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ブロックチェーン界隈における潮目の変わり

  • 最終更新: 2023年9月6日

2017年末の仮想通貨の値上がりから、ブロックチェーンに対する流れが変わってきたことを感じています。仮想通貨という言葉の認知率はかなり100%に近づいてきており、ブロックチェーンという言葉の認知率の上昇も肌で感じています。先日、私用でITとは遠いところにいる60〜70代の方と話す機会がありましたが、自分がITの仕事をしていると話すと、「仮想通貨どうなってるんだ?大丈夫か?」という話をされたときには、完全に潮目が変わったなと感じました。

ビジネス系イベントの盛り上がり

昨今、ブロックチェーン系のイベントは毎週のように何処かで開催され、多くの方の参加を集めています。一時期は純粋なものか、怪しいものか判別しにくいICO(Initial Coin Offering)のイベントが大量に行われていましたが、SNS界隈でのICO関連の広告禁止の流れを受け影を潜めるようになり、そのかわりにブロックチェーンのイベントが目立ってきたという印象があります。そんな中、オープンイノベーションを加速させるために民間、個人、大学が連携していくことを目的とする日本発ブロックチェーンTechコミュニティであるブロックチェーンEXE様主催のイベントに呼んでいただき、ブロックチェーンとシェアリングエコノミーをテーマについて、お話させていただきました。

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これまでの登壇では、ブロックチェーンそのものを説明する機会が多かったのですが、ここのところはブロックチェーンの活用に関する話をする機会が多く、今回もシェアリングエコノミーとの相性や課題について話させていただきました。ここで感じたことは、今回は全体のテーマとしてシェアリングエコノミーにターゲットを絞ったイベントだったのですが、狭いターゲットながら150名くらいの方が集まり、世の中のブロックチェーンへの理解が進んでいることを実感しました。このブロックチェーンEXEというイベントは、今回が8回目であったこともあり、回を追うごとに理解が進んでいることを差し引いても、世の中の盛り上がりを感じることができました。
Blockchain EXE #8「ブロックチェーンが作り出すシェアリングエコノミーの本質とは」 登壇レポート

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アカデミックにも広がり

大学などアカデミックな領域でもブロックチェーンを研究の対象とすることは以前より行われてきましたが、ここのところ進んできていると感じることは、ブロックチェーンを教養として学べる機会が増えてきていると言うことです。実際に、私も大学院経営管理研究科(MBAコース)における講義「ブロックチェーンによるビジネス変革」(増田一之講師)にて講義をする機会をいただきました。このように、ビジネスを学ぶ上で、ブロックチェーンを学ぶことは非常に重要な事になってきたことを実感しました。
早稲田大学において「ブロックチェーン x シェアエコ」について講義を行いました

これらの登壇を通して、ブロックチェーンが社会に変革を与えるにあたり、少しずつ階段を登っていることを改めて感じることができました。世の中では悪いことも起こっていますが、この流れを断ち切ることなく、ブロックチェーンが世の中を良くすることを目指し、今後も何かしらの形で貢献できるよう精進していきます。


峯 荒夢
株式会社ガイアックス web3事業本部責任者 兼 一般社団法人日本ブロックチェーン協会理事、芝浦工業大学SIT総合研究所 研究所客員研究員。2015年よりブロックチェーンの研究開発に着手し、情報サイトBlockchain Bizを運営し、3冊の書籍の出版にも携わる。2022年より企業や自治体に対してDAO組成の伴走サービスを開始。鳥取県智頭町・静岡県松崎町らとの「美しい村DAO」のシステム開発や、早稲田大学・芝浦工業大学などと連携し、スマートシティーへ向けたLiDARネットワークの開発も行う。ブロックチェーンの国際標準を策定するISO / TC307国内審議委員会委員も務める。
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