kanako yamazaki

こんにちは、ガイアックスブランド推進室の山崎嘉那子です。
2019年10月30日、Nagatacho GRiDにて本を読まずに参加できる読書会「Booked」のソワレが開催されました。ソワレとはフランス語で夕方、日暮れの時間帯を指します。今回はいつもの会場地下1階から、2階へと会場を移し、よりアットホームな環境でイベントを行いました。ピックアップした本は6月Booked読書会で取り上げたハンス・ロスリングさんの著書『FACTFULNESS』です。

Bookedとは

Bookedとは、本を読まずに参加できる『知的エンターテイメント型』読書会です。毎回ピックアップした本の内容に基づき、参加者同士の対話を通じてさまざまなトピックについて理解を深めていきます。GRiDを運営するGaiaxが主催となり、毎月開催しています。
本を読んで知識をつけたいけど、時間がない、、そんな方にぴったりのイベントです!

Bookedでは毎回イベント時に飲み物とスイーツをご用意しています。今回はGRiD一階のtiny peace kitchenのキャロットケーキとブラウニー、そしてコーヒーやワインも。イベントを楽しみながら、お腹を満たすこともできます。

tiny peace kitchen cakes
tiny peace kitchen cakes

あなたは、世界の事実をどれだけ見抜けますか?

世界で起こっている様々な出来事。
私たちは、普段からその全てを知ることはできません。ニュースやSNSを通じて知る情報を通じて私たちが認識している世界に対する事実は、一体どれほど正しいのでしょうか。

私たちが事実だと思っていることは、実は全く事実とは異なるのかもしれません。

イベントでは、はじめに今回ピックアップされた本『FACTFULNESS』の中に出てくる世界の状態に対する問いを参加者全員で考えました。
さて、皆さんは何問正解できますか?

Factfulness slides
Factfulness slides
Factfulness slides

なかなかすぐに答えられる問題ではないのではないでしょうか?
実はこれらの問題、高学歴の人ほど間違った答えを選んでしまうのだそうです。
では、答えを見てみましょう。

Factfulness slides
Factfulness slides
Factfulness slides

いかかでしたか?
ちなみに私は、1問しか正解できませんでした、、。笑
思っていたのと違った、意外だった!という問題もあったのではないでしょうか?

『FACTFULNESS』とは?

『FACTFULNESS』は、世界で100万部発売されるの大ベストセラーを誇り、ビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたと言われています。著者のハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名で、世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立しました。
ハンスのTEDトークは延べ3500万回以上も再生されています。

ファクトフルネスとは、データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣のことを言います。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につくのだそうです。世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、それが「ファクトフルネス」なんですね。

Hans Rosling
Factfulness slides

人間には、事実を歪める本能が備わっている?

10種類の本能

ハンス・ロスリングは、人間には事実を歪める10種類の本能が備わっているといいます。
そして、その本能が無意識に働くため、時に人は自分の認識が事実と異なることに気づかないのです。10種類の本能は以下のものです。今回のソワレでは、その中でも「分断本能」と、「ネガティブ本能」の二つの例を見ていきました。

10種類の本能

分断本能

分断本能は、「世界は分断されている」という思い込みを生む本能です。
例えば先進国や途上国と、世界が綺麗に二分されているかのように物事を捉えてしまうことがこれに当てはまります。実際には世界を所得で4グループに分けた場合、真ん中のグループの数が一番多いんですね。

Factfulness slides
Factfulness slides

ネガティブ本能

ネガティブ本能は、「世界はどんどん悪くなっている」という思い込みを生む本能です。例えば、世界には戦死者数の減少や飢餓の人の割合の現象のなど良いニュースが起こっているけれど、自然災害やテロなどの悪い情報の方が人の印象に残りやすいということがあります。悪い出来事が起こっていること自体は事実ですが、良いことと悪いことの発生は両立しており、長期的に見た場合物事は良くなっていることが多いのです。

Factfulness slides
Factfulness slides

FACTFULNESSに必要なこと

FACTFULNESSに必要な二つの要素は、謙虚さと好奇心です。
この二つを意識して情報に向き合うと、事実に基づいて世界を見ることができます。

Factfulness slides
Factfulness slides
Factfulness slides

グループディスカッション:FACTFULNESSを体験しよう!

イベント終盤は、会場の皆さんでグループディスカッションをおこないました。
今回はFACTFULNESSを体感するため、2つの問いに対して4-5人のグループで話し合いました。

Booked soiree
Booked soiree
Booked soiree
Booked soiree

一つ目のトピックは「分断本能」

・分断した方が物事がシンプルに理解できるから、確かに分断本能は働いているのかもしれない。
・分断するのには、様々な軸がある。どの軸で切り取るかによって、事実が全く異なるため、軸を見極めることが大事。
・なんで分断されているのか、俯瞰して考えることが必要。
・自分と異なる軸を知ることがいいのでは。多様な価値観を知ったら、自分の分断している軸のバイアスに気付けるかも。

など様々な意見が出ていました。ディスカッション時間が足りなくなるほど、皆さん話に熱中されていました。

二つ目のトピックは「世の中は悪いニュースに偏っている?」

・悪いニュースが多いような気がする。
・ニュースを提供している企業などの意図が大きく絡んでいるのではないか。
・人の悪いニュースを見ると人は安心するのではないか。
・良い、悪いの判断軸は一体なんなのか。

などの意見が出ていました。
このイベントを通して、「良いとは何を持ってそう言えるのか」という、本の論拠となるデータへの問いが生まれていることが素晴らしいなと思いました。まさにFACTFULNESSを参加者が体験できていた瞬間です。

イベント後は、まだまだみなさん話し足りない様子で、残り時間もお互い話をしたり、名刺交換をしたり。
イベントの内容だけでなく、そこから新たなつながりが生まれることも、bookedの魅力ですね。元々参加者だった方が、いつしか運営をしていたなんてこともあります。

最後に

私たちが何気なく、それが世界の真実だと思っていること。
それによって世界の見方が歪められてしまう、そんな怖さに私たちは今まで無自覚だったのかもしれません。
まずは、そのことに自覚的になること。この本についてイベントで学んだ私たちには世界の見え方が少し変わってくるかもしれません。

『FACTFULNESS』を読んで、事実に基づいて世界を正しく見るスキルをみなさんも身につけてみませんか。

Booked Soiree

booked イベントホームページはこちら↓
http://bookedcommunity.com/
次回のイベントを是非チェックしてみてくださいね!


山崎 嘉那子

大阪府出身、同志社大学グローバル地域文化学部アジア・太平洋コース卒業。管理本部 ブランド推進室。芸術を通して、よりよい人との向き合い方のできる社会を考えたい。