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自分の人生のための就活をしよう。オンライン就活が目指すもの。【後編】

  • 最終更新: 2023年11月9日

オンライン就活では、インターネット環境があれば、自宅にいながら企業の合同説明会やキャリアセミナーに参加できるサービスを提供しています。
現在はその2つのサービスに加え、エントリーシートの書き方や企業研究の方法など、具体的な就活のノウハウを学べる4日間の集中講座である就活カレッジにも力を入れているそう。
前編では、オンライン就活の事業責任者である管大輔さん(@suga_neo)に、事業の立ち上げから現在に至るまでに、どのような経緯や思いがあったのかをお聞きしました。後編は、コロナウィルスの感染拡大によって起きた変化や、今後の事業展開の展望についてをお届けします。

コロナによる予想外の変化

ー 2019年の9月に 合同説明会からスタートして、そこからはオンラインキャリアセミナーを開催したり、オンライン就活カレッジを始めたりと、だいぶ進化してきている印象があります。2019年9月から現在(2020年5月)までは、実際どんな道のりだったのでしょうか?
2020年3月までは合同説明会しかやっていませんでした。とにかくいろんな学生に、彼らが知らない素敵な企業と繋がれる場所を作ろうと。でもコロナの影響で、各社がオンラインでの企業説明会を積極的に実施し始めたんですよね。その結果、元々は企業と学生の接点をオンライン合同説明会という場を作ることで作りにいこうとしていたけど、それができる会社が増えた。そこで、ターゲットはぶらさずに、もうひとつの解決したい課題に目を向けることにしたんです。
東京との物理的な距離がある学生のハンデって、”情報”格差もありますが、”繋がり”格差も大きいと思っているんですよね。。OB訪問へ行こうと思っても、大人との繋がりやすさが全然違うんです。東京だと、サークルやアルバイトの友達・先輩を辿ればどこかの企業の大人と繋がるのはあまり難しくなかったりするのですが、地方だとそうはいきません。地方にいる学生も情報はネットで調べたら手に入るけれど、繋がりは作りづらくて、特に東京で就職したい場合、気軽に話を聞ける大人を探すのが難しいんです。その繋がり格差の解決は、オンライン就活だからこそ取り組むべきと思っていました。
ただ、元々は半年後くらいにトライしようかと思っていましたが、コロナの影響で以前よりもさらにオンラインでの機会が広がったので、計画を一気に前倒しして、2020年の3月25日くらいに「来月からやろう」と決め、翌日にはオンラインキャリアセミナーに関するnoteを書いて投稿しました。そこから5日間でLPを作って、登壇者も40人決まりました。
ー すごいスピード感!(笑)

人生に向き合い、創造していく人になってほしい。

ー いろいろな大人の話をもっと気軽に聞ける機会を、と始まったのが、オンラインキャリアセミナーなんですね。
はい。4月1日から毎日開催しています。
繋がり格差を埋めたいという思いと、あとは、就職活動に対して、意思を持って取り組んでほしいとも思っています。オンラインキャリアセミナーでは、企業にお勤めの方だけでなく、起業家やフリーランスなど、様々な働き方を実践されている方に登壇いただいています。当たり前のように就活を始めるのではなく、いろんな働き方を知った上で「でも自分は就職活動をするんだ」という意思を持って就活を始める学生が増えてほしい、という思いを持っています。
また、中にはお医者さんや弁護士、大学教授のような方々にも登壇いただいているのですが、これはいろんな”生き方”に触れて欲しいから。やりたいことがわからないとか、自分がどんな生き方をしたいかわからないという学生がいるのは自然だと思いますが、だったらいろんな人の話を聞いて、何に自分の心が動くのか、逆に何を嫌だと感じるのかという機会を作ることって、自分の人生を考えるきっかけにしてほしい。そういう意味では、オンラインキャリアセミナーは就活だけにフォーカスをあてすぎず、キャリアを考える全ての大学生に役立つような内容にしていきたいと思っています。
先日のオンラインキャリアセミナーでは、こんなことがありました。その回の登壇者は救急救命医の方で、何人もの人生を見送っているからこそ、死をすごく身近に感じている。だからこそ自分の命の限界を知っているというか、命の儚さを知っているから、自分の命を何に燃やすのかを真剣に考えている方でした。私もファシリテーターを務めながらその熱い思いに打たれていたのですが、学生の様子を見ると泣いている方が何名もいました。
オンラインのセミナーでここまで熱量の高い場を作れることに驚いたと同時に、参加した学生の感想を見ていると内面で大きな変化が起きていることがわかって、嬉しくなりました。どうやって面接に通るかとか、どうやってきれいなエントリーシートを書くかばかり考えていた学生が、そもそも自分の命を何に使いたいかとか、どんな人生を全うしたいか、どういう大人になってどういう生き方をしていきたいかを考えるようになっている。
最初は、繋がり格差をなくすという文脈でやってきたけれど、自分の人生を大切にする大人とか、自分の生き方に目を背けず向き合える大人を生み出すことになるな、と実感して、すごくやりがいに感じています。
ー ちなみにオンライン就活カレッジのことも、お聞きしていいですか?どういう経緯があったのでしょう?
オンライン就活カレッジは、日本全国・海外からも就活生が集まる4日間のオンライン就活講座です。「心から納得できる就活」を実現するために、プロのコーチと現役の人事がコンテンツを監修し、 キャリア選択の土台となる自己理解を深めることに重点を置いて、講座を提供しています。就活カレッジには、「真面目に努力する人が報われる仕組みを作りたい」というコンセプトがあります。うちの就活カレッジは、エントリーするのが大変なんです。回答しなければならない項目がかなり多い。
ただ実は、文章の質とかはあまり重要ではなくて、決められた期限内に、しっかりと問いに向き合って回答してくれるかどうかを見極めたい。そしてそういう学生こそ、手を差し伸べてあげたい。地方だと、就活の対策の仕方を教えてくれたり、就活に関する情報収集をする機会は東京より圧倒的に少ないんです。だからこそ、就活に本気で取り組みたくて、まじめにやろうと思っているのに、やり方がわからなくて悩んでるとか、自分なりに情報収集して頑張ってるんだけど、全然違う方向に向かってがんばってしまう子とか・・・そういう子たちは一人残らず救いたいという気持ちでいます。
自分の努力をちゃんと見てくれる大人がいて、手を差し伸べてくれる大人がいて、就活がうまくいったという体験をしてほしい。努力は報われるんだという成功体験を持って、社会人になって欲しい。それをカレッジで実現したいと思っています。

オンライン就活
オンライン就活

今後の展望

ー 今後のオンライン就活の展開についてはどう考えていますか?
まずは学生にきちんと価値提供できるようなサービスに磨いていくことに注力します。今開催しているキャリアセミナーも就活カレッジも、まだまだブラッシュアップできる点は多いので、一つ一つの改善を積み上げて、参加してくれる全ての学生に満足いただけるレベルのサービスに仕上げたいと思っています。企業様向けの施策も進めていますが、このサービスの価値は「魅力的な学生と繋がれること」だと思っているので、まだ立ち上げたばかりのオンライン就活で優先すべきは学生向けサービスのクオリティ向上だと考えています。
ー 事業としてのマネタイズのポイントをお聞きしてもいいですか?また、今後の展望はありますか?
ここは社外秘ですね。笑
ただ、新卒採用市場におけるビジネスモデルはそこまで多くのパターンがあるわけではないので、「オンライン就活」のサービスに合った最適なマネタイズモデルを検証していこうと思います。

インタビュアー:荒井智子
文:黒岩麻衣

ライター編集後記

「自分の人生から目を背けずに、向き合える人になってほしい。」
オンライン就活を通してその思いを受け取り、実行力をつけた学生が大人になったとき、彼ら彼女らが世の中にギブする物の中には、そのエッセンスが受け継がれるんじゃないか、と感じています。「すでに大人」の私の心も、震えっぱなしです。


管 大輔
2013年新卒でガイアックスに入社。2015年9月から事業部長を務め、クラウドソーシングの活用、リモートワークの推進など働き方の多様化を積極的に進めた結果、2年間で離職率を40%から0%に、売上が5倍に成長。2019年に本部長就任。2020年に新卒採用支援サービス『オンライン就活』を立ち上げ、事業責任者を兼務。
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