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ライブ配信サービスの徹底比較【配信内容ごとの使い分けも解説】

ライブ配信サービスの徹底比較

多くの企業がライブ配信にて収益化を図っている中で、自社で内製化したライブ配信を行いたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ライブ配信ができるサービス・ツールをご紹介するとともに、ライブ配信サービスを比較する上で重要になるポイントを解説します。
また、ガイアックスでは、オンライン配信サービスを提供しています。企業のオンラインイベントの配信代行を企画から巻き取ることができます。イベントに付随するWEBサイト制作なども内製化しており、配信台本作成や接続テストなど手厚いサポートを強みにしています。特に、ビジネス・カンファレンス系の案件の経験が豊富です。
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ライブ配信サービスの比較【6つ】

今回紹介するのがこちら。
数ある配信プラットフォームの中でも安定感があり、ユーザー数も多いものです。
登壇者がオンライン参加するか、オフライン参加するかなどによって、使うべきプラットフォームが変わってきます。

  • Zoom
  • Microsoft Teams
  • Cisco Webex
  • YouTube
  • vimeo
  • StreamYard

それぞれのサービスを順番に解説していきます。

Zoom

Zoomはオンライン会議での利用者も多く、多くの人が使い慣れている万能ツールです。
YouTube Liveと提携することで、公開範囲を自由に変更可能です。
複数の外部カメラもスイッチャーを使えば切り替えも可能です。
また、複数のマイクも音声ミキサーを使えば個別に音量調節が可能なため、映像や音声の品質を高めた凝った配信も可能です。
また、OBSやManyCamを使用することでリアルタイムに字幕を入れられるため、テレビのような画面を作り出せるメリットがあります。
Zoomミーティングでもスポットライトビデオ機能で強調する画面を固定できるほか、最近のアップデートにて、ギャラリービューにて画面に映る参加者の順番も変更可能になりました。
さらに、ギャラリービューでは、設定を変更することで7×7で49人を一画面に表示できます。

Microsoft Teams

Microsoft Teamsは同時に250名まで接続可能なツールで、Webセミナーの場合は同時に1,000名まで配信できる機能が備わっています。
一見すると、ライブ配信に効果的なツールだと感じる方も多いかもしれませんが、1つの画面に「最大4名まで」しか表示されないデメリットがあります。
そのため、配信者と参加者の双方向性のコミュニケーションを取ることは難しいでしょう。
ただ、配信者からの一方的なセミナーなどには向いているため、目的に合わせてサービスを使い分けるのがおすすめです。

Cisco Webex

Cisco Webexは、使用できる機能が少ないZoomといった立ち位置の配信ツールです。
「ブレイクアウトセッション」などの機能が備わっていないため、より双方向性のあるコミュニケーションを取りたい場合は、Cisco WebexよりもZoomを使用すると良いでしょう。
ただし、あくまで「無料プラン」での配信にこだわる場合は、Cisco Webexが若干お得です。
Zoomの無料プランでは、参加者3名以上の場合は40分までの配信制限が設けられていますが、Cisco Webexであれば、人数に関係なく最大50分まで配信可能という違いがあります。

YouTube

登壇者がオフラインで集まっているならば、Zoomなどを介さない、YouTube単独でのライブ配信も選択肢になります。
YouTubeは動画配信プラットフォームのため、ライブ後にアーカイブを残せる他、ユーザーが多く参加者も使いやすいメリットがあります。
また、ライブ配信の人数や時間制限などが設けられていません(※アーカイブされるのは12時間までの動画が対象です)。
なお、登壇者がオンラインで双方向でやりとりする様子を配信するには、Zoomなどテレビ会議ツールと組み合わせる必要があります。
YouTube Live単独だと画質をHD画質にできるのですが、テレビ会議ツールと組み合わせうと、画質は落ちてしまいます。
そのため、登壇者が全員同じオフライン会場から配信中継できる場合に使いましょう。

vimeo

vimeoは、有料で高品質な動画をアップできることで知られているツールです。
公開範囲や埋め込み許可範囲を柔軟に変更でき、なおかつカスタマイズ性も高いため、クローズドな有料ライブ公開や、企業のコンテンツ販売との相性が良いです。
有料版であるvimeo PROは、月額7,000円程度でライブストリーミング機能が使える商用利用可能プランがあります。Zoomとの接続も可能です。

StreamYard

Zoomでは、OBS・ManyCamなどの外部ツールを使用しないとテロップを入れられませんが、StreamYardは、外部ツールなしに字幕やテロップを入れられます。
YouTube LiveやFacebook Liveにも接続できる他、それぞれのプラットフォームで参加者からもらったコメントをStreamYardで拾って画面に表示しつつ、その場で回答できる機能まで備わっています。
ただし、最大接続可能人数は6名までとなっている点は弱点です。そのため、字幕やテロップを入れたいけど手間はかけたくない方、少人数でクオリティ高めのライブ配信を行いたい方などにおすすめのツールです。
なお、これまでに紹介した6つのライブ配信サービスに加えて、他にも様々なツールが存在します。
オンラインイベントの開催に役立つより詳しいツールを知りたい方は、オンラインイベントのプラットフォーム比較【11ツール一斉紹介】をあわせてご覧ください。

ライブ配信サービスの徹底比較

ライブ配信サービスはどこを比較すればいいのか

使用するライブ配信サービスを選ぶ際、下記の3つは必ず比較するようにしましょう。

  • 参加可能人数
  • データ通信量・画質・音質
  • 有料プランの費用

それぞれの比較ポイントを順番に解説していきます。

参加可能人数

ライブ配信サービスを比較するにあたって、まず考えたいのが参加可能人数です。
事前に社内でライブ配信を行う目的を明確にすることで、その目的にあったライブ配信サービスを選ぶことができます。
また、参加可能人数を比較する上で、双方向性のコミュニケーションが取れるのかという点も確認しておきたいところです。
例えば「Microsoft Teams」を使用すれば250名まで参加可能ですが、1つの画面に表示されるのは6名までです。
また、StreamYardでは、参加可能人数が6人と少ないです。
そのため、ライブ配信を行う目的とあわせて、何人が双方向性のコミュニケーションを取れる状態で配信したいか確認しましょう。

データ通信量、画質、音質

ライブ配信サービスによって、動画の画質・音質のレベルが異なります。
ライブ配信を行う上では、参加者にストレスを与えない動画を届けることが大切になるため、イベントの参加人数や目的に応じて、使用するサービスを適宜変更するようにしましょう。
例えばZoomやWebexなどテレビ会議ツール系は高画質とは言えません。
これは参加者それぞれが動画や音声を送受信しているために膨大なデータ量となってしまうからです。
これに対して、YouTubeは動画の容量を瞬時に変換することに優れています。
頻繁に動画が固まってしまったり、遅延などを繰り返してしまうと、参加者はライブ配信から離脱する可能性が高まります。
特に人間は音質に敏感で、映像は止まらなければ多少画質が悪くても見れますが、音が悪いと満足度が下がるという点も見逃せません。
なお、ガイアックスでは法人の社内イベント(社員総会や内定式、PRイベント)や省庁のイベント、フェスや祭り、ギネス企画のオンライン化を企画・配信してきた実績があるため、ライブ配信の将来的な内製化を考えている担当の方は、ぜひご相談ください。
» オンラインイベントの企画・集客・運営支援サービス

有料プランの費用

最後に、有料プランの費用も確認しておきましょう。
多くの参加者が参加するイベントでは、基本的に有料プランでの運営が必要になる他、法人利用では、一般アカウントとは異なるプランの契約が必要な場合があります。
参考例として、本記事で紹介した配信サービスの月額料金を下記にまとめます。(※法人契約は別契約である場合があります)

  • Zoom:2,000円〜(Webセミナーでは別途費用が必要)
  • Microsoft Teams:540円〜のサブスクリプション
  • Cisco Webex:1,490円〜(100名までの場合)
  • YouTube:無料
  • vimeo:2,000円〜(700円プランもあるが、機能に制限あり)
  • StreamYard:月額49ドル〜

複数のサービスを利用する場合は、その分のランニングコストも必要になるため、自社にとって必要なサービスを契約するようにしましょう。

オンラインライブ配信では、比較するとどのサービスがおすすめか

ここまでオンラインライブ配信ができるサービスを紹介してきましたが、Zoomに+アルファのサービスを組み合わせて配信する方法が最もおすすめです。

Zoom+αが一番おすすめ

弊社が他社様の案件を配信する中で一番使うのがZoomです。
そして、希望の配信画面に応じて、外部カメラやマイクの台数を変更し、スイッチャーやミキサーで管理、OBSで字幕対応します。
また、YouTube Liveと連携することで、公開範囲を変更できます。アウトプットがYouTubeだと、UI・UXにも優れているため、参加者の負担も最も少ないサービスだと言えるでしょう。

Cisco WebexやMicrosoft Teamsは使用する会社が多い

Zoomがセキュリティの観点で不安な会社はCisco WebexやMicrosoft Teamsを使用することも多いです(2020.10月時点では、Zoomはかなりセキュリティ対策が強化され、ほぼ心配ないと考えています)。
ただ、Microsoft Teamsは「スカイプ」のような仕様となっているため、ライブ配信に向いているサービスとは言い難いでしょう。
Cisco WebexはZoomに使用感は近いですが、PC版での配信は「使いやすい」とは言い切れません。
どちらのサービスも弊社が両方使ってきた感想としては、双方向性のコミュニケーションと作りたい映像・座組みに近づけるという観点でZoomよりも劣るため、まずはZoomを使用したライブ配信がおすすめです。

ライブ配信で大切なこと

最後に、ライブ配信を行う上で大切な2つのポイントをご紹介します。

  • 映像・音声の品質を高める
  • インターネット回線に配慮する

それぞれ順番に見ていきましょう。

映像・音声の品質を高める

ライブ配信を行う場合、現場で撮影をする方法と、リモートで撮影をする2つの方法があります。どちらの場合でも、品質の高い映像・音声を届けるためには、状況に応じて下記3つの機材を揃えると良いです。

  • 外部カメラ:HDMI to USBビデオキャプチャーを使用して、映像を配信PCに取り込める
  • 外部マイク:ミキサーかオーディオインターフェースが必要になるものの、XLR端子のものが高音質でおすすめ
  • 照明:これも重要。リングライトなら安価で揃えられる

先ほども解説しましたが、ライブ配信では参加者がストレスなく映像を眺めることが大切なため、品質を高めるための機材に投資する価値は十分にあります。

インターネット回線に配慮する

ライブ配信では、インターネット回線への配慮も必要です。
リモートや野外でライブ配信を行う場合、ポケットWi-Fiなどでも配信することは可能ですが、アップロード・ダウンロードそれぞれ20Mbps以上は欲しいところです。
こういった点を踏まえて、スムーズな配信を行うためには、通信速度の速い光回線がおすすめです。
ライブ配信を今後も継続して配信していきたいと考えている場合は、インターネット回線のクオリティアップも検討してみてはいかがでしょうか。
なお、下記の記事ではライブ配信を実際に導入した事例を交えながら、さらに詳しいライブ配信のコツを紹介しています。
» ライブ配信を企業が行う上で大切なポイント【法人の運営支援あり】
なお、弊社のNagatacho GRiDのスタジオでは、100〜500Mbps以上の回線速度を実現しています。

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