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【GaiaX Dialog Kitchen第3回レポート】「いつか」ではなく「今」考える教育との向きあい方

  • 最終更新: 2023年11月9日

2年目のりゅうです。
先日、育て上げネットの工藤さん3keysの森山さんにおこしいただき第3回GaiaXDialogKitchenを開催しました。
※GaiaX Dialog Kitchenとは…
素材(テーマ)を設定し、Dialog(対話)を通して、料理を作る(学びや気付きを得る)場所、イベントのことです。
「変わりゆく社会を、自分たちから変えていくために、個々人が主体的に生きるためのヒント」を話し合うことを目的にしています。
毎回、開催テーマに関する領域の専門家をゲストに招いたセミナーやワークショップを通じて対話を深めていきます。

はじまり

2人に登壇を依頼するにあたり、イベントの主旨を説明しに行きました。

「ガイアックスさんが今回こういったイベントを開催される目的はなんなんですか?」
と森山さん。
参加者の方々が満足していただけるように最善を尽くす姿勢に感服。

「せっかくだから、りゅうさんが間近で、肌で感じている感覚を大切にしましょう」
と工藤さん。
説明できないことも理解してくださる器量の大きさを感じます。

そもそも、この会はボクトク(誰よりも僕が得をする!)のためにあります(笑)
というと言いすぎですが、
「ガイアックスメンバーの興味関心をテーマ化して、そのテーマに共感してくれる人たちと出会いたい。
「採用目的」ではなく、まずは一人の個人同士、共感しあえる出会いを生み出し、共感でつながるコミュニティを創る」を目的としています。
なので、、簡単に言うと、「イベント担当者が自分のやりたいことをやる!」イベントなのですw

EdTechが届かない所

イベントのテーマを考えはじめた時、「教育に関わることにしたい」と思いました。
仕事も教育関係のビジネスで日々学校の先生とお会いしてます。
最近の教育のトピックは明るいものがたくさん。
MOOCS、EdTech、反転授業などなど。「未来の教育」が、テクノロジーの進化とともに現実になってきた。
最高の学習教材を誰もが無料で使えることで、機会に恵まれなかった人々に可能性が生まれる。

でも、そこにはちょっとした刹那さがあります。
学びたいと思う人にしか、学ぶことができる人しか、学ぶ時間がある人しか、可能性が開かれていないんです。

以前、工藤さんが関わっている定時制高校のバスケットボール部と、弊社即席バスケ部が試合をしました。
9月の第1回目、ダブルスコアで負けた大人げない弊社バスケ部は、リベンジを誓い11月に再戦を挑みました。
(外部から強力な助っ人を呼んだにも関わらず、ダブルスコアで負けたことは内緒です)

2回目の試合が始まってすぐに気づいたことがありました。
前回の試合で強かった背の高い選手や、シュート力のあるリーダー格のポイントガードの選手がいない。
9月の相手選手は12名程いたのに、11月は6名しかいない。
「弱くて相手にならないからいないのか?!」と思い、担当の先生に聞いたところ、思いがけない返答がありました。

「働かないと生活できないので、彼らは学校を辞めたんです」

三人の絶妙なバランスでどんどん深い話に。

日本語として意味はわかるけど、言ってる意味がわからない。
僕は私立の中高一貫の進学校を卒業し、大学に入学、さらには大学院まで行かせてもらうという、今考えても、とても恵まれた環境で育ちました。(自分で言い切るのも何なのですが)
クラスに「働かないといけないから、学校辞める」という友だちに、生涯会ったことがない。だから「働かないと生きていけない高校生」が、どんな境遇にいて、どんな気持ちでいるのか全く想像ができない。

学びたいと思えない人、学ぶことができない人、学ぶ時間がない人のことを知りたい。
そんな思いで、学べない子どもと向き合う森さんと、学ぶ時間がない学生と向き合う工藤さんにお話いただきました。

教育のセーフティーネット

当日のイベントでは、お二人とも本音で日頃から思っていることをお話いただき、参加者も理想論や一般論を語るのではなく、自分の体験をもとに真剣な対話をする時間となりました。

対談の中で印象的だったのが「未来思考型の教育とセーフティネット型の教育」という2種類の教育について議論です。
EdTechやMOOCsなど教育機会の充実を図るものを、未来思考型の教育とすれば、生きていくために必要な読み書き・計算や学習意欲を高めることがセーフティーネット型の教育です。

当日のワークの様子。アイスブレイク要らずくらい白熱。

教育問題について盛んに叫ばれているように見える部分もありますが、実は今、セーフティネット型の教育に焦点があたることが少ない。
EdTechなどのツールが広まれば広まるほど、ツールを使いこなせない子どもの自己責任論になってしまっている。

ならどうしたら良いのだろうか?教育について理想論を語ることはできます。
TwitterやFacebookで発言することもできる。でも、それでは何も変わらない。

そんな想いもあり、(また事前打ち合わせの際に工藤さんからヒントを頂き)
「半径3m、24時間以内、手が届く範囲、ネットの利用はなし!で考えよう」
今回のイベントのワークの最後のお題とさせて頂きました。

自己満足で終わらせないために、手を動かさないとならない。
すべての子どもがよい家庭環境に恵まれる訳ではないからこそ、保護者が機能しない状態でも育つことのできる社会を目指したい。
僕は今回のイベントを通じて、その想いを強く持つことができたと感じています。

最後にお願いを2つ

ここまで読んでくださった皆様に2つのお願いがあります。

今回イベントにご協力頂いたお二人にどうやったらこの感謝の気持ちを伝えることができるか、運営事務局みんなで改めて考えてみました。

そこで考えたのはやはりシンプルにお二人の活動を応援すること、
そして、少しでも多くの人に活動を知っていただくお手伝いができたらいいなということ。

<育て上げネット&工藤さんを応援する>

現在、育て上げネットでは、クラウドファンディングのReadyFor?で、九州の特産品を食べることで育て上げネットに寄付ができるサイト”TABEKIFU”を立ち上げる計画があります。
もし、下記の宮尾さんの話をお読みいただき、みなさんにも賛同頂ければ嬉しいです。(期限は12月23日までだそうです!)

▶子どもたちを支援する寄付サイト”TABEKIFU”
https://readyfor.jp/projects/766

<3keys&森山さんを応援する>

そして、3keysではマンスリーサポーターとして、定期的に支援することが可能です。
児童養護施設などでの学習支援をサポートするために、ぜひ協力をお願いします。

▶3keys:マンスリーサポーターについて
http://3keys.jp/support/donation/

半径3m、24時間以内、手が届く範囲、ネットの利用はなし!で、これからの教育に僕ができることはなんだろう。
ネットの利用はなし!”と言いながら、とりあえずブログを書いてもどかしい気持ちの師走も中盤です。
第一步として勇気を振り絞って隣に座っている先輩の肩を叩いて、このブログを読んで貰おう。
りゅう

【会場協力】
HUB Tokyo


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