのぞいてみませんか。

採用募集へ オンライン会社説明会へ

関連記事
Gaia Kitchen
Back To Top