株式会社ガイアックス(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:上田 祐司、証券コード:3775、以下 ガイアックス)と韓国最大級のシェアキッチン事業「WECOOK」を運営する株式会社シンプルプロジェクトカンパニーとが設立した株式会社WECOOK Japan(本社:千代田区、代表取締役:野澤直人、以下WECOOK Japan)は、デリバリー配達に特化した飲食店・飲食事業者が入居するクラウドキッチン「KITCHEN WAVE」の1号店を10月上旬品川区にオープンします。この1号店は実験店舗として、韓国の事業ノウハウを日本市場に向けアレンジし、成功モデルを構築を目指します。さらには5年以内に全国の主要都市で35拠点に増やすことを計画しています。
「KITCHEN WAVE」概要
「KITCHEN WAVE」は、誰でも、必要な時間だけ、厨房と設備を借りて調理ができ、設備投資なしに飲食ビジネスを始められる、飲食ビジネスに特化したクラウドキッチンです。コロナ禍でニーズが高まるデリバリー領域に特化したい飲食事業者や、料理人に初期費用を減らせる、「場」と「機会」を提供するため、韓国にてシェアキッチンNo.1企業であるWECOOKと、シェアリングを軸に社会課題の解決を目指すスタートアップスタジオ※1であるガイアックスが手を組み、クラウドキッチン「KITCHEN WAVE」を開始します。
※1:スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織を指します。出資・事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援を用意し、初めての起業でも成功率を高めることが可能です。
店舗概要
- 所在地:東京都品川区五反田エリア(順次公開)
- 配達対象メインエリア:品川区、目黒区、渋谷区
- 入居店舗数:4店舗
クラウドキッチンと飲食店の比較・特徴
- デリバリー商圏分析にて立地を選定
- キッチンをシェアすることで初期投資/運転資金のコスト大幅減
- 飲食スペースを設けずデリバリーに特化
- 販売促進のサポート
ターゲット飲食事業者
- 地方から都内に進出したい店舗オーナー
- 新たにデリバリー業態に挑戦したい店舗
- 飲食店で独立開業をしたいシェフ、など
出店検討者向け問い合わせ
webサイト:https://kitchenwave.jp/
飲食店危機のなか成長、1兆ドル市場のゴーストキッチン
新型コロナウイルスの影響により、2020年度の飲食店事業者の倒産は715件にのぼりました※2。2000年以降で倒産件数が700件を超えたのは2011年度の732件、2017年度の701件、2019年度の784件で、2020年度は3番目に多い件数となっています。
一方で、急速な成長を続けるフードデリバリーの国内市場規模は2021年に5,678億円、2023年には6,821億円にのぼるといわれています※3。そんな中、市場拡大の後押しになっているのが、Uber eatsや出前館などのフードデリバリープラットホームです。2016年9月から日本でサービスを開始したUber eatsは、2021年5月に登録店舗数は10万件※4を超えました。そしてフードデリバリー市場拡大に伴い、飲食業界では宅配に特化した形態が発生しています。例えば、デリバリー販売のみを行う無店舗型のレストラン「ゴーストキッチン」、ゴーストキッチンの集合体として施設全体がデリバリーに特化している「クラウドキッチン」などです。実際にゴーストキッチンやクラウドキッチンは、レストラン、居酒屋チェーンなども続々参入しています。一方、フードデリバリーは、プラットホームの手数料のコストや、配達時間を考慮したメニューの必要性など、店舗型の飲食ビジネスと異なる点も多い。KITCHEN WAVEはそういったフードデリバリー特有の課題に対して、2015年より韓国でクラウドキッチンを運営する、WECOOKのノウハウを輸入することで、日本のデリバリー市場の成長貢献を目指します。
※2:帝国データバンク 飲食店の倒産動向調査2020年度 2021年04月01日
※3:ICT総研 2021年フードデリバリーサービス利用動向調査 2021年04月05日
※4:Uber Japan プレスリリース 2021年5月10日
デリバリー商圏の中心、品川で日本の成功モデルをつくる
KITCHEN WAVE 1号店は品川区五反田で開業の予定です。当初、渋谷新宿などの出店を検討していましたが、品川区五反田がフードデリバリーを成功させるために適したエリアであると判断しました。デリバリーの商圏エリアと言われる半径3キロ圏内に住む人口総数をみると、五反田エリアは、当初検討していた渋谷エリアに対し人口が20万人も多い立地です。そして、1人暮らしや共働きの家族などあらゆるカテゴリーのユーザーが集積しており、日本の成功モデル構築のために最適な場所として認識しています。
椎谷豊
WECOOK Japan事業責任者
1号店の場所として五反田を選んだ最も大きな要因は、デリバリー商圏の中心地であることです。五反田は、デリバリー需要の高い目黒、渋谷、恵比寿など山手線西南エリアを網羅的にカバーしている激戦区となっています。このエリアで、日本より5年進んでいると言われる韓国の成功モデルや知見を導入しながら、発展途上の日本のデリバリー市場における成功モデルを来年春までに構築し、5年以内に全国の主要都市で35店舗程度に増やすことを計画しています。
キム・キウン氏
韓国WECOOK(運営会社:シンプルプロジェクトカンパニー)代表
2015年、韓国初のシェアキッチン企業としてスタートしたWECOOKは、韓国のシェアキッチン業界唯一の食品製造型シェアキッチンとデリバリーレストランの競争が最も激しいソウル江南区においてデリバリー型シェアキッチンを運営しています。
新型コロナウイルスの影響により韓国でも在宅時間と内食が増加し、オンライン食品市場が急速に成長したことから、当初の海外進出の予定を繰り上げての日本進出となりました。コロナ下の日本でも、従来の外食市場のトレンドとは異なり、フードデリバリー市場が急成長しています。 最近では韓国ドラマの人気も高まっており、韓国のF&Bブランドを紹介するのに適していると感じています。
何よりWECOOKの経験とノウハウを基盤に日本内外食の創業者たちと一緒に成長できる機会と、良きパートナーに出会うことができ、日本での事業開始を心待ちにしています。
ガイアックスとは:人と人をつなげ新規事業を作り出す、個人が主役のスタートアップスタジオ※
ガイアックスは、他人のことを自分ごととして捉えられる社会を目指して「Empowering the people to connect ~人と人をつなげる」を1999年の創業時からミッションとしています。2015年からはソーシャルメディアの発達により新しく生まれたシェアリングエコノミーにも取り組み始めました。個人間の情報のやり取りがより一層容易になり、ビジネスはBtoB(会社対会社)やBtoC(会社対個人)の取引だけではなく、CtoC(個人対個人)の取引がより一般的になると考えてのことです。
また、これからは個人が主役になるとの思いから、個人が力をより発揮できる環境を整えてきました。日本版ティール組織とも言われる裁量性の高いフラットな組織。事業部の法人化&ストックオプション付与を認めるカーブアウト・オプション制度。起業の成功率を高めるため、出資だけでなく、事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援もおこなうGaiax STARTUP STUDIO(ガイアックス スタートアップスタジオ)。
これからも、ガイアックスは個人が輝く社会を目指し取り組んでいきます。
※:スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織を指します。出資・事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援を用意し、初めての起業でも成功率を高めることが可能です。
株式会社WECOOK Japan 概要
設立:2021年4月
代表取締役:野澤 直人
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRiD
事業内容:クラウドキッチン事業
株式会社シンプルプロジェクトカンパニー 概要
設立:2016年10月
代表取締役:金 琪雄
本社所在地:大韓民国ソウル特別市鍾路区仁王山路5(社稷洞)
事業内容:クラウドキッチン事業
株式会社ガイアックス 概要
設立:1999年3月
代表執行役社長:上田 祐司
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRiD
事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、インキュベーション事業
URL: https://www.gaiax.co.jp/