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アフリカ出張を予定している

  • 最終更新: 2023年11月9日

上田 祐司

こんにちは、上田です。(個人ブログ:Gaiax CEO 上田祐司の[脳]置き場
アフリカ(南アフリカ、エチオピア、ルワンダ)へ行ってくる、なので、何か情報などありましたら、教えてください!

3年ほど前に、aini(旧:TABICA)チームで働いてくれていたカーン星さん、発展途上のアフリカとかインドのNGOや企業で働くので、ガイアックスのお仕事はもう辞めます、と言ってきた。
とはいえ、ガイアックスを辞めてからも、年に一度ぐらい、近況をお伺いしていたのが、彼女の話はなかなかおもしろい。なにより、彼女自身、日本人とバングラデシュのハーフで、日本で生まれ育ったものの、実際、あまり、日本というものを意識していない感じ。
正直言って、人のことなので、よくわからないが、僕は僕のことを日本人だと思っているが、彼女は、自分のことを地球人なんだ、みたいな感じで思っているのだろうか。
彼女から、アフリカでのBoP(Bottom of the Pyramid)のビジネスなどの話を教えてもらったりして、で、話を聞けば聞くほど、面白い。で、アフリカを一度は見ておかないとと思っていた。
彼女は、ガイアックスのお仕事を辞めちゃったわけだけど、表現が難しいが、ガイアックスにとっても、それはそれで良いのだと思う。
ガイアックス社内で開催している「ガイアックスの未来を考える会議」でも、やはり、アフリカのことは、議題に挙がった。
アフリカのビジネスの可能性について、ウダウダと話した挙げ句、結局、話をしていても無駄だよね、実際、見てみなきゃわかんないよね、で、僕も含めた本部長4名中3名、と、海外事業担当の石川潤さんとで、日程や訪問する国などはバラバラながら、ともかくアフリカに行くことにした。
つまり、その会議では、「アフリカと呼ばれるものは、まずは見に行くに値するのではないか」という点は、まとまったのである。
これまで、アフリカといえば、モロッコに行ったぐらい。モロッコといっても、ほとんどヨーロッパから立ち寄っただけ。
モロッコもなかなか独特ではあったものの。でも、アフリカな感じというよりヨーロッパからちょっと足を伸ばしただけの感じ。
サハラ砂漠の中でテント泊したけど。でも、サハラ砂漠の中でテント泊しただけな感じ。
夜空の星は綺麗だった。いつか、サハラ砂漠のマラソンに出て、四六時中、思いっきり走ってみたい。気持ちいいだろうなぁ。

さて、出張の予定の話。
まずは、南アフリカ、ヨハネスブルグ。
石川潤さんの紹介で、ヨハネスブルグ大学の教授さんにお話をお伺いする。
あと、アパルトヘイト博物館にも行きたいと思ってる。怒られそうだが、当時の空気をリアルに感じたい。
夜には、Airbnbの体験で、屋台ツアー!楽しみ!ヨハネスブルグが危険だ危険だと言われる中、夜の、そして、屋台の、そして、Airbnbでの手配で、現地集合のツアー、ということで、いろいろ怖さも満点なのだが!
あと、ヨハネスブルグでは、アフリカでのリテールビジネスの未来についてのカンファレンスもあるので、それにも参加してみるつもり。
その後、エチオピア。
僕の中でアフリカといえば、一番エチオピアが、「っぽい」なぁって思っている。
なぜなのだろうか。
現地で、エコビジネスとか、ローカルコミュニティとか、ハンディキャップがある方の支援の団体とかに詳しい方に、そういう拠点をいろいろ回って、ガイドしてもらう予定。
ーーー
・実際の農場から食卓までの経路を学ぶ。
・慈善団体、学校、孤児院、病院などの協力を仰ぎながら、恵まれない人々を助け、教育に取り組んでいるプロジェクトを訪問。
・環境に優しい形で、手作りのジュエリー、中古タイヤから地元で作られた靴、古紙製品、竹などの手織りの綿製品などを、生産するグループを訪問。
・エチオピアのオーガニックコーヒー作りなどの体験。
ーーー
おぉ。超楽しみ!
その後、ルワンダ。
ルワンダでは、3日間開催のAfrica Tech Summitというカンファレンスがあり、それを見てくる予定。もしかしたら、ルワンダの大使館やJICAさんにも寄らしてもらうかも。
あー、いろいろ楽しみ。
「現地事情でこれ知っておくといいよ!」みたいな情報をお持ちの方は、今すぐ、ぜひ教えて下さい!
先進国、たとえば、アメリカのポートランドやシリコンバレーとか、もしくは、中国とか、エストニアとかなど、そういうところに行くのも勉強になるが、まだまだ発展途中のこれからの国に行って、現地の事情を知るっていうのは、それはそれで刺激になる。

そういえば、昔、大学時代、バックパッカーな海外旅行をしたが、あの経験は本当に良かった。
旅程としては、大阪から、船で、上海入り。その後、数日に渡る列車でシルクロードへ。バスでチベット。ランドクルーザーでネパール。バスや列車で、最後は、インドへ。
大学4年生で、学生ながら、いろいろプロジェクトを回していてなかなか多忙で、特に夏休みとか冬休みは、予定がありすぎてとても旅行にいけない。最終的には、時間を捻出しやすい秋の時期に、大学をサボって2ヶ月の日程を確保し、なんとか出発したのだ。
ちなみに、仕事大好き人間だから、、、やはりというか、残念なことに、旅程途中のネパールぐらいで、「お仕事禁断症状」が身体中に出てきちゃって、早く、仕事がしたくなってしたくなって、すぐにでも帰ろうと思った。結局、予定を切り上げて、1.5ヶ月で帰ってきっちゃったのだ。
最後、アガスティアの葉の寺院に行くつもりだったのだが、それもいけずしまい。
当時は、こういう感じで旅行に飽きちゃったし、そこまで価値を感じていなかったのだが、逆に、その後のビジネス人生や、人生を考えるにあたって、いろいろフラッシュバックのようにあの時の経験が活きてくる。
知識として活きるというより、感情として、活きる。
20歳の頃にバックパックで、あの地域を回ったのは、自分にとって本当によかったと思う。
中国の都市部の盛り上がりと、地方のあの寒さと冷たさ。
インドのあの人々から溢れてくる騒がしさと熱気。
でも、何度も何度も思い返すのは、何より、あの頃のチベットの素朴な雰囲気。
チベット盆地全体が、チベット仏教に囲まれていて、完全に別の世界。
住民全員がマニ車というチベット仏教の道具をクルクル回していて。
住民と同じぐらいの数のお坊さんが居て。
みんながみんな、五体投地と呼ばれる、地面に這いつくばる何かの儀式をエンドレスにやり続けている。
妙に目につくカラフルなチベットのお寺の色。
今となっては、当時のことは、夢を見てたみたいな感じ。
本当に忘れられない。

僕の旅行のあと、年を経るごとに、どんどん激しくなっていった中国の同化政策。
同化政策。
あなたが、僕と同じ日本人だったとして、もしもの話だが、「日本人は存在させない。少なくともアイデンティティとして日本人であることは絶対に許さないし、日本の文化は根絶させる。反するなら思想教育所に収容する。」となったら、あなたは、どう感じるだろうか。
チベットの同化政策。
中国政府としては、別の文化があると、独立されたり、内乱につながってしまう。だから、抑え込みたい。
制圧することが大切である。また、現地にどんどん漢民族の方々を送り込んで、比率を高めることも重要ではある。
が、チベット民族というものをなくしてしまうのに、もっとクリティカルで簡単なのは、多くの漢民族の方々が、現地のチベット民族と結婚しちゃって、あらゆる意味で血を薄めて、同化させちゃうことなのだ。
もちろん、中国政府からの迫害を受けて、チベットの人たちも抵抗をしていた。が、戦ってしまったら、中国政府側に暴動と言われ、鎮圧をする言い訳を渡してしまうことになるのだ。
だから、チベットの人たちは、集まりを開いては、自分たちが持っているあらゆる武器になりそうなものを出し合って、そしてその武器などを燃やしてしまうという活動をしていた。マジでナゾである。
しかも、彼らは、焼身自殺をしている。
抵抗を表すのに、焼身自殺をする。
ありえない。
自分たちの体に自ら火をつけて焼身自殺をするのだ。
彼らチベットの人たちが、そんなことをしてしまうのは、当時、あの雰囲気に接していたらわかる。そんなバカなことは辞めろ、と言いたい。でも、しょうがないのだろう。チベットの人たちが、そういう選択肢を取らざるを得ない状況に至ってしまっていたことが、多くのチベットの人たちと接しただけに、本当に悲しい。そして、本当にやるせない。
まるで中国政府が悪いことをしているように書いているが、中国政府は、一切悪いことはしていない。
一切、人権を無視した活動はしていない。
おそらく法律や憲法に違反することも犯していないだろう。
地球上には、実務的に言えば、世界というものは存在しない。
地球上には、実務的に言えば、世界というものは存在せず、国家だけが存在する。
守護神や呪縛霊が実際に存在を証明できないのと同様に、世界、もっと言えば、国連や国際社会と呼ばれる物体も、存在しているのではなく、雰囲気っているだけである。
その結果、「人権」というものは、地球や世界や国連や国際社会には存在しない。
あくまで、国家の元に人権があるのである。
当たり前のことであるが、人権が上にあって、その下に国家があるのではない。
実務的には、各国家が、人権というものをそれぞれ定義しているのであり、ついては、国家の下に人権がある、のである。あとは、その各国家が、自ら設定したその人権を守っているか守っていないかなのである。
一人の人として、もしくは、地球人や人類として、「人権はどうあるべきか」についての議論は、これも当たり前であるが、タワゴトであり、冗談の言い合いみたいなものである。
中国政府が自国民と定義した人たちをどう扱おうが、他の国家が口出しをするイワレはないし、中国としても、中国として定義した人権をしっかり守っている。もちろん、中国政府として定義した中国の法を犯していない。繰り返しになるが、人権の下に国家や法があるのではなく、国家や法の下に人権があるのだから。
僕は日本人であるが、残念ながら、この日本でも、1人の地球人として、本当に許せないような法律や行政としての執行状況がある、と感じる。
この法律やこの案件は、マジで人権を無視してるんじゃねーか、とハラワタが煮えくり返ることも多い。一人の日本人として、中国もヒドイなと思うが、そして、韓国もヒドイなと思うが、正直、日本も何も変わらない。
他国を指差していろいろ言ったりするが、私たちも何も変わらない。
そして、まさに、この僕の意見こそタワゴトだ。

ところで、昨年末、ガイアックスグループに新卒入社で、数年間、働いてくださっていた仕事のできるある女性が、退職し、次の職場として、NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチさんに転職した。
皆さんは、ヒューマン・ライツ・ウォッチを知っているだろうか?
ヒューマン・ライツ・ウォッチ、素晴らしい活動理念に基づく素晴らしい団体さんである。日本の代表さんも素晴らしい方だ。(僕が言うのも、とてもおこがましいが。)
そのメンバーから、「私、会社辞めて、転職するんです!」という話を聞いて、自分の立場を顧みず、つい喜んでしまった!

※当ブログに記載の内容は、個人のブログの転載となっております。
私たちは、ガイアックスの従業員およびその他の関係者個人の意見を尊重し、そのままお伝えすることを大切にしています。そのため、ガイアックの公式見解ではなく、個人の見解であり、個人のブログのポリシーに基づいて記載されております。
個人の立場での感じたままの意見・感想になりますので、公式見解や客観的な視点での意見と異なることもありますが、ご了承ください。


上田 祐司
1974年大阪府生まれ、1997年同志社大学経済学部卒業。大学卒業後は起業を志し、ベンチャー支援を事業内容とする会社に入社。一年半後、同社を退社。1999年、24歳で株式会社ガイアックスを設立する。30歳で株式公開。 ガイアックスでは、「人と人をつなげる」のミッションの実現のため、ソーシャルメディア領域、シェアリングエコノミー領域に加え、web3/DAO領域にも注力し、分散型自律組織やコミュニティの分野を強化。また、新規事業・起業を支援するスタートアップスタジオとして社会課題の解決に取り組む。 一般社団法人シェアリングエコノミー協会の代表理事、AppBank株式会社および株式会社Unitoの社外取締役を務める。

主な政府委員・登壇などの実績

・消費者庁 第3回デジタル・プラットフォーム企業が介在する消費者取引における 環境整備等に関する検討会(2020年)
・G1サミット2018 登壇(2019年)
・経団連 生活サービス委員会(2018年)
・日本学術会議 経営学委員会・総合工学委員会合同 サービス学分科会(2018年)
・総務省 地域IoT実装推進タスクフォース 地域資源活用分科会(2016年~2017年)

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