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【2021年内定者・全社スピーチ】これからの会社と社会のニュースタンダード

  • 最終更新: 2023年9月6日

2021年10月8日に社員総会を開催しました。
感染対策も兼ねてストリームヤードを使用したオンライン開催。その映像はYouTubeLIVEとFacebookLIVEで配信され、社内外問わず参加が可能なオープンな社員総会の形態を取り、どこから参加するか、むしろ参加するかしないかですら、自身で選択することができます。
今回は冒頭にあった代表執行役社長の上田による内定者向け・全社向けの2つのスピーチを抜粋し、お届けいたします。

»スピーチの動画はこちらよりご覧いただけます

内定者スピーチ|これからの会社と社会のニュースタンダード

会社から社会へ

会社に入社する。まずはその話からスタートいたします。
いま世の中がかなり変わってきています。会社に入社するという感覚から社会に入社するというイメージで、みなさんには世の中に出てきてほしい。

ガイアックスが展開するソーシャルメディアやシェアリングエコノミーの分野でも、世の中全体の敷居をなくし、外と内をなくしていく。誰もが自由にコミュニケーションして、誰のことも信じられて誰とでも取り引きをして助け合える、そういう世の中をつくろうとしています。

世の中全体の流れがそうなってきていること、そしてこのガイアックス自体がそういった分野の事業を行なっているだけに、さらにそうしていきたいと思っています。

会社の区切りがなくなってきている

例えばガイアックスにおいて、複業は自由です。
ガイアックス自体でも、社員だけでビジネスを回していることは全くなく、あらゆるリソースやクラウドソーシングなどを使っています。

ホテル産業などは社員を雇用してビジネスを行いますが、シェアリングエコノミーに至っては、ギグエコノミーやシェアワーカーの方々を集めて、瞬時に仕事を成立させてすぐ解散するという形のワークスタイルもあります。

みなさんが入社すると、社会と多く触れ合いながらプロジェクトを進めていくと思います。
ガイアックスと関連のある会社には、いろいろな会社から出資を得られたカーブアウトした会社や、うちの会社の色が濃いというものも増えてきています。

また、一般社団法人のようなNPO的なものをつくり、世の中の力をより多く集めていく活動も進めていこうと思っています。例えば、そこに入ったときに、ガイアックスの立場かつ一般社団法人の立場でもあって、個人の存在がややこしくなることがあります。
そんな中で、「所属している会社がどうだ」「所属している組織がこうだ」というよりも、みなさん個人の話に少しフォーカスしてお話ししたいと思います。

これまで名刺交換をするときは、社名から名前を伝えていました。ですが、もうそういう時代ではありませんよね。みなさん自体が一体、何なのかということ、自分がどこに位置するのかというのは、みなさん一人ひとりが周りに伝えないといけません。

もう会社名がみなさんを表す時代ではなくなってきているのです。一体何を追いかけている人なのか?どんな夢を追いかけている人なのか?ということをしっかりPRしていただきたいと思います。そして、それは本当に自分がやりたいことを中心に考えていただければと思います。

夢追わずして存在なし

ガイアックスに入社すると、いろいろな取り組みをされると思いますが、例えばその中で持つ夢でもいいと思います。「最終的にこういう夢を持っているので、今、ガイアックスで修行中です」というのでもいい。必ずしも大きな夢でなくてもいいので、まず夢を持っていただきたいのです。

「どうせ持つのなら、大きな夢のほうがいいんじゃないですか」などと言いますが、それは必須ではありません。

僕は葉山に住んでいますが、例えば、葉山の街においしいラーメン屋さんがないから、10年以内につくって、「葉山のみなさんを感動させるんだぞ」という夢でもいいのです。

また無理に生存競争をしなくてもいいと思います。「あの会社に勝つ」「あの会社に負けるけれども、3番手の会社に勝って2番手のポジションを持つ」ということはしなくていいのではないかなと。

この世の中でみなさんが生きている中で、どういうことが自分にとって大切なのかと感じるままにトライしていっていただければと思います。

社会で埋もれないために、アイデンティティーを発信せよ

ガイアックスでは、「人と人がつながっていくと、とても素敵だよね」ということで、ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーと呼ばれる「人と人をつなげること」を行なっています。

ガイアックスの中でいろいろな仕事をしている方は、「人と人がつながると、これだけ苦しんでいた人がこんなにも助かるのか」「こんなに役に立つことができるのだったら、とてもいいね」というようなことを多々経験されると思います。そこから、そういった分野で夢を持たれるようになればよく、みなさんご自身で世の中にその夢を発信してほしいのです。

事業部として発信していくからいいのではなく、「事業部もやっているし僕もやっているけれど、僕は僕でこう思っているんです」とみなさんご自身が発信して、みなさんのアイデンティティーをポジションとして確立していかないといけません。

社会の中で埋もれる・埋もれないという時代になってくるので、社会の中で埋もれずにしっかりと、「〇〇さんという人は、こういう人なんだ」と思ってもらえるように頑張っていただけたらと思います。
みなさんの先輩方を見ていくと、一人ひとりが取材を受けてもおかしくない自己アピール力の高い方たちばかりだと思いますが、みなさんも先輩方をベンチマークにして、みなさん一人ひとりが「取材したら面白いな」と思えるような人になっていただければ大変嬉しいです。

 

具体的なアイデンティティーの発信については、以下動画 ( 23:45 )より詳細をご覧いただけます
» 『ビジネスYouTubeをアップしろー社会人のプロフィールとしての動画ー』箇所より

 

 

全社スピーチ|素直な気持ちを大切にした事業運営 〜事業の目標を社会的使命に〜

 みなさんは、こうして会社に来て事業を行なっているわけですが、事業のゴール、会社のゴールは、どんなものだとお考えでしょうか。

「会社の中で営業件数を取って、給料を上げるんだ」というのも決して駄目ではありません。
そういった個人的利益というのもあるでしょう。「俺、この会社で一儲けするんだ」という社長さんもいらっしゃると思います。または会計数値、「売上を伸ばせ、利益上げろ」と日々言われている。ただ、そもそもそういったものを達成するために会社があるのでしょうか。

会社といえば「株主のために売上利益を」とお考えになられているのかもしれません。

もしくはお客様第一、お客様は神様である。「やっぱりお客様に満足してもらって利益が出てなんぼという考え方も、もちろんあります。

「会社としては、ともかく継続するのが大切です」と言われることもよくあると思います。
他に「会社である以上、社会貢献するべきなんじゃないか」というのもあると思います。

こういった会社がいいとか悪いとかではありません。

ただ僕のおすすめは、「メンバーが自分の心に従って、素直に行動するべきだと思うことをする」というのがいいということです。

たとえば、「会計数値が大切だ」。そんなことは正直、申し上げておりません。
株主や投資家からお金を集めた以上、その人たちにリターンを返さなければならないのは事実です。ただ、それは「生きていてカロリーを使ったらカロリー補給をしないと駄目だ」という話で、ご飯を食べなかったらそれは死にますよ。でも「ご飯を食べるために生きているのですか」と言ったら、そうではないという話なので、会計数値が本来の目的ではないことは明らかですよね。

継続する責任、これもないです。
株主的に言っても「1,000万円出していただいていた会社ですが、解散します。ついては1,500万円返します」と言われたら、怒る株主なんていないですよね。

就職している人もそうです。
今日就職しています。月収30万円です。会社の中でいろいろ学べました。今日、会社がなくなりますが、明日から35万円のところに転職できます。何の文句を言おうかという話ですね。

顧客満足ももちろん重要ですが、「とても重要なのか」と言われたら微妙なところです。
いただいたお金以上のものを提供することはもちろん重要ですが、そのために事業をやっているのかというと、どうでしょうか。

みなさん自身が一体、何のために自分の会社をつくり働いているのでしょうか。

お客さんを満足させるためにつくっているというのなら、お客さんの満足に邁進すればいいと思います。ただ必ずしも世の中に何かルールがあるわけではなくて、「やる人がわざわざやっているんだから、その人がやろうと思ったことに基づいてすればいい」という話なんですよね。そうなると、社会的インパクトのある社会的使命に絡んだことをやりたいと思われるのではないでしょうか。

他にも、世の中でフレームワークがつくられています。そのフレームワークも便利だから使いますが、それほどフレームワークに踊らされる必要はありません。

例えばSDGsは、国連が言っていることですよね。
「持続可能な開発目標、誰1人残さず」と言っていることは分かります。ただそれをベースに事業をするのかしないのか。僕はSDGsをイメージして会社をつくったわけではないのです。世の中のためになると思って行なっていますが、その枠組みにとらわれる必要もない、政治も経済もそうだと思っています。

ガイアックスとしては、本当に非効率が許せない。人と人とがつながっていないことから生まれる非効率が多く腹立たしいと思っています。

経済や政治というものが、上手に人と人がコミュニケーションしてでき上がっているものではないので、通貨にしてお金でコミュニケーションしたり、投票というプロセスで何とか合意形成しているけれども、今のインターネット時代ではそうした合意形成の仕方やコミュニケーションの仕方は、もうダサすぎて格好が悪く、非効率で腹立たしいと思います。

インターネットの時代だから、もっと人と人とが直接的にコミュニケーションしたり、N 対 N で大多数のトランザクションでコミュニケーションすることによって、世の中がより良くなるはずです。だからこそ、人と人をつなげてそれを徹底的にしたいのです。そうすることによって、多くの社会問題も解決できます。人と人がつながらないことによって発生する社会問題というか、その非効率さが腹立たしい。

例えばお金を盗むこと。お金を盗むのは、もう経済の問題ですよね。
噛み砕いて言うと、10人で家族で暮らしている場合、お金を盗む必要なんてありませんよね。
みんなで幸せになるように10人で共同生活しているわけであって、お金なんかに頼ってしまっている日本経済、世界経済の仕方がない側面ではありますが、その副産物なわけです。
ただそういう問題が起こるような経済の仕組みは、よろしくないと思うわけです。

 ガイアックスとして目指していることは、経済の基準に従い事業へ取り組んでいるわけではなく、世の中でもっと脳と脳がつながり、世の中全体が幸せになること。

私たちは、経済効果よりももっと大きなインパクトを世界中に与えていきたいと思って取り組んでいます。
繰り返しますが、財務の面は本当のゴールではありません。ガイアックスとしては「人と人をつなげることをやっていきましょう」とお話していますが、みなさんも素直に考えてください。

自分自身がもっと自由にやっていいというのは、どんなところにインパクトを起こすのでしょうか。きっとみなさんも、社会的にインパクトが大きいことを選ばれると思いますが、ぜひそうしていただければと思います。

葉山にラーメン屋をつくるという目標でも駄目ではありません。

みなさんが素直にご自分の気持ちに従ってやるべきことを考えて、ぜひそれを事業化して世の中を巻き込んでいってほしい。世の中のためになるのだから、世の中を巻き込むなんていうのは当たり前ですよね。

そういう感覚で事業を進めていただきたいと思います。

 

あなたらしいキャリアを作りませんか

ガイアックスでは新卒・中途採用の他、学生の長期インターンシップを行っています。また無料の起業相談「STARTUP CAFE」では、最大2,000万円の出資支援を実施しています。様々な関わり方ができるガイアックスをのぞいてみませんか。

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上田 祐司
1974年大阪府生まれ、1997年同志社大学経済学部卒業。大学卒業後は起業を志し、ベンチャー支援を事業内容とする会社に入社。一年半後、同社を退社。1999年、24歳で株式会社ガイアックスを設立する。30歳で株式公開。 ガイアックスでは、「人と人をつなげる」のミッションの実現のため、ソーシャルメディア領域、シェアリングエコノミー領域に加え、web3/DAO領域にも注力し、分散型自律組織やコミュニティの分野を強化。また、新規事業・起業を支援するスタートアップスタジオとして社会課題の解決に取り組む。 一般社団法人シェアリングエコノミー協会の代表理事、AppBank株式会社および株式会社Unitoの社外取締役を務める。

主な政府委員・登壇などの実績

・消費者庁 第3回デジタル・プラットフォーム企業が介在する消費者取引における 環境整備等に関する検討会(2020年)
・G1サミット2018 登壇(2019年)
・経団連 生活サービス委員会(2018年)
・日本学術会議 経営学委員会・総合工学委員会合同 サービス学分科会(2018年)
・総務省 地域IoT実装推進タスクフォース 地域資源活用分科会(2016年~2017年)

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